周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ470 

2014/07/08
Tue. 22:28

6日の第4回隅田川フォークフェスティバル会場は、隅田川にほど近い江島杉山神社。

これまでお寺と教会でライブをしたことはあったけれど、神社でやるのは初めて。
ぼくは個人的に他の宗教同様、神道もまったく信じないけれど、神社の雰囲気は好き。たいてい木々に囲まれているし、古の天皇制などという人為傀儡以前の、素朴な民の自然崇拝の名残を感じると何だかホッとするのだ。

殊に江島杉山神社は江戸時代創建で、鍼灸師の祖である杉山和一を祀る珍しい社で、現在も鍼灸院が併設されている(その隣の部屋が出演者の控室であった)。

この地に40年以上に渡り、日本に民衆の歌、フォークミュージックを紹介し続けて来たフォークロアセンターのオーナー国崎清秀さんから直接声をかけていただき、ソウブラはこのイベントに初出演した。5年前に一度だけフォークロアセンターで一人で歌ったことがあり、それを国崎さんが覚えてくれていたのだった。
また一つそんなうれしい繋がりから素敵なイベントに出会え、出演することが出来てうた歌い冥利に尽きる。

この日の出演者は、ベテランから若手まで自分の歌うべき歌(声)と楽器を持ち、それを生きるための喜びとし、時には生きるための武器として独立独歩やって来た人たちばかり。まさにフォークフェスティバルにふさわしい出演者であったと言えるし、それはそのまま産業に取り込まれ子どもだましの歌で現実を濁し、お金をつぎ込ますのみの日本の音楽業界へのアンチテーゼであったとも言える。

初出演だったのでこれまでと比べるべくもないのだが、何度も出演、参加されている人の話では今回は最多の入場者だそうで、ライブ会場の神社社殿(ステージ中央奥が本殿)は、初めから終わりまで(PM1:00~PM6:30近くまでの長丁場!)、外にあふれたお客さんたちが社殿をぐるりと囲むほどの盛況で熱気に満ちていた。

ソウブラはそんな中、前半の3番手として登場し、おそらく出演者中もっともロックな演奏でライブをした(バンドで出演したのはぼくらともう一つ“くもりな”さんのみ)。
ソウブラもそうだが、この日の出演者の多くが示し合わせたかのように、現在の社会への風刺、批判、安倍政権への危機感と怒りに基づく歌を、ストレートにまたは軽妙に歌った(もちろんそういう歌ばかりではなかったが)。その出演者たちの「今歌いたい」気持ちと、お客さんたちの「今こんな歌を聴きたい」という思いが、見事に一致していたようにステージで歌っている時も、他の人たちの演奏を聴いている時も感じた。まさに、自分が居るべき場所で歌うべき歌を歌っている感触があった(そんなライブが悪かろうはずがない)。

個人的には、ソウブラの最後に歌った「解放の歌」が久しぶりにビシッと決まり、自分としても歌いたかったし歌えて良かったと思っている。イラク戦争の時に憲法9条のことを思って書いたこの歌、その時よりもさらに切羽詰った気持ちになって歌えてしまう現実。そんな時が来るとは…。

この日、トリの中川五郎さんの熱く最高のパフォーマンスまで、フォークの魂とも言える批判精神とあくまで民衆の目線から描かれた歌が歌い続けられたのは、このイベントがあくまでフォークフェスティバルという音楽イベントであったからだと思う。これが政治集会であったならこんなに濃密な良い時間は当然創れなかったはずだ。
そして、どちらがその場に立ち会った者の心に消えない何かを残せるのかは言わずもがなであろう。

ぼくは、つくづく歌いたいことを書ける、そのことをこうして一人一人に向かって歌うことが出来ることを幸せに大切に思う。そんなことをあらためて再認識させてくれた素晴らしいイベントであった。
大衆文化に関わる事は、ライブなどで歌う事は、社会や政治と無関係な能天気な娯楽ではなく、それらに大いに関わり時にそれらを脅かせる武器であると思う。そして、それでもって素晴らしい一時を創ることが出来る。ぼくはこれからもその武器を思いきりふるって行く。ただの消費物で終わり利用されるだけの歌たちの屍を踏み越えて。

この日共演出来たすべての出演者のみなさんに感謝!またどこかでご一緒出来たらうれしい。
最後全員で歌った、ピート・シーガーの“ウイ・シャル・オーバー・カム”と五郎さんの名訳“大きな壁も崩れる”の熱い確かな感触をこれからも忘れずに歌って行こう。

主催の国崎さん、声をかけていただき本当にありがとうございました!

7月6日隅田川フォークフェスティバル ソウブラセットリスト
①そこからロック
②人の世の熱のある場所へ
③この星に日が昇る間の話
④再会の夜に
⑤解放の歌
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