周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ498 

2014/09/29
Mon. 23:27

土日の2日間、どっぷりカラワン漬けで過ごした。それでもまだ足りない。本音を言えばこのままツアー終了まで追っかけたい。やっと少しだけコミュニケーション取れたメンバーともっと親しくなりたい。

そんなミーハー根性丸出しにしてしまうほど、今回来日した4人のメンバー、スラチャイさん、モンコンさん、若手の2人カイトゥン君とカントルム君(スラチャイさんの息子)は素晴らしかった。
演奏はもちろんのこと、その存在感、佇まいは観る者を釘付けにしグイグイ引き込む磁力を持っている。その磁力に引き寄せられた者は必ずハッピーに、生きて行く希望が持てる。そんなポジティヴ・バイブレーションに満ちた音空間を、彼らはサッと軽やかにやって来て創ってくれた。ボブ・マーリーの歌じゃないけれど、「さぁ、俺を打ってくれ-音楽で」という感じでいつまでも彼らの音楽を浴びていたくさせる。

1日目の新大久保アールズ・コートは、担当した音響さんが初めてのカラワンサウンドを見事に生音を生かした良い音に作ってくれ、準備から一部始終をそばで観ていて惚れ惚れする仕事ぶりであった。
ぼくは朝10時過ぎから会場入りしたが、基本的に状況を把握していれば良く、メンバーが到着してからは機材運びや舞台でのちょっとした雑用をお手伝いしながら、この手作りのカラワンコンサートが出来るまでをじっくりと目に焼き付けた。

コンサートの流れは基本的に、勇造さんが最初に2曲ほど23歳の素晴らし過ぎるギタリスト、カイトゥン君(テクニックがあるだけでない、とにかくセンスが良い。音色が生きている)と歌い、続いてモンコンさん&カイトゥン君のステージ。半身不随から復活したモンコンさん、リハでは杖の置き場に困っていたようだが、本番では何と杖の先でエフェクターのスイッチをポチッと押してから、ポイッと杖を脇に放るというカッコイイパフォーマンスをして、ぼくは「さすがだなぁ」と思わず感動。
そしてモンコンさんがタイの伝統楽器を現代風にアレンジしたピンの弦を一音つま弾けば、それだけで空気が変わる。
モンコンさんの太い朴訥な声が一たび発せられると、それだけで音楽に豊かさ深さが加わる。10年前の身体が自由に動き軽やかに弾いていた時以上に、聴き手にその音魂が入って来る。まさに老ブルーズシンガーの佇まいそのものだ。

モンコンさんの次に、スラチャイさんが息子のカントルム君(19歳!)と登場し親子共演ライブ。とにかく御年66歳になるスラチャイさんの元気なこと!たどたどしい日本語を交えながら軽妙なしゃべりをしたかと思うと、しっとりと弾き聴かせグイグイと聴衆を引き込む。息子のカントルム君は、若い頃のディランをほうふつさせるハンサムガイで、どこかはにかんだようなぶっきらぼうな仕草でこれまた見事なギターを弾き親父をアシストする。

そんな風にあっという間に一部が終わり、二部は全員ステージに上がってカラワンの名曲オンパレード!
1曲目にタイ語で意訳した(実際歌詞の内容は全然違う)喜納昌吉の「花」(この歌はカラワンバージョンでタイで大ヒットした)を歌うと一気に会場が一つになる。歌に入る前にはスラチャイさんが、英語も入れながら「喜納さんには感謝している。彼には一円も払ってない」なんて(たぶん)言って笑わせる。とにかく柔らかいステージ運びをする人だ。

ライブ本編を、友部正人さんが飛び入りゲストでハーモニカを吹いた「東京ブルーズ」(日本に来たタイ人が東京の街に圧倒される様をコミカルに風刺したブルーズ)で締め、アンコールでは15分以上に及ぶ大曲「カラワン」(共産ゲリラと共に森に潜伏している時に作られた曲)を熱く歌いきり、再度のアンコールに応えて、カラワンの代表曲でデビュー曲でもある「人と水牛」(どれだけ時代が変わろうと、綿々と受け継がれ続いて来た人と水牛が田を耕す労働を謳歌、賛美した名曲)を歌い、約3時間の来日最初のコンサートは、アールズコート160人ほぼ満員の大盛況の中終わった。

会場打ち上げの後、ぼく以外は受付けと販売を担当していたソウブラメンバーと食べて飲んだ韓国料理の美味かったこと(新大久保はこの10年ですっかり韓流の街に。どんだけヘイトの連中が叫んだって、どこまでも汚い言葉など、美味しい文化には絶対敵いません。とっとと降参しなされ)。

さて、翌日のイーサン食堂(毎年春に勇造さんとライブをさせてもらっている、日本一美味いタイ料理屋)ライブでは、なんとそんなカラワンを目の前間1メートルも無いかぶり付き席で体感し、前日より超リラックスしてセットリストもだいぶ替えた(時にスラチャイさん)ライブを楽しんだのでした。そしてそして、そんなリラックスムードの中、アタシもステージに呼ばれて勇造さんの曲で1曲ハーモニカを、カラワンの時には勇造さんに紹介されて、名曲「満月」を勇造さんが訳した日本語でスラチャイさんと交互に歌わせてもらったのです!嗚呼、師匠のはからいに大感謝です。
カラワンの演奏と共に渾身の「満月」を歌えば、スラチャイさんがノッてアタシの声に被せて歌うではありませんか!思わず涙がちょちょ切れそうになりながら、師匠と共に至福の1曲を歌い切ることが出来ました。

ステージ降りようとしたらゴキゲンのスラチャイさんに「ワンモアソング!」と引き留められ、ゴキゲンなナンバー「オン・ザ・ロード」でもう1曲ハーモニカをモンコンさんとコラボする感激の競演も果たしました(ホントは日本語でこの歌をぼくが歌っていることを聞いたスラチャイさんが、その日本語でぼくに歌わせようとしたのですが、肝心のアタシが歌詞を忘れてしまっていてダメなのでした。ったく、最後までビチッと決まらない男です)。

この夜タイ人も多かった客席の雰囲気はまさにタイ。とにかくとってもぜいたくなライブで、主催した店主中村さんもタイ料理屋冥利に尽きたのではないでしょうか。
今後しばらくカラワン熱は冷めず、カラワンばかりを聴く日々になることは必定。その影響はきっとソウブラ秋ライブにジワジワ出てく来ると思いますので、どうぞお楽しみに!

今回の来日に心から感謝、それに尽力したみなさん、何より豊田勇造師匠に大大感謝です。
カラワン一行の旅は、山梨ライブ後、関西へと続く。関西の仲間たちもきっと大いにカラワンライブを楽しむことだろう。
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