周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ558 

2015/04/01
Wed. 22:58

今日は施設を閉所して、毎年恒例の事務処理日。

一日事務室に缶詰めになり、おかげで電話相談は何本かあったもののずいぶん仕事がはかどった。
これなら金曜日の法人でやるお花見も、独り事務室留守番とならずに済みそうだ。

誰も居ない施設で一日事務室にこもっていると、仕事の合間様々なことが頭に浮かんでは消えて行く。
それはたいてい過去の事、特にこの季節はこの仕事に就く前、かつて5年間住んでいた知多半島で暮らした最後の春をなぜか良く思い出す。

桜が満開の花曇りの宵に帰宅し、日課にしているギターを弾いて思いつくままの歌を歌い出したら、その知多半島最後の春に作ったいくつかの歌の中の1曲のフレーズが出て来て、まさか全部は歌えまいと歌っていたら何と最後まで歌詞を覚えていた。多作もあって歌詞を覚えることが大の苦手なぼくが、23年前(今の年齢の半分23歳になる直前であった!)の4月に書いた歌を覚えていることが我ながら不思議であった。なので、記念にその歌を記しておこうと思う。

一人前の男
詞 曲 五十嵐正史

一人前の男と呼ばれたくて 彼はひたすら走り続ける
ぼくには一人前の意味が分からない
だけどやっぱり何かに追われるように走ってる
引き返すことは負け犬になること 彼は耐え抜くために口を閉ざす
ぼくには道はいくらでもあるように見えるし 
我慢しなきゃならない仕組みに我慢できない

君と一度だけ歌ったことがある
メロディも無い 野良犬が吠えるような歌
思い出しても今じゃちっともしっくり歌えない
ぼくら一人前になれるかな

変わらないねと言い合うことで ぼくらは静かに自己主張をする
でも本当は怖いくらい変わってる ぼくも君も怖いくらい変わってる
君はぼくにこのままでいろと言う
お前が俺みたいな生き方はするなと
ねぇ そんな言い方をするくらいなら
お前はもう大丈夫だと言ってくれ

君と一度だけ歌ったことがある
メロディも無い 野良犬が吠えるような歌
思い出しても今じゃしっくり歌えない
ぼくら一人前になれるかな

思い出しても今じゃあの頃の気持ちになれない
ぼくら一人前になれるかな


福祉系夜間大学を出たけれど就職はせず、小さな工場でアルバイトしながらまだ学生だった母ちゃんとボロアパート(電話は共同の10円ピンク電話、洗濯機も共同の二層式が2台、灯りは裸電球、トイレは和式のボットンで風呂と並んで玄関の外にあった。)で暮らした1年は、その後の今に続くぼくらの暮らしの基礎を作った。それはそれ以上のモノは望まないという矜持であり、それで十分という幸せの基準であった。
この歌は当時、就職した同級生や先輩たちから「もういいかげん歌ってる場合じゃないだろう」とか「でもお前は自分を貫いてくれ」等と色々言われたことに対する自分なりの回答のつもりで書いた。ぼくははなから大学のサークル気分で歌うつもりはなく、もとより普通に一生歌う気マンチクリンであった。でもそれがなかなか周囲には分かってもらえなかった(で、ちゃんとその後の25年の歴史で証明したわけである)。

あの春のボロアパート前に咲き誇っていた黄色の菜の花の色とその香りの中で、自分の在り方を見つけたという歓びとこの歌に込めた青臭い主張を今も懐かしく思い出す。
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