周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ532 

2015/01/10
Sat. 21:42

今日(10日)は、午後から長女と近所の戦争史跡でもある、明治大学平和教育登戸研究所資料館に、第5回企画展「紙と戦争」を観に行く。

本当は午後1時からの館長さんによる記念講演会から行きたかったが、「長時間話を聴くのは嫌」と娘にフラれ、ならば一人でとも思ったが、どうしてもここは子どもと共に行きたくていつもの散歩がてら資料館に行くことにした。
生田駅から五反田神社への古い石段を登って、我が団地よりもさらに数年古いのではと思われる生田の団地群を抜けて明治大学の生田キャンパスへと続くアップダウンのある道は、どうってことない道だけれど、いつ歩いてもどことなく取り残されたようなぼく好みの侘しさと生活感があってしっくり来る。

これで4回目となる資料館は、講演会帰りと思われる人で今までで一番賑わっていた。
とっても地味な風情の資料館だけれど、その中身の濃さもあってかはたまた現安倍政権の戦争国家へと突き進んでいる現状への危機感からか、注目を集めているのかもしれないと思う。

果たして、前回の皇居を松代大本営に移して、米軍本土上陸を長野県民を犠牲にして細菌兵器をばら撒いて迎え撃つ準備していた事実を、戦争末期の登戸研究所移転と絡めて暴き出した第4回企画展に勝るとも劣らない、今回も充実の内容であった。

日本から太平洋を偏西風に乗って横断し、アメリカに爆弾を落とすべく飛ばされた無人の風船爆弾は、直径10メートルにもなる気球を和紙をこんにゃく糊で貼り合わせて作られた。その数は15,000発!を目標に、実際飛ばされたのは9,300発でアメリカには1,000発程度着弾したらしいが、被害はそれほどではなかった(オレゴン州でピクニック中の家族が、爆弾に触れて6名爆死した記録がある)。

この風船爆弾用の和紙は、母ちゃんが働きに行っていた埼玉県小川町の和紙職人がかり出されて開発に当たり、やがて製造の中心は和紙の資源である楮が豊富な高知県に移り、全国の和紙の産地で造られた(一方パルプを使った洋紙の製造技術は、中国大陸で使用する偽札造りに動員され、それは我らの水瓶である生田浄水場の水を大量に使って登戸研究所で極秘に製造されていた)。
地方の和紙作りの街は、突然の風船爆弾用和紙の受注に沸き、当時の政府は通常の相場よりかなり高値で買い取った。ぼくはまたもこの資料館で、庶民の暮らしがその糧を得るための労働までも戦争に導かれ利用された事実の詳細を知った。でも我々の働きが戦争に利用されることは、今も現実に起き、今後さらに起こり得ることだ。
武器輸出が解禁され、三菱を筆頭に自社の兵器を海外に売り込む営業マンの姿もちょっと前に新聞報道で見たばかり。

つまりもうこの国はとっくに戦争に加担している。あの頃の庶民と何ら変わっていない。無残な敗戦を経ても何も変わっていない。
変わったとしたら、こうして史実が明らかにされ市民の関心と後援によって、このような平和教育資料館が在るということぐらいだろうか?

道徳教育を強化し、わざとらしいほどにその教科書でいじめ問題を取り上げながら、新基地建設反対を選択した沖縄県に対して、露骨に無視を決め込み会う約束まで反故にして挙句の果てには県への予算を突如減額するという、この国でもっとも悪質で恥知らずで人道にもとる「いじめ」を顔色一つ変えずに蛮行する安倍晋三率いる日本政府を、この地道で確かな研究の発信である、登戸研究所資料館企画展のような積み重ねで止められるのか?それは分からないけれど、だまされない従わない個人の形成に大きな役割を果たし、個人の持ち得る力にはなるはずだと思う。

これからも年2回の企画展に子どもを連れて通い続けようと思う。
「紙と戦争」-登戸研究所と風船爆弾・偽札-は、3月21日まで開催。開館日および時間は水~土、10:00~16:00。入館料は無料。

今宵のBGMはザ・クラッシュの大名盤79年発表の「ロンドン・コーリング」。
現在2曲目の“ブランド・ニュー・キャディラック”のメロディーを借用して新曲を書いているところ。ちょっと問題作になるかも…。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!
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