周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

思えば国立駅で降りるのは、旧駅舎時代に南口の方にあった会館の一室での、知念良吉師匠のライブにゲスト出演させてもらって以来、かれこれ15年ぶりくらいで2度目。北口で降りるのはまるで初めてであった。

ほぼ東京都内、色んな駅に歌いに降り立つが、なかなかどうして東京は広いと思う。確かに駅ビルはアトレばっかり増えたし、駅前にはどこでも同じなチェーン店が増えたけれど、それでもどっこいその街にしかない雰囲気や匂いがあり、生活感が漂う。それは人の多い東京ならではの街の主張なのかもしれない。

6月の新宿公演に続き、ロングランとなって晩秋公演も決まった我らが劇団チャリカルキの、ママチャリカルキ公演vol9「ハレルヤ行進曲」に今回もゲストミュージシャンとして劇中ライブをすることになった。大好きな劇団と年に2回も一緒出来るなんて、光栄以外の何物でもない。
しかも今日は、一般非公開、国立北町会50周年記念イベントでの公演なのだ。
全然知らない町会のイベントで歌うというのは、考えてみるとそれはそれでなかなか不思議な感じのする得難い経験ではないか。そしてそういう場を、自分たちの演劇空間にしてしまうところが、劇団チャリカルキのチャリカルキたる所以だと納得してしまう。

町会の単位は街によって違うだろうが、団長のビーグル大塚さんに迎えられ会場である住宅街の中の空地に着くと、それはホンとご近所さんたちの寄合といった風情でほっこりしてしまう。
早速特製トン汁をいただいて、公演会場であるビストロレストラン“プルミエ”さん(ここでは、これまで何回もママチャリカルキ公演をやっている)に隣接したアパートの一室に案内されて、チャリカルキの面々と再会する。彼らはもうすでに午前中1公演終えていて休憩中。いつも思うことだが、劇団の人たちは実にタフだ。うた歌いもそうであるけれど、より身体一つが頼りであることをそばで見ていて感じる。

午前公演では子どもさんたちが大勢だったと言うが、午後はそれこそ町会の重鎮たちが勢ぞろい的な雰囲気で客席が全部埋まる。ぼくにとって2度目の「ハレルヤ行進曲」の始まりだ。
町会のイベントということもあるのだろうが、6月に新宿の犀門さんで観た時とまた雰囲気が違う。同じセリフ回しだけれど、客の観方が微妙に影響するのか、何だかより親密な内容に感じられ面白い。
ぼくの出番は前半、訳あって応援団の暖打華団の登場が遅れるので、メインなのに先にライブをやることになった地元ミュージシャンの役でステージに出て行き歌う。MCは自由なので、劇中の出前出張応援団に合わせて、自分も「呼ばれればどこへでも歌いに行く」出前出張ライブのシンガーソングライターと自己紹介して、町会副会長(本物)のオリンピック出場記念壮行会という設定の中で、6月と同じ“ぼくらが創った夜に”と“暮らしという名のラブソング”を歌う。歌を知っているチャリカルキの面々は一緒に歌ってくれるし、町会の方たちもノリ良く手拍子をしてくれて良い雰囲気で歌えた。

後から団員の菅野さんに聞いた話では、リハでぼくの登場シーンの時に、同じく団員の森君がぼくの歌い方を真似て“ぼくらが創った夜に”を歌って団員みんなでウケたそうな。いやいやうれしい話だ。

1時間の公演は最後まで親密な雰囲気を維持したまま大団円を迎え、国立北町会の50周年に見事チャリカルキは花を添えた。ぼく自身2度目の客演をとっても楽しめた。そして、やっぱり勝手にこの彼らのスタイルに熱く共感を抱く。劇団の、公演の在り方に通底するものをビンビン感じてしまう。街中の空間を劇場に変える。けれど、仰々しく出現して変えるわけではない。前からそこに在る空間に彼らは軽やかにやって来て、前からそこにある空間と混ざり合って自ら作った芝居を演じるのだ。それはとても謙虚なようで、とても野心的にも感じる。でも何よりぼくにはとても本質的に感じるのだ。

この日はここで終わりにはならない。
終演後近所の森君の実家に、私もチャリカルキの面々と共にお邪魔して、森君のご両親と弟さん、それに愛犬の歓待を受けすっかりご馳走になってしまった。それはまるで、ハレルヤ行進曲がまだ続いているかのような、まだ暖かい劇空間の中に居るような心地良い楽しい時間であった。

森家のみな様、大変お世話になりました。忘られない一日をありがとう!劇団チャリカルキ。

今宵のBGMもリチャード・トンプソンの“ハンド・オブ・カインドネス”。
BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!
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2017-06