周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

待ち合わせ時間に草の実さんに入り、初めてお会いしたシンガーソングファーマー宇井ひろしさんは、思っていた通りの雰囲気の人で、思っていた以上にステキな人だった。

歌にも語りにも全然押し付けがましいところがなく、一緒に居るうちに自然とやわらかな宇井さんの放つ気に楽になり安心してしまう。一緒にライブをさせてもらってこんな心地よい思いをさせてもらえるなんて、共演冥利に尽きると共に出会えたことに感謝以外ない。

先にソウブラが歌い、宇井さんのライブの最初、牛さんがMCで「出会いを手繰り寄せてここまでやって来れた」というようなことを言った時、ぼくは「あぁ、ぼくも同じだ」と思って胸が熱くなった。
ただ待っていたわけではない。物欲しそうに人やモノ、場所に乞い続けたわけではない。ただ一つの出会いからその先にあるものを自ら手繰り寄せ(それは成功とか勝ち残りとか生活保障を必ずしももたらさないし、それとは無縁のことも多い)、自分の生き様を刻み続けて来たのだ。

宇井さんの歌は当然、宇井さんの生業である、始めて7年目から実現したという無農薬有機栽培の「農」から生まれた歌(そこには当然の如く反原発があるし、消費社会への問いかけ、命を侵す者への抵抗がある)。それはぼくの経験したことのない出来事や、まだ見ぬ北海道の大自然が多く歌われているが、そんな宇井さんの「生きるための歌」はぼくを感動させ、あらゆる命と生きて行くことでしか成り立ち得ない世界を思わせてくれる。

けれど、宇井さんの奏でる音楽は「農」を歌っていても実に洗練されている。曲によってはとっても洒落ている。
そこがまた実に良いと思う。つまり、宇井さんが農を生業にするまでに(してからも)影響を受けて来た音楽の要素が宇井さんの根底に在って、それをもって「農」を奏で歌っているのだ。これは宇井さんならではの音楽なのだ。

しかし、誰とやっても初めての共演には不安もある。他人同士で実務的なブッキングライブで顔を合わせるだけとは違う。最初からこの二組でという主催者の思いがあって、お客さんもそれを承知で来るのだから、ぼくらは自分たちのライブをやりながら共演の人と化学反応(自然反応?)をその場で起こし、そこでその時にしか出来ないあくまで一つのライブを創るのだ。それがそのライブを観に来てくれた客さんたちに対する最低限の礼儀だ。

ぼくは、ソウブラは幸運にも本当に素敵な人と出会い共演させてもらい続けてきた(若い頃、ゴロツキみたいなミュージシャンとも多少付き合ったが、それはするべき経験であったと今は思う。周囲にかけた迷惑は本当に申し訳なかったけれど)。今さらながら才能実力的に自分たちが特別なものを持っているとは全く思えないし、そういったところをこれからことさら磨いて精巧な音楽をやろうとも思わないけれど、出会い力というのだろうか、いやそれも天賦のものではなく、やはり宇井さんの言うように「これだ」と思えた出会いを手前たちで何とか手繰り寄せて来たということなのだろう。

4月いっぱいで店を閉めてしまうという草の実さん(とっても良い空間お店なので、本当に残念)に、この日満員のお客さんが来てくれて、宇井さんとソウブラで良い時間、ライブが創れたことに今はうれしい充実感を感じている(共演した宇井さんの曲「のうのうのう」は、我ながらバッチリ決まった)。もちろん、宇井さんとはまたぜひこれから何度でもご一緒したい。

ライブ同様楽しみにしていた、ライブ会場で直売した宇井さん手作りの蕎麦(乾麺)を、今日の昼に早速茹でて息子と食べたのだが、父譲りの蕎麦好き息子も大絶賛のメチャクチャ美味い蕎麦である(昨夜宇井さんのセカンドステージ会場でもあった阿佐ヶ谷イネルで食してすでに美味いのは知っていたが)。
そして、蕎麦と共に素晴らしい“シンガーソングファーマー”に出会えたことに心から感謝したい。この出会いがまた一つぼくの命を豊かに育ててくれるに違いない。

今宵のBGMは、インターFMのバラカンビート。大好きなヴァン・モリソンがかかってご満悦。
BG酒は麦とホップでした。昨夜はライブ後阿佐ヶ谷あるぽらんで美味い酒をゆっくりたっぷり飲んで幸せでした~。
ではまた、ロケンロール!

28日三鷹草の実ライブソウブラセットリスト
①たまゆら
②そこからロック
③解放の歌
④青い一輪車
⑤余計な音
⑥三ツ星さん 詩 竹内浩三
⑦ONE GUITAR
⑧結風 w宇井さん(アコーディオン)

宇井さんとの共演
・のうのうのう
・知床旅情(即興)
・上を向いて歩こう
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この記事に対するコメント

ありがとうございました!

五十嵐さん,おかげさまで素敵なライブになり,とても感謝してます!
メンバーの皆さんも楽しんでいただけたようで嬉しいです。ちなみに一緒に企画したKさん,五十嵐さんのMCを「すごくおもしろかった」と褒めてましたよ。

翌日の宇井さんは,会場のカフェ女性店主さんがカナダのネイティブインディアンと交流したりアイヌ文化(料理や刺繍)のワークショップを開いたりしてるのをふまえて,独特の選曲。「北海道の独自の文化といえばアイヌの文化。あとはまだ本州のまねだけ」と語られてました。
勇造さんを聴いたことあるお客さんも数人いて,蚕小屋のTさんにも聴きに来てもらえて良かったです。

スズキ #f3g/b1UA | URL | 2015/03/30 22:59 * edit *

スズキさん、こちらこそ宇井さんと出会わせていただきありがとうございました。大感謝です。お疲れ様でした。
2日間で3回のライブ、どのライブもかなり選曲を変えた宇井さんの引き出しの多さにも脱帽です。
またこれから何度でもご一緒したいです。

MCは毎回ライブ会場に向かう道中や電車の中で、ライブの曲順を考え頭の中で疑似ライブをしながらかなり作り込みます(あくまで頭の中ですが)。なので、ほめられると大変うれしいです(笑)。努力が報われた気になります。

五十嵐正史 #- | URL | 2015/03/31 00:22 * edit *

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