周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ542 

2015/02/11
Wed. 21:13

由来は嘘八百の紀元節というクソッタレな祝日だが、週の半ばに休みがあるのは正直ありがたい。

平日の疲れ切った夜ではなかなかはかどらない無声映画の音楽付け作業を、午前中に集中的にやって、どうにかチャップリンの初期作品「パンとダイナマイト」(1914年)を一応仕上げることが出来た。
この映画、以前にも一度やったことがあり、その時の原稿みたいなものが残っているのだが、楽譜の書けないぼくのメモではそれがいったいどういう音楽だったのか全然分からず覚えてもいない。それに今からするとかなり稚拙な感じもするので、今回ゼロから新たに作り直すことにしたのだ。

午後は昼食後に、昨夜一人で観た沖縄のくわえさんが送ってくれたDVD「速報 辺野古のたたかい2014年10月~12月」を家族みんなで観る。
昨年の7月から急を告げ、新基地建設が強行されている辺野古を追っているこのドキュメント映像は、撮影スタッフに東京で現在公開されているドキュメント映画「圧殺の海」の監督である影山あさ子さんが名を連ねている(影山さんは1月20日に、撮影中を海上保安庁の人間に馬乗りにされカメラを奪われるなどの暴力行為を受けた。今日付の東京新聞“こちら特報部”で記事にされている)。

今回の映像はこれまでの中でとりわけ感動する場面の多いものだった。
それは、辺野古新基地建設反対を訴える人たちの声が力を持って翁長新知事を生み出した沖縄の軌跡を描いているからであり、だからこそなおさらそれを裏切り踏みにじった安倍政権のやり口に怒りを覚えさせる。

特に翁長知事候補を支援するうまんちゅ県民大集会での、菅原文太氏生前最後の渾身の演説映像には、そのわずか一か月後に亡くなるとは思えない力強い(それでも病身であることは分かる)、どこまでも文太な直截な語り口に思わず泣けた。特別でもなんでもなく一俳優として普通に語れる。サザンのようなやり方もありだろうが、それで騒いで謝ってというのは、比較の対象にすらならないと思う。言うなら、やるなら分かりやすく謝る選択肢なぞ端から捨ててやるべきだろう。ゆえにぼくは、サザン程度の芸能人パフォーマンスに感動することはない。

文太氏が震え気味の手をマイクに添えて、「仲井真さんよ~弾ぁまだ一発残っとるがよ~」とあの声で挑発し、大歓声を浴びた時に、己の役をフルに使い切り役者冥利に尽きた瞬間ではなかったかと思えてならなかった。
先日国分寺gieeでライブをした時にお客さんと話したのだが、詩的な表現や言葉のオブラートで包む(誤魔化すorぼかす)べきではないテーマの歌があるとぼくは思う。言わなきゃいけないことは、白いものはちゃんと「シロ」と言わなけりゃぁいけないことはあるのだ。それをやらない、やれない表現や業界は少なくともぼくには要らない。

キャンプシュワヴゲート前行動の映像では、以前共演させてもらったこともあり、10年前に沖縄の教会でソウブラがライブをした時に観に来てくれたまよなかしんやさんが歌う姿も映っていた。ぼくの知っている沖縄が、ぼくに刻まれている沖縄がずっと闘っている。
そして映像は知事選で勝った喜びも束の間、年明けからの工事再開の不吉な予感を残して終わる(今日の東京新聞1面は、1月からの作業強行により海底に放り込まれたコンクリートブロックで無残に潰された珊瑚の写真が掲載されている)。

子どもたちは黙ってじっと、今沖縄辺野古で起きていることを観ていた。
ぼくは、10年前に長女はこの大浦湾を母ちゃんとボートに乗せてもらい案内してもらったこと、次女はその時母ちゃんのお腹の中に居たことを話してあげた。

今宵のBGMは、ロニー・ジョンスンの60年発表の大名盤「ブルーズ&バラッズ」。ギター2本とベースのみで生み出される濃密な隙間のある比類なき音楽。一時はホテルの用務員をして暮らしていたというロニー・ジョンスンの声もギターも深すぎる。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!
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