周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

東北記② 

2015/09/02
Wed. 22:41

おうちカフェMIUMIUさんは水沢駅からほど近い商店街にあって、入った瞬間にその居心地良さげな感じと程良い空間が気に入ってしまった。

アフリカンダンスをやっているというママさんもとても感じが良くて、この場所が地元のミュージシャンたちに愛されている理由が分かるというもの。
夜ライブではPAも入ってフルバンドのライブもやっているとのことだけど、夕方4:00からのこの日のぼくらのライブはエレキギターの森田君だけアンプに繋ぎ、ぼくは生声生ギター。このくらいの広さ(スペースCの倍くらいか?)だったら生声望むところと言いたいところだが、いかんせん病み上がりで軽くリハで声出してみたけれど、やはり舌の口内炎がどうにも発声を妨げている感じがあって、いつものように力強くは歌えない。
でもSさん曰く「平日の夕方だから客はせいぜい6~7人くらいかも」とのことなので、ならばアットホームにそれほど声を張り上げず歌えば良いかと、開演時刻を最前のソファに座って待つと、お客さんが次から次へと入って来るではないか!そして、何と秋田から奥羽山脈を越えて我らが豊田勇造ファンクラブ会長のTさんも駆けつけてくれてうれしいことこの上なし。こうしてぼくらの東北初ライブは、おかげさまで平日の夕方にもかかわらず20名!の満員御礼の中でスタートしたのでした!

こうなりゃ滑舌悪いのも「ええい、ままよ!」と腹をくくり、気つけと消毒とばかり新幹線ではちびちびとしか呑めなかった生ビールを頼んでグビッとやってから歌い出した。

この日のライブは、半分以上を竹内浩三詩を歌うので、初めて竹内浩三を聴く人のために彼のことを紹介しながら歌って行く。Kさんの宣伝のおかげで、お客さんのほとんどが竹内浩三に関心のある人たちのようでMC歌共に反応が良い。70代以上の方もけっこう居られるようだったが、調子に乗って手拍子を求めるとみなさんノッてやってくれるのでこちらはうれしくなって歌って行くうちに己の不調もしだいに忘れて行った。
前半に歌ったオリジナル曲「余計な音」では、水沢でジャズダンサーをしているというSさんの妹さんが颯爽とマラカス振りながら踊って前に出て来てコラボしてくれて盛り上がり、もはや明るいうちのライブとは思えない雰囲気である。

その流れを逃してなるものかと、ぼくは秘密兵器としてこの日MIUMIUで合流したさいたまの江上さんを「ダンサー!」と呼んで紹介し、彼がサビのところで一瞬キメのポーズをしてくれる「抵抗の歌」をやり出せば、江上さんもノリノリでSさんの妹さんと合体してのステージ上での大パフォーマンスとなった。それは思わず歌がつられてしまうほどの圧巻パフォーマンスで、初の東北ライブに花を添えてくれた(このパフォーマンスは陸前高田でもさらにパワーアップして再演されることになる)。

そしてもう一つのうれしいサプライズ、ちょうど「抵抗の歌」を歌っている時、店の入り口に昨年東京で20年ぶりの劇的な再会をした旧友Oの姿が見えた。さすがに平日の夕刻の今日のライブは仕事で来られないと聞いていたので、顔を見た時はうれしくて思わずステージから手を振ったほど。
終演後に彼から聞いた話では、職場の人たちが「行きなさい!」と仕事を抜けさせてくれたとのこと。彼はMIUMIUさんから車で5分ほどの所にある福祉施設で働いているのだ。

そんなこんなのうれしい東北初ライブは、東北で初のアンコールまでいただき休憩なしで全13曲を歌いきった。後半はいつものように声が出ていたと思う。関東より涼しいこの日の岩手県奥州市であったが、ライブの途中からエアコンを入れる熱気でアタシも必死だったせいもあってか汗だくであった。

明日は移動から宿泊までお世話になる旧友Oと念願の東北での再会を喜び、CDを購入していただいた方と少し話をしてから、次の夜ライブの準備が始まる前にMIUMIUさんを出て、Kさんおすすめの近くのお蕎麦屋さんで打ち上げ。
昼は新幹線車内で栗おこわ弁当をやっとのことで噛んで食べたが、ここのお蕎麦屋さんは料理が優しい味で美味しくて、前菜からしめのお蕎麦までツルっと食べきった。思えば実に1週間ぶりに普通に食事をとることが出来た。ここ岩手県奥州市水沢の街で、五十嵐正史は完全復調を遂げたのだ。

そんなうれしいほろ酔い気分でお蕎麦屋を後にして、我々は電車の時間までこれまたKさん行きつけの喫茶店で一息入れることに。
夜の東北本線は1時間に1本程度のダイヤなので、夜の街で呑んで電車で帰宅するのはなかなか大変だ。Sさんたちに聞くと、たいてい夜のライブ等は呑まずに車で来るか代行を頼む人が多いそうだ。
Kさんについて歩いた裏通りは、昭和の匂いマンチクリンのネオンまばゆい味わい深すぎる道で、歩いていて胸がときめいた。それはまるで、高倉健さん主演の名画“居酒屋兆治”に出て来そうな北の街の飲み屋街(映画の舞台は確か函館)だ。
その一角にある“山小屋”という、その名の通りの山小屋風の喫茶店に入ったのだが、流行もへったくれもないそこにあるのは喫茶店という普遍のみといった店内の風情が素晴らしく、ぼくは酔い醒ましにアイスコーヒーを頼み、さいたまの江上さんは齢50にしてクリームソーダを注文していた。

ステキな素敵な夜の水沢の街を満喫した後、ぼくらを夜の駅のホームに吊るされたたくさんの南部鉄器の風鈴が、涼やかな美しい音を鳴らして迎えてくれた。(つづく)

五十嵐&森田 MIUMIUライブセットリスト
①東京 詩 竹内浩三
②森は生きる
③しかられて 詩 竹内浩三
④放尿 詩 竹内浩三
⑤余計な音
⑥三ツ星さん 詩 竹内浩三
⑦曇り空 詩 竹内浩三
⑧抵抗の歌
⑨日本が見えない 詩 竹内浩三
⑩君のうたう
⑪骨のうたう 詩 竹内浩三
⑫ONE GUITAR
~アンコール~
⑬残された場所で
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