周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

10.25吉祥寺のろ レコ発ライブ終了! 

2014/10/27
Mon. 22:42

望郷
詩 竹内浩三 曲 五十嵐正史

あの街 あの道 あの角で
おれや おまえや あいつらと
あんなことして ああいうて
あんな風して あんなこと
あんなにあんなに くらしたに

あの部屋 あの丘 あの雲を
おれや おまえや あいつらと
あんな絵をかき あんな詩を
あんなに歌って あんなにも
あんなにあんなに くらしたに

あの駅 あのとき あの電車
おれや おまえや あいつらと
あああ あんなにあの街を
おれはこんなに こいしがる
赤いりんごを みていても

この詩を読んで、たいていの人は思わずメロディーを付けて歌いたくなってしまうのではないだろうか?
“東京がむしょうに恋しい。カスバのペペル・モコみたいに、東京を望郷しておる。”という前文の後に続くこの詩を、竹内浩三は軍隊の兵営から、まだ徴兵されていない仲間に託した、自ら言い出しっぺとして心血を注いで刊行した小さな手製の同人誌「伊勢文学」に投稿した。
ぼくには、竹内浩三がこの詩を後世誰かに歌われることを想定して書いたとしか思えない。でなければ、自分が戦場で消え行くのをどこかで覚悟しながら、個人的な思い出を書き連ねることなく、短い単語を見事に選択して作られたこの誰にも当てはまる普遍的な詩の在り方を説明出来ない。彼には媒体などどうでも良かった(いや、自らの伊勢文学を何よりも愛していた)。売れる売れないなどどうでも良かった。この彼の矜持を前にしては、秋元康を筆頭とする職業作詞家などは退場するしかないだろう。

レコ発第2弾となったこの夜ののろライブで歌った「望郷」は、今まで歌っ来て味わったことのない感覚に包まれて、この詩の中に自分自身が入って行った。
これまでは自分の経験を重ね合わせて、竹内浩三の「望郷」の詩を噛みしめて歌って来たのだけれど、この夜は竹内浩三のCDを作る過程でずっと彼の事を考え、彼の作品とわずか23年の生涯に接して来たせいか、自分の事は一切思うことなく、ただただこの詩一言一句に竹内浩三の望郷の思いを感じて歌うことが出来た。
これも、今回竹内浩三詩のCDを作らなければ、おそらく生涯味わうことのなかったことだろう。

あるぽらんに引き続き、またそれとは違う選曲と編成で吉祥寺のろでもレコ発ライブが出来たことに心から感謝。
こんな超個人的マイナーなレコ発ライブを、快くやらせてくれ評価してくれたのろのマスター加藤さんに大感謝であるし、のろと出会えて本当に良かった。だから、絶対最後の曲はのろへの最大限のリスペクトを込めて高田渡さんの書いた大好きな歌「いつか」を歌いたかった。あるぽらんでのレコ発といい忘れられないライブがこんなに出来て幸せだ。
そして、こんなこだわりのレコ発ライブの2回目にもたくさんの人が来てくれたことにはもう言葉もない。ただただありがとうでした!

10.25のろライブセットリスト
①風に口づけを
②夜長
③しかられて 詩 竹内浩三
④三ツ星さん 詩 竹内浩三
⑤森は生きる
⑥普通の暮らし
⑦骨のうたう 詩 竹内浩三

⑧Yさんの背中
⑨あきらめろと云うが 詩 竹内浩三
⑩この星に日が昇る間の話
⑪日本が見えない 詩 竹内浩三 
⑫デモクラシ
⑬望郷 詩 竹内浩三
⑭ONE GUITAR
⑮ひたぶるにただ 詩 竹内浩三
~アンコール~
⑯いつか (高田渡さんのカバー)
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この記事に対するコメント

始まりのギターの音。はっきり聞こえてきます。
強く太い音。はっきり聞こえて来ます。
私の頭の中には夏の映像が出てきます。
ブログの更新しばらくになったね。
私にとって大きな挑戦は失敗しました。

ソウルタイガー #- | URL | 2014/10/28 21:40 * edit *

気ままなブログゆえ悪しからず。
本当は書き殴りたいことがあるのだけれど、ちょっとどうにも面白く出来そうにないので自粛です。
アタシはソウブラ結成した時点で大きな目標は一切持たなくなりました(笑)。
人に見られるより前から自分の足元ばかり見つめて、自然に目の前に現れた“やりたいこと”“やるべきこと”にだけ取り組み続けて現在があります。これからもです。

五十嵐正史 #- | URL | 2014/10/30 00:13 * edit *

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