周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

きょうされん東京大会2014ライブ終了! 

2014/05/10
Sat. 19:20

昨日は今年で3年連続になる、きょうされん(旧称全国共同作業所連絡会)東京大会へのライブ出演。

代々木オリンピック記念センターのホールに、100人は優に超える障害当事者と支援者のみなさんがソウブラライブの30分間、声を上げ踊りまくるという、ソウブラにとって一年で一番ノリの良いお客さんたちの前でやるスペシャルライブ。

平日の昼なので、職場を休み、ライブ後は新宿へと繰り出し夕方明るい時間から飲み出すという、これまた年に一度のスペシャルなライブ。

けれど、今年は何よりこのライブをさらにスペシャルなものにしたのは、20年以上ぶりの旧友(大学時代の後輩にあたり、メンバーそれぞれ付き合いがあった)との再会であり、その旧友に22年ぶりにソウブラライブを観てもらえたことだった。

旧友は、震災後の障害者支援のために立ち上がったJDF(日本障害フォーラム)いわて支援センターで事務局長をしており、この日「東北の今」というテーマで講演するために会場に来ていた。
午後の出演に間に合わせようと、昼休み中に会場入りしたぼくらは、すでに午前中に講演を終えた旧友に声をかけられ、まったく予期していなかった(会えたら良いなぁとは思っていた)再会に文字通り飛び上がらんばかりに驚き喜んだ。

実は旧友が参加したきっかけは、ぼくが東京大会の実行委員に「JDFいわての事務局長は私の大学の後輩で、彼もバンドをやっていた」と伝えた事だったらしく、それならそれと彼の参加を事前に伝えておいてくれれば良いのにと思ったが、毎年少ないスタッフで企画、準備していることは承知なので当日サプライズもそれはそれで良いかとも納得したのであった。でも、せっかくの彼の話は正直聴きたかった。

震災で10キロ痩せて、それ以降それ以上に太ってしまったという旧友は、確かに貫禄付いていたが以前と変わらぬ彼だった。旧友からもぼくは「髪の毛が白くなっただけで全然変わってない」と言われたのだが、確かにソウブラのメンバーは基本的に変わっていない。なんて言ったら良いのか、ただそのまま年を取っただけとでも言おうか…。

そんな22年ぶりに聴いてくれる旧友を前にしてのライブは、これまで味わったことのない、要するに年を取ったからこそ、続けてきたからこそ味わえる喜びと緊張感がないまぜとなったライブになった。
目の前のたくさんの人たちをもちろん意識して歌ったが、この日は誰よりも一番後方の席から見守る22年ぶりの旧友に向けて歌っていた。観てもらえることがこんなにうれしい、なにせライブ前にこんな劇的な再会を果たしたライブは初めてなのだ。

それからぼくらは新宿西口のやまとで飲み、旧友に帰りの新幹線の切符を払い戻させて阿佐ヶ谷に宿をとらせあるぽらんへと連れて行った。彼はこの間、彼の働く陸前高田市の震災からこれまでと実情を伝えるために何度も東京に来てはいるけれど、おそらく東京の良い場所を知る暇も無かったであろうと察し、ぼくはあるぽらんを、阿佐ヶ谷を案内することを思い付きメンバー一同大賛成で向かったのだった。

あるぽらんでの一時は、代々木の会場とも最初に飲んだやまととも段違いの安らぎと気持ち良さにほっこりして(もちろんそれまでも楽しかったのだが)、ぼくは彼を招くべき場所、彼と飲むべき場所に来れたという気持ちに満たされて杯を重ね、話を重ね記憶を重ねて行った。気付けば結局8時間以上彼と飲んでいた。
それだけの時間飲んでも、彼が震災を目の当たりにして、復興支援の拠点とはなりにくい土地柄であった地域ゆえの辛苦を生きて来た歳月は分かるはずもない。ましてぼくらは震災後の東北に一ぺんも行っていない。行かないようにしていたわけではないが、積極的に現地に行って支援しようとはして来なかった。出来なかった。けれど忘れはしなかった。考えないようにもしなかった。ただぼくはぼくの場所でやろうと思って来た。身勝手だが、そうしていたらいつか会えるだろうと思っていた。

話は本当に尽きなかった。でも彼の言葉はぼくの胸にスッと入って刻まれた。もちろん昔の話も多かった。けれど不思議と昔の話ではなかった。それは昨日のことのようであり、旧友は初めて入ったはずのあるぽらんが、何だかずっと彼にとっても馴染みの店のようであり(あるぽらんて、そういう風に思わせてくれる店なのです)、そこに流れる時空は気持ち良いくらいに酔っぱらってねじれていたのであった。

こんなにやさしい気持ちになった再会の夜は、きっと一生忘れないだろうと思う。
生きてて良かった。彼がかつて聴いてくれた歌をあれからずっと止めずに続けて来れて本当に良かった。

そうそう、彼はぼくと母ちゃんが結婚する際に、友人たちが知多半島で開いてくれたパーティー(幹事はちきんベース浅田君)で、当時働いていた店を貸切にして提供してくれた恩人なのです。彼はケーキ入刀の面白いエピソードを昨夜話してくれたが、ぼくはケーキ入刀自体を忘れていた。それで今朝母ちゃんに聞いたら、母ちゃんはしっかりケーキ入刀のことを覚えてました!ありがとう、小山!また会おうね。

きょうされん東京大会ライブ ソウブラセットリスト
①変わらない夜道
②これまでもこれからも
③ほんたうのさいはひを求めて
④上を向いて歩こう
⑤結風
~アンコール~
⑥廃炉!
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この記事に対するコメント

メンバーの皆様とお友達の再会,本当におめでとうございます!
五十嵐さんのやさしい気持ちがとても伝わって来ます。お友達,被災地で3年間を生きていてくれたのですね。(天に,神に?)感謝したいです。

今年になって連れ合いに「昨年から五十嵐さんの作る歌が変わって来た気がする」と言ったら「そりゃそうだろ」と。酷い政府のお膝元,首都圏に暮らすのはある意味けっこう大変で,反骨心を研ぎすまさずにはいられない気がします。
だから,時には政府なんかとかけ離れた地の実直でやさしい人達と触れて唄ってもらいたい,と4月に江上さんと飲んだ時「今年まず五十嵐さんだけでも岩手の被災地へ連れて行きたい」と話して漠然と10月頃どうかなんて考えてました,,,
お友達との再会で,五十嵐さんはもう被災地と出会いましたね。そう感じました。
自分勝手な感想すみません(^^;)

スズキ #f3g/b1UA | URL | 2014/05/12 02:52 * edit *

スズキさんありがとうございます。
本当にうれしい再会でした。
自分の作る歌の変化は自分では分からないのですが、前よりもさらに自分の気持ちに正直に、それを表現する言葉を頭の中でいつも探している感じがあります。多数に聴かれようという気は(もちろん売り込みたいなどと言う気も)益々もってありません。どうでもいい(笑)。

そうやって自分を支えているのかもしれませんね。

9月の所沢ライブ、よろしくお願いします。

五十嵐正史 #- | URL | 2014/05/13 00:37 * edit *

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