周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

4月17日の備忘録 

2011/04/19
Tue. 00:14

17日は、朝10:30に阿佐ヶ谷駅で森田君と待ち合わせ。森田君の職場の同僚であり、良き先輩であり、ソウブラ陽和病院ライブの仕掛け人でもあるH川さんとも合流して、阿佐ヶ谷アートスペース「プロット」へ、11:00開演の左観哉子こと、大橋さんの劇団が公演する朗読劇を観に向かう。

当初は震災翌日の3月12日に公演予定だったが、震災により公演を延期して、大橋さんは、急きょ内容もまったく変えて新たに書き下ろし、この公演直前に完成させたという。

パールセンターの先の商店街の中にある「プロット」は、昼間のせいか、とっても明るく入りやすい小劇場。
ぼくは地下室みたいなところで監禁されるみたいに置かれると(小劇場にはままある環境)、とたんに便意をもよおすので、実に安心した(それでなくても昨夜のライブ&打ち上げで飲み、お腹はゆるみ気味)。

入り口では、本番直前とは思えない明るく楽しげな大橋さんが迎えてくれた。それだけでなんか良い感じだなと思う。

大橋さん含む3人の女性からなる(語るのは主に2人)朗読劇は(タイトルは「Psyche」)、直接のテーマではないが、震災後に書いたということをやはり感じさせる内容。自分もそうだが、改めて震災後に表現しているというこの「稀な」状況を思う。

大橋さんの紡ぐ言葉は、喪失感を基調としながらもある種の清々しさを持って心に触れてくる。失った母親を求めての対話のシーンを聞きながら、ぼくもいつしか死んだ母親のことを思っていた。
そして、朗読の言葉がこちらに素直に届いて来るのは、朗読する女優と大橋さんの語り方にもあるかと思った。
意識的なのか自然なのか、2人とも劇によくある明朗な大きな声で語るのではない、自然体の声で時にささやくように読む声が、逆に言葉を生かしているように感じた。最後に希望の言葉でしめくくられた朗読劇は、実に後味の良いものだった。上演前と上演後の大橋さんの笑顔がまさにそれを象徴していた。

「わたしの祈りがあなたに届きますように」このシンプルな言葉こそ「なぜ演じるのか?」「なぜ歌うのか?」の源泉。それは震災が起きても、何があっても表現する者の源泉だろう。

昼からスターロードにある欧風料理屋で、森田君とH川さん、夜公演まで時間のある大橋さんも来てくれて、食事しながら飲み出した(大橋さんは当然飲みません)。夜はあるぽらんで大好きな光玄さんとさこ大介さんのライブを観るために、5時間近く飲んでしゃべって時間をつぶすのだ。
おかげで楽しく過ごせたが、H川さんと別れてあるぽらんに行く時には、すでにぼくも森田君もちょっとグロッキー状態(そりゃそうだ。昨日の今日だぜ)。
だけど、このライブは観たかった。震災後のあるぽらん初ライブでもある。

阪神大震災を体験した光玄さんのライブは、「こんな時になにが歌えるのか?」という逡巡も含めてとても誠実なライブだった。この時に光玄さんを観れて良かったと思った。
さこさんは、御歳60半ばを過ぎて毎年磨きのかかるパフォーマンスに驚く。ぶれない自分の歌世界を軽妙に展開させるのは見事。一見正反対のように見える光玄さんとさこさん、でもこの2人の組み合わせは実に合っていると思った。そしてやはりここでも、震災後に歌うという「稀な」状況に取り組む表現者を感じた。

丸1日阿佐ヶ谷で過ごした4月17日に乾杯。ぼくらもまた、この「稀な」状況をこれからも表現者としてやって行く。

今宵のBGMは今週も終わらぬヴァン・モリソン2003年発表の「ホワッツ・ロング・ウィズ・ジス・ピクチャー?」。ブルーノートレーベルから発売されたが、この人の作品が与える感触は一貫して変わらない。このアルバム収録の「ワンス・イン・ア・ブルームーン」を聴いて「あの日の青い月」を書いたことを思い出す。ブルース、ジャズ、ラテンがヴァンのソウルで見事料理された名盤。あぁ、この人にホンと駄作なし!
BG酒はトリスハイボール。しっかし休肝日ないぞ~!ではまた、ロケンロール!
スポンサーサイト

[edit]

CM: 2
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

五十嵐さん、森田さん、梅田さん、ご来場いただきありがとうございました。
職場で仕事の合間にこのコメントを書いています。(徹夜)

ブログも書きました(仕事中に)
http://d.hatena.ne.jp/nigawakokoro/20110421

感想いただけてとてもうれしいです

ライブたのしみです
はやくいきたいです
うちの女優さんたちも誘っています!

ohashi #- | URL | 2011/04/21 06:44 * edit *

大橋さん、徹夜仕事の中でのコメントありがとう。
ブログを読んで、上演後に感じた清々しさの意味が分かった気がしました。
お疲れ様でした。忙しくてなかなかゆっくり休めないとは思いますが、
どうぞソウブラライブでスカーッと!発散して下さい(笑)。
ライブでお会い出来るのを楽しみにしてます!!

五十嵐正史 #- | URL | 2011/04/21 22:20 * edit *

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://soulbrothers.blog137.fc2.com/tb.php/81-0463aa2f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-08