周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ578 

2015/06/18
Thu. 22:39

沖縄のくわえさんから届いたDVD「速報辺野古のたたかい2015年4月~5月」を観る。

毎回そうだけれど、今まさに目の前で起きている紛れもない沖縄の現実を焼き付けた映像が飛び込み、瞬きを忘れて画面に釘付けになった。
冒頭は、4月5日の翁長沖縄県知事と菅官房長官の初会談から始まる。新聞報道ですでにその眼力と信念の埋め難き格差は承知していたが、動画で見ると会談開始前に交わした握手時の翁長知事の殺気をも含んでいるかのような圧力のすごさにあらためて胸を打たれた。

しかし、映像はこの圧倒的な県民の思いを背にした為政者の決死の覚悟をあざ笑うかのような、それとほぼ期を一にした辺野古新基地建設反対運動の現場を映し出す。
埋め立て工事を抗議監視するこの映像の撮影スタッフも乗る市民の船(不屈号)に、海上保安庁(海猿)の船は減速することなく突っ込んで来てわざと激突させ、不屈号の船体を壊し扉のガラスを粉々に割る。悪びれもせず全員例のグラサンをかけたまま乗り込んで来てわざとらしい警告を発する。見れば市民側がどういう被害を被ったか分かるはずなのに意図的にそれを無視して意図的にロボットのような態度を取る。これが彼らのプロとしての仕事なのだろうが、人間としてあまりにも悲惨すぎる。

さらに映像は、海保に転覆させられた船を映す。それでもカメラを放さぬ反対派市民のレンズは海に落とされ海面から海中を映し、どうにか別の?船内に上がったものの、この期に及んでもやはり抗議行動の違法を取り締まるという姿勢を崩さぬ海保によって海上船上で羽交い絞めにされる市民を映す。
それを目撃した抗議行動参加者は、怒りの抗議の叫びをメガホンで海上に響かせるが海保は聞く耳を端から捨てている。

抗議運動に対する信じがたい暴力は海上だけではない。
キャンプシュワヴゲート前でも、警官隊がゲート内に入ろうとする海保や工事車両を阻止しようと座り込む市民を一市民に2、3人がかりで押さえつけ地面に組み伏せる。明らかに国家権力側の暴力はエスカレートし続けている。警告が省かれて来ている。いきなり(暴力を)やるようになっている。この状況に明らかに苛立ちながら慣れ、抗議する市民たちの安全などどうでも良いと思い出している。

これが、国民の安全保障のための法整備をしようとうそぶく日本政府が沖縄で現実にやっていることだ。
集団的自衛権の行使は憲法違反であると、しごく当たり前の批判にさらされている日本政府は、すでに沖縄において米軍を守るために集団的自衛権を行使しまくっている。米軍を守るために米軍基地を新たに建設するために、日本国民に攻撃を加えて弾圧しているのだ。とんでもない国だ。とんでもない首相だ。とんでもない国会茶番劇だ。分かっているけれど、この映像を観る度に本当にそうなのだとこの身に焼き付けさせられる。逃れようのないごまかしようのないこれが現実。苦しいけれど、ぼくはハリボテやファンタジーや神秘世界や二次元に逃げ込んだり虚しい愛国心にすがったり己の奴隷根性を生活保守主義でごまかしたりすることより、紛れもない現実を直視することの方が好きだ。紛れもなく生きるために。

映像の後半は3万5千人が集結した県民大会のシーンが長映しされ(翁長知事の「沖縄県民をなめてはいけない!」という叫びが圧巻)、翌日4月18日にシュワヴゲート前で警官らに力ずくで地べたに押さえつけられる抗議市民たちの映像で終わる。徹頭徹尾今起きている現実に貫かれた映像。そこから人間の心根が人間性が立ち上がって来る。海保、防衛施設局、警察、国家権力側にその人間性の兆しがこの記録に映し出される日がいつか来るのだろうか?この現実の果てに。

今宵のBGMは高田渡さんのドキュメンタリー映画「タカダワタル的」のサントラでもあるライブ盤。
現在渡さんの10代の頃の日記「マイ・フレンド」を熟読中。27日ののろライブで今回はどの歌を歌わせてもらうか思案中。
BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!
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この記事に対するコメント

DVD見てくれて、またブログに載せてくれてありがとうございます。現場は画像の通り緊迫が続いてますが、ほとんどは和やかな唄や踊り、連帯の時間があることも事実…。力に対し同じ手法は不毛でしかない!と自分は信じています。
『人間性…』私は必ず戻って来ると思います。長い間現場に通っていると、所轄の警備係と顔馴染みになり、本音の話ができることもあります。楽観過ぎるかも知れませんがそんな時少しだけ光が見える気がします。又知っていてもらいたい記事が新聞に載りました。テントの撤去を上から命じられ、私たちを監視する仕事をしている、国道管理事務所の所長が、部下と上との板挟みの心労で早期退職をされました。又、現場に立たされている沖縄の職員たちも多くの方が心に傷を負い診療内科に通っている現実。子どもから『お父さんは悪い人なの?』と言われた方もいるのです。
倒すべきはアベ一派のファシストども、市民を分断させる、その罠には絶対にのっかりたくないと思う今日この頃です。

くわえ #- | URL | 2015/06/20 03:39 * edit *

くわえさんありがとうございます。くわえさんのコメントを読み、体制側で働いている人たちにとってもこれは闘いなのだと思い至りました。それは反対派との闘いではなく奪われた人間性を彼らが取り返すための闘いでもあるのだと。
だからこそ、人間性にあふれた生きる喜びにあふれた闘い方が大切なのだということですね。
罠に乗らない、相手側の土俵に上らない。ひっくり返すために最も大切なことだとぼくも思っています。

五十嵐正史 #- | URL | 2015/06/20 14:17 * edit *

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