周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭終了! 

2014/07/01
Tue. 22:29

阿佐ヶ谷通いのくせに阿佐ヶ谷知らずのアタシ。

昨夜、芝居映画好きなら誰もが一度は訪れているだろうラピュタ&ザムザ阿佐ヶ谷に、阿佐ヶ谷通って20年にして初めて訪れ出演して来た。

我が芸能の師である活動写真弁士、片岡一郎君に声をかけてもらい何ともマニアックかつ日本映画愛に溢れたイベントに、舞台で生演奏するギタリストとして参加したのだ。
古い土蔵を改造したらしい、味のあるすり鉢状の客席を前にした立派なステージの椅子に腰をかけ、無言でギターを弾くなんざ、ギタリスト以外の何者でもないではないか!
はっきり言うけれど、アタシは自分を歌うたい(もしくは歌書き)だとは思って自称しても、ギタリストと思ったり称したりしたことはありません。だから、CDジャケットやバンド紹介で自分の担当楽器を書く時はやむなく“リズムギタリスト”と書いている。
要するにリードギター(単音でソロを弾くこと)が弾けない、コードを押さえてガチャガチャ掻き鳴らすだけのギターであることをあえてこだわって公言している。

そのアタシがステージの椅子に座り、無言でギターを映画愛に溢れたお客さん達を前に聴かせるとは…。
しかし、無駄にライブをやって来たわけではありません。ステージでハッタリをかますことは多少出来ます。

最初の短編2作、山城秀之弁士による「月世界旅行」と戦前B級SF映画の戦後リメイク版である「無敵三剣士」では、おっかなびっくり手探り状態であったものの、トークショーを挟んで片岡君が自ら残っているイラストやら写真やらを収集してコラージュし、見事80分のスライド無声映画に仕上げた、坂東妻三郎幻の無声映画「霊の審判」(昭和3年)では、巨大なスクリーンに映し出される画像と、スクリーンを挟んでぼくの反対側に座り、熱く説得力ある説明を長丁場やり切る片岡君にどんどん引き込まれ、いつしか緊張感は無くなりその空間にただひたぶる集中する忘我の瞬間を迎え、リズムギタリストとしてはもう限界をとっくに超えた(あれでも)プレイをやれたと自分では思っている(ちょっとうるさく弾き過ぎたかも)。

とにかく80分があっという間であった。上映中アタシの気のせいでなければ、すり鉢状客席に80人近くは居たであろうお客さんたちの、スクリーンを片時も見逃すまいと凝視する気配をビンビンに感じた。それだけお客さんが映画に集中しているということは、取りあえずアタシのギターの音は邪魔にはなっていないようだという自己肯定の判断へと繋がり、こちらもさらに一音一音にとにかく魂を込めようとするのだった。

終演後、お客さんたちから直接感想をたくさん聞いていないのでどうだったのか分かりかねるが、とりあえず主催者の一人である、大阪からこの日やって来たTさんからは「良かったですよ」と言っていただきホッとした。
打ち上げは当然近所のあるぽらんへ。無声映画音楽士として完全に燃え尽きた一日であった。

これでしばらく普通の?ロケンローラーに戻ります。
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