周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ512 

2014/11/12
Wed. 22:48

明日から一泊二日で山梨県の石和温泉へ、秋の恒例施設の旅行に出かける。

ぼくの就職した年からこの旅行は始まり、その時も石和温泉で、それから21年を経てまた振り出しに戻ったかのように石和である。思えば毎年毎年とにかく無事で旅行してこれたことに、とにもかくにも良かったと思う。どうか今年も無事に終わるように。

昨日職場に、9月から障害者雇用で就労した利用者の勤める会社の室長さんから電話をもらった。
こういう時はどうしても条件反射的に、「なにか問題が起きたか?」「大きなヘマでもやらかしたか?」と一瞬身構えてしまうのだが、気さくな室長の声音はいたって普通で、その話の中身は、「(就労している)彼から一泊旅行の話を聞いた。本人は仕事に来るつもりでいるが、せっかくの施設の仲間との年に一度の旅行なのでこちらとしては行かせてあげたい。今からでも彼を参加させられないだろうか?」という相談であった。ぼくは瞬間的にこの室長の心遣いに感動しつつ、「まだ就労したばかりだから今年はあきらめようと彼には言っていた。もう予約の最終確認してしまったので難しいと思うけれど、とにかく心遣いありがとうございます!」と応えた。

受話器を置いて同僚たちにこの話を聞かせ、しばしみんなで「なんて良い会社なんだ!」と感動した。
早速旅行会社に掛け合い、結局その利用者は無事旅行に参加出来ることになった。彼は宴会芸が大好きで、毎年この旅行を心待ちにしている人なのであった。

就労して半年も経っていないので当然まだ有休も発生していない。会社によっては発生した権利としての有休さえ取りにくく、断られない申し出方をぼくと練習してから申請して何とか休める人もいる(まぁ、自分たちでさえ滅多に取れないのであるが…)。
会社に就労したのだから、いつまでもそれまで通っていた施設に頼ってはいかんという会社もある。けれど、くだんの室長の居る会社の発想は、長く働いてもらうために施設を上手に使い続け、そちらの世界も大事にしてほしい。というものだ。
どちらが良いかとにわかに断じるべきではないかもしれないが、より多様な生き方が認められ保障されるのが後者であることは間違いない。ぼく自身はそういう社会を望んでいるし、その一隅を担っていることにやりがいを感じている。

先日、清瀬療護園に歌いに行く車中で、ソウブラを呼んでくれた職員のMさんと話している時に、Mさんが言った「かつては福祉の世界というものがあった。それがしだいに市民の目が入るようになって無くなって行ってしまった。俺はそういう世界があって良いと思うんだけど、それを言うと、古い介護職員だと言われてしまう」という苦笑交じりの言葉を思い出す。ぼくはその言葉にいたく共感したのだった。
介護保険、障害者自立支援法、一連の流れは福祉の世界(アジール)を無理やり引きずり出しさらけ出し、市場原理の中に放り込むことではなかったか?市民の目とは、偏狭と画一化ではなかったか?ぼくの感じる根本的な違和感はまさにそこにある。

自治体からの補助金と赤い羽根共同募金の寄付金を使って、今年も我々は決して豪遊ではないが温泉ホテルに泊まり、美味いもん食ってくる。普通の社員旅行とは似ているけれどどこか違う、福祉施設の旅行を満喫してくる。

今宵のBGMは、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの今年出た新譜「ヒプノティック・アイ」。
時々無性にトム・ペティの普通のロックに安心したくなる。時々物足りなく感じる時もあるけれど、彼らのロックほど普通で確かなものはないと思わせる。そしてトム・ペティの歌心。良い歌を書きます。政治家を思わせる権力に酔った男を痛烈に批判した“パワー・ドランク”なんていう歌もある。逸品だ。

BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!
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