周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ514 

2014/11/22
Sat. 23:38

昨夜、ゆっくり腰を落ち着けて沖縄のくわえさんから届いた「速報 辺野古のたたかい2014年9月」を観る。

7月から始まったこの速報DVD、前にも書いたがカメラが座り込む人々、海を走る船と共にあるせいか観ているとあたかも自分がそこに居るようで、波しぶきが顔に当たり、潮の匂いがしてくるように、暑い陽射しに照らされているような気持ちになる。くわえさんからこの映像が送られてくるようになってから、深夜一人約30分沖縄の「今」と向き合う習慣が出来た。

9月の記録はまず、果敢に海上を突き進む海上基地建設阻止カヌー隊と、それをひたすら「確保」する海保の闘いが映されている。人々の怒りの抗議を無視して、海保の海猿達は相変わらず無表情で、カヌーから数人がかり力づくで漕ぎ手を引きずり上げ、海保の船上で見せしめのように組み伏せる(実際怪我人も出ている)。その時何言が言葉を交わしているのかもしれないが、それまではさすがに聞こえない。

拘束から解かれたカヌー隊はそれでも次から次へとまた辺野古の美しい海へと漕ぎ出し、スパット台船のある中へと突っ込んで行く。果てしも無いことをとっくに覚悟している非暴力直接行動。気のせいだろうか、海上行動が始まった先月よりカヌー隊には余裕があるように見え、海保側の方に当初の勢いが失せているように見える。考えてみればそれは当たり前のことかもしれない。人間は「何のために生き働くのか?」と考えずにはいられない生物、何度阻まれても海上基地建設阻止カヌー隊の行動原理は、土を耕す人の営みと等しく「ほんたうのさいはひのため」なのだから揺らぎようがない。

そうやって考えると、海保の海上基地建設の為の仕事とは人為の極致であり、それもくたびれ果てもはや捨て去るべき資本の論理が支えているだけだから、そりゃぁ脆弱で貧相な行動原理なのだった。

映像は7日に行われた名護市議選の様子も映し、それは確かに2か月後の県知事選勝利の予兆を十分感じさせる熱気も伝える。応援に駆け付けた翁長那覇市長(当時)と稲嶺名護市長が壇上でエールを交わす様子からは、辺野古新基地建設反対の意志が、翁長氏言う所の「オール沖縄」で一つになっているのも感じさせる。県知事選が勝利に終わった今だからなおさらその過程が見えるようでおもしろい。

ひるがえって今年の東京都知事選の苦さを思わずにはいられない。翁長氏は確かに元自民党であるが、小泉純一郎とは全く次元が違う。彼と細川が幅広く支持を集めようとするなら、手前がかつてやった大き過ぎる間違った政治を謝罪し否定しなければならなかった。それを抜きにただ脱原発の一点の為に「支持しろ」と呼びかけるのは、やはり有権者をバカにしているとしか言いようがない。人を票という数でしか読んでいない。

今回の映像は、そんな海上新基地建設反対の大きなうねりが生まれて行く様子と、それでも名護市の協力を得られないまま姑息かつ強引に進められ強行されようとするボーリング工事の予感の中で終わる。
アメリカの海洋生物学者が、大浦湾に潜りこの海のサンゴ礁の素晴らしさを語り、まるで夢の世界のようだと称賛する。そして、それはもちろん素晴らしい夢であり、決して悪夢にしてはいけないとも語る。そんな言葉を聞いていると、またあの辺野古の海の匂いや潮風、海の色までが自分にも感じられて来る。それは、遠く離れた地で暮らすぼくにとって大切な一時であり、この地から辺野古へ沖縄へ思いをはせ、この地で基地建設反対に繋がる選択をし続けるためであるのだ。何よりもそれがぼくの「生き方」だ。でも、本当はすぐにでもかの地に行きたい気持ちはある…。

そんな気持ちもたくさん込めて、明日は地元の共産党主催の稲田公園野外パーティーで歌い、明後日は高円寺パンディットでのONELOVE高江で、竹内浩三戦死の地であり90年代初めに米軍基地を追い出したフィリピンの闘いについての話を、実際フィリピンからその運動に関わったコラソン・ファブロスさんを招いて聞き、その後歌います。どちらも入場無料!お時間ある方はぜひお運び下さい。

今宵のBGMは、ジョニー・キャッシュ96年発表の「アンチェインド」。渋い、深い、たまらん。
BG酒はホワイトハイボールでした。で、明日はライブ後、昼から多摩川べりの昭和10年からやっているという居酒屋「たぬき屋」で飲むぞ~。ロケンロール!
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この記事に対するコメント

近況

いつも心にかけてくれてありがとうございます。こちらは21日にも工事再開との情報があり、緊迫していました。DVDにも出てきた島袋文子さん(辺野古で若い機動隊員に説得を続けるおばあちゃん)が強制排除のさいに転倒させられ頭を打ち救急搬送されるなど、海や陸上で暴力が激しさを増していました。ところが昨日になり海保が撤収し突然の工事中断、理由は定かでありません。不気味さを残しながらも静かな日曜を迎えました。
五十嵐君たちのように自分の場所で自分の闘いをしている人々の存在が工事を止めていると信じています。これからも頑張って行きましょう

くわえ #- | URL | 2014/11/23 16:09 * edit *

DVDありがとうございます。
暴力的な排除が横行している話、彼ら(機動隊、海保、防衛局)があせり、我慢出来ず負の感情をむき出しにせざるを得なくなって来ているのでしょうか?
さすがに理のない、愛の無い強制排除という仕事に人間として心が耐えられなくなっているのだとしたらまだしもですが…。
「余計な音はいらない」ぼくも森に入るといつもそう思います。
昨日は、東京から高江のヘリパッド建設反対を応援するイベントで歌って来ました。これからも歌います。波に運んでもらうために。

五十嵐正史 #- | URL | 2014/11/26 00:37 * edit *

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