周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ636 

2016/01/21
Thu. 22:58

今日は夕方税務署に行き、法定調書合計表と源泉徴収票を提出してそのまま直帰する。

最寄りの池上線雪が谷大塚駅ではなく、そのままてくてく中原街道を多摩川線の沼部駅目指して20分強歩く。
環八道路にぶつかり斜め左の側道(昔の中原街道)に行くと、ぼくと同い年とは思えないF山雅冶が歌って有名になったさくら坂に出る。ぼくはF山の歌が流行るだいぶ前からこの道を歩くのが好きで、実際良く歩いた。というのも、この坂の手前に大田区の管理する嶺町文化センターがあり、何を隠そう(隠してないが)この文化センターの会議室が、1993年7月24日にソウブラ初の東京ライブをやった場所なのだ。

職場の近くでもあり、年末調整の説明会会場でもあるので年に数回訪れるのだが、やはりここに来ると何とも懐かしいと同時に「それにしてもよくここでライブしたなぁ」と思う。
今日も歩いていたら寒さのせいか尿意をもよおしたので、文化センターのトイレを借りに寄る。
ライブをやった23年前(!)から古びていた建物はさらに年季が入り、以前より人の出入りも減ってかなり寂れた感じ漂う。
24歳になったばかりだった当時、最初東京に出て来て名古屋でやっていたのと同じく路上ライブをしようと思って代々木公園のホコ天などを偵察したのだが、当時はまさにホコ天ブーム真っ盛りで、みな機材を持ち込んでデカい音出して所狭しとバンドがひしめき合い、どれもこれもジュンスカみたいな青春パンクを歌っていて辟易した。

そこでぼくは、誰もやらないような所で自分たちのロックを響かせてやろう!と気持ちを切り替えて、それでなぜかこの文化センターに目を付けたのだった(他になかったんかいな)。まだあるぽらんと出会っておらず、勇造さんを愛聴していたけれどライブをまだ観たことはなかった。
まずぼくはここをバンド活動の拠点とすべく、五十嵐正史とソウルブラザーズ名義で社会教育団体の認証を受けて、ほとんど無料に近い値段で文化センターの部屋を借り、当時関東に出て来ていたぼくとタケサンシン山村君と、ソウブラ創設時のメンバーであった小型の和太鼓を叩くOとの3人でリハーサルを開始した。今でこそ不動の三線奏者の山村君は当時生ギター、つまり生ギター2本と小型の和太鼓という、どこからどう見たらこれが20代前半のロックバンドなんじゃい!?と誠にツッコみたくなる編成。

それが7月の初ライブでは、知多半島残留組の森田君とちきんベース君も上京してフルメンバーでやったのだった。
ライブは完全生音で音響一切なし。お客さんはぼくの知り合ったばかりの仕事関係者が多数来てくれて、30人近く入ってほぼ満員だった(参加協力費という名目で料金200円也)。今思い出すと、この初ライブに来てくれた人たちとはほぼ全員今では疎遠になってしまった。やがて仕事上で決裂したり、辞められたりしてそれぞれ人生いろいろとなった。

おそらくこの時もたっぷり2時間全20曲近くは歌ったと思う。どこかに音源も残っているはずだ(あまり聴きたいとは思わないけれど)。
社会教育団体になってしまったので、年に一度の文化センターのお祭りにも出演することになり、仕事を終えた後に夜のさくら坂を上って疲れた身体で何度も会議に参加した。登録団体のほとんどは高齢者のサークルで毎度実にまったりと会議が続き、24歳のぼくは「俺はここで何をしているのだ?」と自問したものだった。
でも、この文化センター祭りで今では超レアな3人ソウブラでライブをやり、ほぼ年配の方たちの客席からアンコールをもらい、文化センターニュースにも載せていただいたのは良い思い出である。出演時間までぼくは、駐輪場の整理係をやらされていた。

そんなことを何とも懐かしく思い出しながら、当時とあまり変わっていない真冬のさくら坂を下って行った。
「やっぱり現在が一番良いや」と心で呟きながら…。

能書
愛知県から出てきて4か月、最初は「ここでは生きていけない」と思った東京で、初めてのライブを仲間たちとやることになりました。
目まぐるしく流れ続ける毎日の中で置き去りにされた割り切れない疑問や、記しておきたい出来事、ふと見つけた言葉たちや、自分の中での答えたちをつかまえては歌にして街中や、小さな集まりで歌って来ました。
こんな時代にこんな歌があっても良いだろうと、根っからのひねくれ性も相まって流行というものからは全く縁遠いスタイルの音楽ですが、なんの飾りも音響もない(電気を使わない生ギター、ハーモニカ、タンバリン、和太鼓、そして肉声)歌たちに良かったら会いに来てやって下さい。 93.6.13 五十嵐正史(嶺町文化センターライブチラシに当時書いた文章)

今宵のBGMはティム・ハーディンの1968年発表の「ティム・ハーディン3 ライブ・イン・コンサート」。これ聴きながらさくら坂歩いていたらホンとトリップしました。感情揺さぶりまくりの生々しすぎるライブ盤。あらゆるライブ盤の中で最高ではないかと今は断言出来ます。冒頭音割れるし、ティムは何度もマイクにアコギぶつけて“ゴン”て音させるけれど、それもが全てこのライブ盤に必要な音に思える。失った時間やモノを思う時に彼ほどピッタリな音楽はありません。

BG酒は多摩ほまれしぼりたてでした。ではまた、ロケンロール!


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