周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ623 

2015/12/10
Thu. 23:34

今年のソウブラライブも残すところあと3本となった。

今週頭に新宿連絡会のOさんから電話があって、大晦日に新宿中央公園でホームレスのおっちゃんたちの年越し祭りで歌うことが決まった。今年もあの場所で歌い納めが出来ると思うと正直うれしいと同時に、大晦日の夜のあの場所の夜気を思い出し気持ちがキュッとなる。
思えば2003年からあの場所でおっちゃん達を前に毎年歌って来た。雪の夜も歌った。げんきんなもので、年に一度あの場所でおっちゃん達と束の間過ごして歌わないと、一年が終われない気に勝手になってしまっている自分が居る。

路上で暮らす厳しさを知らぬまま、ぼくはあの場所で歌い出してからずっと、おっちゃん達に寄り添うように新宿の街を歩き続け支援活動を続けている新宿連絡会の在り方が好きで、それが自分の中で一つの指針となって来た。
それを一言で言うのは難しいが、組織的な存在を押し出したり強調したり、大言壮語なスローガンを掲げるわけでもなく、あくまで築き上げた繋がりと呼ぶしかない関係性の中で、それを過大評価も過小評価もせず見つめながらひたぶる出来ることを続けていることが、いつもぼくの奥底を熱くさせ「俺もやり続けよう」と思わせてくれる。

あの年越し派遣村で一時大盛り上がりになった「反貧困イベント」の時も、新宿の年越しはいつも通りであった。いつも通りのほのかな灯火の下で人が集い、語り、食事をし、歌があった。時代が政権が運動の流行がどう変わろうが変わらない。ぼくもそういうことをして行きたい。そこに勝ちも負けも無い。政治力も関係ない。民主主義を標榜して、ネットの中短文で罵倒し合う不毛で愚劣な行為も必要ない。

今日帰宅すると、毎回心待ちにしている新宿連絡会NEWS(vol.67)が届いていた。晩酌しながら早速巻頭のKさんの文章を読む。
今回は、Kさんがこの活動をまだバブルがはじける前の冬の山谷から始めた話から、これまでの東京の路上生活者を取り巻く状況の変化を辿り、現状を伝える。
報道されないが現在もあるホームレスへの少年たちの襲撃事件や、行政の調査では決して見えてこない路上生活の実態が、率直ないつものKさんの筆致で自分たちが寄り添う対象(おっちゃん達)と、突き放す対象(実態のこもらないスローガンに踊る世間や時流に流される支援団体)を明確にしながら綴られる。毎度のことながら、ぼくは読んでそのぶれなさ肝の据わりっぷりに感動する。と言うか、本来ぶれようがないはずなのだ。どんな状況に置かれても、とんでもない社会であってもやり直せて生きて行ける。そのことに替わりなどないのだから。何か結果を急ぎ過ぎ目先の勝ち取るものに囚われたり、力を求めると見失って行く。

KさんはNEWSで大晦日のことを、“年に一度の宴会があることはあるが、それは、きっと、静けさの中の一瞬の幻であろう”と書く。
毎年あの場所で歌っているぼくは、「あぁ、まさにその通りだ」と思う。そんな年に一度の一瞬の幻を、魂込めて新宿中央公園の夜に映したいと切に思う。

今宵のBGMは、タイのスーパーバンドカラワンの1994年結成20周年記念3本組ライブカセット。
BGドリンクはトマトジュースでした。では12日は今年ののろでの歌い納めライブでロケンロール!
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