周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

この摩訶不思議な面白いライブタイトルを考えたのは、共演したがらすびんこと、丹菊敏貴氏である。

彼とは、かれこれ3~4年くらい前に生業を通して知り合った。などと言うと至極一般的だが、ぼくは彼が事務局長を務めるTokyo会議という、東京都内の精神障害者福祉に関わる施設関係者の団体に対して、抗議の意味を込めて自分の法人ニュースを送り付けたのだ(ニュースの中に、そのTokyo会議を名指しで批判する文章が載っていた)。

それは、ぼくが周囲から完全に孤立しつつ拒否し続けていた障害者自立支援法に対して、かのTokyo会議が都内でその法への事業移行を、東京都のまるで下僕となって推進しているようにしか見えず、つまり福祉職としての矜持をかなぐり捨ててただ、保身から時代を抱きに行っている連中の集まりにしかぼくの目には映らなかったから(自立支援法への圧力激化時に、移行を強力に推進していた御用福祉団体、組織は当然他にたくさん有り、明確に移行拒否を掲げた団体、組織は、ぼくの知る限り無かった。もちろん一施設、一法人としての個別の抵抗はあった)。

そんなぼくが送り付けたニュースに対して、丹菊事務局長は「Tokyo会議に対してこのニュースを送って来ても読まれることは難しいが、個人的に読みたいので今後は自分の所に直接送ってほしい」という趣旨の(たぶん)メールをぼくに送って来た。そこからは、ぼくの書いた内容に対して少なくとも個人として共感していることが伝わって来た。
そのメールを読み、ぼくはすっかり世知辛くなって来た福祉業界の中で、久しぶりに人間味のある、まだまだ捨てたもんじゃない可能性を感じさせる言葉を聞いた気がして、ちょっと感動を覚えた。組織の事務局長でありながらこんな個の感性を捨てずにやっている人が居ることが、何とも心強くうれしかったのだ(その後彼自身の職場が、やはりこの悪法に対してテッテ的に抗いながら、他でもない独自の在り方を見出して行く過程を知ることになる。そして、現在彼は6.26日比谷野音で開催される緊急集会STOP!精神科病棟転換型居住系施設!!の実行委員の一人として奔走している)。

その丹菊さんもうたを歌って来た人だと知り、興味を抱いていたところ、共通の知人が(今回のライブプロデューサー)このライブの話を持ちかけてくれたのだった。
実際彼は、かつて吉祥寺のライブハウスでマンスリーライブをするほどの腕の持ち主であり、やがてライブハウスのブッキングではないライブ空間と在り方を求めて行った話などを聞いて(ライブ前に、先日二人であるぽらんで飲んで色々語り合ったのであった)、ぼくとはまったく違った方法論で歌って来て、今同じ方向を目指している中での今回の共演ライブ実現は、偶然と奇遇な出会いの積み重ねにして、やはり自然必然な事とぼくには思えてならない。

そして迎えたこの日のライブ。丹菊さんの社団法人が運営するKoen the Taoは、なるほど屋内公園と称するだけあって店内も公園事務所があったり、ベンチがあったり内装もオープンな雰囲気マンチクリンの中々良い空間。広さもライブをやるのにちょうど良い。機材も丹菊さん自前の機材にアンプ&スピーカーもあって充実(彼はPAも上手にこなす)。

ライブはプロデューサーのJさんのオープニングアクトで始まり、丹菊さんの職場である杉並151の利用者の方など(独唱パンクの若い女性に、懐かしい昭和歌謡をギター伴奏で歌うカップル)の飛び入り出演で賑わい、この場所ならではの気持ち良いライブ空間がどんどん創られて行く。

そして先に歌った丹菊さんのステージは、自分の歌を歌い続け来た人ならではの、独自のスタイルが確立された見事なものだった。ギターテクニックに裏付けられた聴き易い柔らかいメロディーに乗せて歌われる、日常の生活の一コマの中に感じている色々な矛盾や疑問、風刺が盛り込まれた歌詞。変に気負わず叫ばず、しっかりと聞き手に伝わるように配慮されているかのようにも聴こえるが、何よりこれが自分の辿り着いた自然なスタイルという方が合っているのだろう。

何より特徴的なのは、その独特のゆるい間合い。他の人のライブを観る時、ぼくは歌われる歌と同じくらいその人のライブ運びに注目するのだが、彼のライブ運びは例えるなら高田渡さんのような、何ともほっこりした時間の流れを感じさせる。そう、彼は法人の責任者でTokyo会議の事務局を担いながら、何よりうた歌いなのであった。

そんな彼のライブに触発されつつ、MCで思いきりイジらせてもらいながら(笑)、ソウブラはやはりいつものソウブラライブをやらせてもらいました。関西で初披露した新曲2曲を中心に、この日感じて勝手にKoenji the Taoと丹菊さんに向けた選曲でこの日ならではライブをすることが出来たと思う。
そして最後に、丹菊さんから提案のあった共演曲、浦沢直樹氏原作の映画「20世紀少年」の主題歌“ボブ・レノン”をほとんどぶっつけ(リハ2回のみ)で合わせて、最後は“グ~タラ~ラ~ス~ダララ~”を会場のみんなで合唱して大団円となった。きっと楽しいライブになるだろうと思っていた通りの楽しいライブになって、ぼくはまたもこの不思議で自然な出会いのうれしい夜を一つ重ねたのだった。

打ち上げ2次会は、阿佐ヶ谷あるぽらん(マスターの佐々木さんがライブに来てくれた!)に移動してさらにみんなで飲み語らう。
丹菊さんは片付け&諸事情で遅れて後から来て、ウィスキーをロックであおってゴキゲンに語り、まだまだ語り尽くせぬ夜であったが、アタシは終電で帰宅するため後ろ髪を思いきり引かれながらお別れ。なぁに、まだまだ続きはあるさ。

とりあえず初顔合わせライブ、お疲れ様でした!

今宵のBGMは、昨日のKoen the Taoのどれでも一枚500円で販売していた中古CDの中から見つけた、ジョニー・サンダース&パティ・パラディンの88年発表のデュエットカバーアルバム「コピー・キャッツ」。
これずっと欲しかったのです(ジョニサンは中々再発されず、中古でも割と高値が付いている)。それで、今日は一日ずっとこれを聴いてゴキゲンに過ごしました。適当な作りのアルバムも多いジョニサンですが、これはサウンド、演奏、歌共にかなり充実の逸品!全体的にマンボロック的なリズムの曲が多く、ちょっとジッとして聴いていられません。良い掘り出し物見つけた~!

BG酒は、ライブお疲れ様のご褒美に山崎蒸留所シングルモルトウィスキーのハイボール(ちょっと薄め)でした。
ではまた、ロケンロール!

Koen the Taoライブソウブラセットリスト
①変わらない夜道
②これまでもこれからも
③この星に日が昇る間の話
④再会の夜に
⑤まだ見ぬ兆しを待ちながら
⑥ゴールウェイ・ガール
⑦足元

⑧ボブ・レノン(20世紀少年テーマ曲)wがらすびん




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