周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ489 

2014/09/02
Tue. 22:43

昨日、沖縄のくわえさんからDVD「速報 辺野古のたたかい 2014年7月」が届いていた。
夜早速一人で観る。

7月1日の新基地建設着工からの1か月間を手持ちカメラで追う映像は、基地建設反対派が時に猛然と怒り、不意打ちに時に茫然と立ち尽くす視線のままに、その瞳に映っていたであろう光景を生々しくとらえていた。
キャンプ・シュワブゲート前行動は、防衛局の昼夜荒天を問わない抜き打ち作戦(もちろん反対派を欺くため)に対抗するべく深夜早朝にも展開され、日を追うごとに緊迫の度合いを増す。
押さえておかなければいけないのは、これは降って湧いたような抗議行動ではないということ。18年にも渡って建設工事を阻止して来た者達の闘いの新局面であることだ。それを思うと気が遠くなりそうな気分に襲われる。ぼくらが辺野古を訪れたのはもう9年も前のこと。あれからずっと闘いは暮らしと共に続き、ここに来てまたも暴力的な強権を政府側は振りかざしている。
もちろん、そこに安倍晋三は居ない。奴に下達された命令に従う者達で作る個が埋没した組織であり、心を殺した仕事集団である。

けれど、不遜にもぼくはその映像からなぜか郷愁のようなものも感じていた。反対派の眼となったレンズが映し出す海や空、沖縄の地面からは、その太陽光の感触や波の匂い、反射する地面の白さまでがぼくに刻まれている確かな記憶に結び付き呼び起こすのだった。

しかし、そんな郷愁も一瞬であり、報道でもすでに批判されていた、ゲート前に防衛局が敷いた通称“殺人鉄板”の敷かれる様子が映し出される。反対派住民を締め出し、道路を占有するためにアングルと呼ばれる、等辺L型鉄材の細めのモノを、山を上にして無数に敷き詰めたのだ。新聞の写真で見ていたそれより、映像のアップで見ると鉄板がいかに鋭角で危険かが分かり、思わず寒気をもよおすほど伝わって来る。これを敷かれた時の抗議行動をする人たちの怒りと哀しみは想像を絶する。ゲート内の防衛局の人間に向かって叫ばれる「恥を知れ!」、この言葉に尽きる。

建設業者の搬入ダンプカーの前に立ちはだかり「帰りなさい!」と決然と叫ぶおばあさん。防衛局の職員に向かい、沖縄戦を生血で汚れた水を飲み生き延びたおばあさんが自らの体験を語り、やはり決然と人殺しのための基地を造ることは許されないと叫ぶ。その声音の哀しい確かさに涙をこらえきれない。が、安易に泣くのは許されない気がして来る。

既報の通り、8月14日から海上ブイ設置強行が始まり、海上での抗議建設阻止行動が繰り広げられている。
手紙によればくわえさんも海上行動に出ているという。また、大きな動きがない時はゲート前での最終行動で“カチャーシー”を踊りながら行進したという。確かに向こう側は面食らったに違いない。向こう側の土俵に乗らない闘いは強いし、そもそも負けない。
そして現地抗議阻止行動の合言葉は「しなやかに、したたかに!」とのこと。沖縄の庶民が闘いと自身の大切な暮らしの中で培ってきた言霊の宿る言葉だと思う。

ぼくもその言葉を胸にこちらでやって行こう。くわえさん、ありがとう。まだまだこれからですね。息の長い闘いを共に!

今宵のBGMは、来日迫るタイのスーパーバンドカラワンのスラチャイ&モンコンの二人ライブカセット。まさに“しなやかに、したたかに!”な音楽。ライブが本当に楽しみです。
BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!



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この記事に対するコメント

DVD届いたんですね。実は10年前の激しい攻防の時、自分は流れてくる情報だけを頼りに、政権に文句だけ言っていた…。今のネット右翼の奴らと何も変わらない。今回、どこの団体に属する訳でもなく、勝手に個としての参加をしています。現場に行けるのは多くても週2回…でもこれからのことを考えると、長く、折れずに行動を続けていくことが、今の自分の精一杯の答えです。「1人でも闘える」を実践していきたい。でも同じような1人がだんだん増えてきています。テント村はいろんな人から話を聞け、さながら学びの場となっています。
それから、自分はゲート前を中心に動いていて、この前は海上行動隊の激励が実際のところです。でも、あの日見た海は五十嵐君が言っていた郷愁を感じさせる素晴らしい光景、不自然な物体を除けば!改めてここを守ろうと強く思いました。これからもそれぞれの場所でそれぞれ方法で思いを表現しよう!

くわえ #- | URL | 2014/09/02 23:28 * edit *

DVDありがとうございます!
くわえさんは、ずっと個の立場で発信していました。
夜の大学の授業後、くわえさんの企画した沖縄の「今」を伝える自主講義が、ぼくの大学で受けた唯一の、今に残る授業です。
その姿勢がぼくにも「一人でも歌える」勇気をくれました。
テント村の様子目に浮かびます。このブログを通しても、くわえさんの発信する今の沖縄、辺野古の状況が伝わっています。
これからもよろしくです。

五十嵐正史 #- | URL | 2014/09/03 22:58 * edit *

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