周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ465 

2014/06/12
Thu. 22:00

久しぶりに職場のHPのコラム原稿を書いた。

実務に追われ、外へ出ること(出張)も増え、書きたいテーマが頭に浮かぶもPCに向かうとエクセルや会計ソフトばかりを開く日々が続いているが(その分家で書いてるし、法人ニュースも書いてるけれど)、ふと興が湧いて一気に書いた。
書いてから、またも辛辣に過ぎる文を書いてしまったような苦い気分が胃の辺りから込み上げるが、でもそれはやはり今書いておきたいことなのであった。

今回もまたコラムに、障害福祉の同業他者に対する批判的な文を書いたのには先日ある言葉と出会ったことが大きい。
それはガンジーの言ったという「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」という言葉だ。

これをぼくは先週土曜日午後の、久米宏のTBSラジオ番組の中でゲスト出演していた政治学者、白井聡氏の話の中で聴いたのだが、その日のゲストコーナー冒頭からぼくは彼の語りに魅かれ、ラジオに向かって一々「彼はすごい良いことを言っているぞ!」とか「そうだ!」とか声を出しながら耳をそば立てた。
まるでぼくがふだんこの国の政府や、国民の取る選択、世間の風潮に対して感じている事(不満)、思っていることが一言一句違わず白井氏の口から語られているようで、何よりその実直な(喋り過ぎず、時に呻吟しながら)語り口にも好感を抱いた。

彼は、体制の変革を求める運動の中で、反体制側が現実的な対案を常に求められること自体に異議を唱え、その対案を作る為に、反体制側が結局体制(権力)側と同じ土俵に乗ることを目指しそれに執着して行ってしまうことを否定しているようであった。これは「運動の否定」という誤解を招くとてもデリケートな問題なので、そこらへんは言葉を慎重に選んでいたようだったが、ぼくはそう受け止めた。そして、最後に久米宏が白井氏が良く引用している先のガンジーの言葉を紹介し、彼はこの言葉にいつも力をもらい、この言葉が自分の行動原理であると語ったのだった。

ぼく自身、自分がなぜ時の政治に対して反対を表明し、認められない法や制度を拒否し、「廃炉!」のような歌を作り歌うのかを人に語る時、いつも中々上手く伝えられず結局「それを認める自分が許せないから」とか「気の済むように生きたいから」くらいしか言えないでいたのだが、「世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」という言葉は、まったく一言であますところなくぼくの理由をも言い得ている。

ぼくがいつも政治運動に対して(それが市民運動であろうと政党運動であろうと)感じてしまう違和感。何より「そんなの結局どうでも良い」と思ってしまう本音。運動に選挙に負けて、法や制度に周囲のほとんどの者が合わせて行き、自分たちが徹底的に孤立しても、逆に「その方が清々すらぁ」と思ってしまう性分を、この言葉ほど肯定して勇気づけてくれるものはない。

ぼくが何かを批判し、時に名指しに近い書き方言い方をする時、それはそのものを攻撃批判していると言うよりは「自分は絶対に染まらないぞ」「流されないぞ」という意志表示であり、何よりそれが主流になりつつある世界に変えられないためなのだ。
だからそもそも多数を目指すなどどうでも良い。現実的な選択や対案などどうでも良い。政治が社会が世間が変わらなくてもどうでも良い。孤立こそ我が自由と酒飲みうそぶいてやる。

そんな個人がこの社会の過半数を超えたら、変わるんじゃないの?黙ってても。

それにしても、この言葉にネット上で出会わなくて良かった。こういう言葉は、きっとネット上でも垂れ流され貼り付けられて、ヘイトスピーチと同列で出回りまくっているのだろうが、ラジオと言う媒体から肉声として聴いて出会えて良かった。やはり人の語り口は大切だと思う。どんな良い言葉であっても、その語り口がやたら性急で会ったり押し付けがましかったりしたら、言葉自体が死んでしまうだろうと思う。その言葉をちゃんと生きている(生きようとしている)人が語る言葉だけが生きた言葉となるのではないだろうか?

早速白井聡氏の著書「永続敗戦論」を紀伊国屋書店で買って来て読んでいる。

今宵のBGMは、ウォーレン・ジヴォンの弾き語りライブアルバム「ラーニング・トゥ・フリンチ」。
昨夜三鷹バイユーゲイトでソウブラメンバーで飲んだ時、美味しい高知のカツオの叩きをパクつき土佐の日本酒をいただきながら、マスターの有さんとウォーレン・ジヴォンのこのアルバムの話をして(もちろん、店内にはウォーレン・ジヴォンがかかっておりました)、久しぶりに聴きたくなったのです。やっぱ良いは!ウォーレン・ジヴォン。それにしても“光輝ある孤立 俺は誰も必要としない 超然として誰からも離れていたいんだ~スプレンディッド・アイソレーション~”は、何べん聴いてもカッコ良すぎる歌だ。
そして、その後店内にはメチャクチャ良い音で大スピーカーからザ・ウォーターボーイズの大名作にして我が青春のサウンドトラック「ディス・イズ・ザ・シー(邦題 自由への航海)」のアナログ盤がかかる~!こんなお店他にありません。嗚呼多幸感に満たされた三鷹の夜~。

BGドリンクは無調整豆乳でした。ではまた、ロケンロール!

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