周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ444 

2014/03/30
Sun. 21:49

今朝はなかなかの二日酔いであったが、午後から長女の茜を連れて楽しみにしていた映画「ある精肉店のはなし」を観に川崎市民ミュージアムへ行く。

市民ミュージアムの3月企画展の関連上映で、1か月間“タベルこと、イキルこと”をテーマに1F映像ホールにて色んな作品がかけられ、最終日の今日が「ある精肉店のはなし」であった。

当初、この映画を横浜黄金町のジャック&ベティに観に行こうと思っていたが、ある日母ちゃんが東京新聞川崎版でこの市民ミュージアムの企画を見つけてぼくに教えてくれたのだった。
なにせ市民ミュージアムの方が断然近いし(車で30分ていど)、大人1,200円で観られるのだからありがたい。何となく「子どもにも観せておきたい」という親心も働いて、春休み中の茜を誘ったら「行く!」と即答であった(家の子どもたちは、何度も連れて行っているせいか市民ミュージアム好きである)。

ここの映像ホールは個人的にとても観やすく、映画館よりも何となく気安いので好きである。古い名画等も格安で観られるし(封切り中でなければたいてい600円)、我が芸能の師でもある活動写真弁士片岡一郎君も、ここでの企画に良く出演している。

この日の館内は、きっとこの映画の評判の高さであろう、封切られて大分経つにもかかわらず、270名入るホールが半分以上は埋まっていた。
映画は、大阪の貝塚市にある江戸時代から精肉店を営む一家の日常を追うドキュメンタリーで、監督は、前作で上関原発建設反対を島ぐるみで30年以上続ける祝島の島民の日常を描いた映画「祝の島」を撮った纐纈(はなぶさ)あやさん。
ぼくは「祝の島」のDVDを買ってしまったほど、彼女の描く優しい淡々とした映像と、そこに自然に映る普通の人々の姿が好き。

果たして、この「ある精肉店のはなし」でも、そこに描かれた精肉店のある周辺の町の風景一つ一つにほっこりしながら、そこで働き暮らし人生を全うして行く人々の暮らしが何とも愛おしく思える素晴らしい映画であった。
自分の所で牛を飼い育て、明治から続き町に唯一残る屠場(残念ながら閉鎖されてしまう)で屠畜し、一家総出で牛の全身を無駄なく解体加工して店頭に並べる日々を、営々と続けて来た一軒の店。その営みの中には、人為の極みであるところの部落差別との闘いもあり、登場する精肉店一家の一人一人がその仕事とそんなこれまでの人生を淡々と語り、そしてこれからを語って静かにエンディングを迎える。観終わった後のぼくの心には、“真っ当に働き、真っ当に暮らす”という言葉が刻まれていた。それはこの時代にあって、まるで革命のテーゼのように響いた。

象徴的に最初と最後に出てくる牛の屠畜シーンは、ほぼ同じ動きを追っているのだけれど、観る側のこちらの気持ちが全然違っていることに自分で気づいて面白かった(それは娘も同じだったらしい)。最初は驚きながら画面に釘付けになっていたが(話では聞いていたものの、屠畜の一連の流れを観るのは初めて)、最後は涙が出るほど美しいシーンに思えたのだ。

観終わった後、清々しい気持ちで茜とアンケート用紙に感想を書く。
娘の書いたものを見せてもらったら、父より長い文章で“初めはざんこくでこわいと思った~中略~でも悲しいとか別に良いかと思うのではなく、感謝して行きたいと思いました”という風に書いてあった。
先週の登戸研究所資料館もそうであったが、いつの間にか自身の思いや考えを表現出来るようになって来た子どもと一緒に出かけられることが、それを聞くことが何ともうれしくあるこの頃だ。成績なんかどうでも良いから、自分の考えだけはちゃんと持って、相手がだれであろうと伝えられる人になってほしい。

TDLには絶対一緒に行かないけれど、それで十分。

今宵のBGMは、昨日のソウブラ練習音源。新曲「デモクラシ」と「ほんたうのさいはひを求めて」が良い感じでバンドアレンジ出来た。特に「ほんたうの~」はソウブラで初めて真正面から(斜めから取り組んだことは何度かあった)レゲエに取り組んだ曲で、我ながら中々の出来。ライブでぜひ育てて行きたい。

BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!
スポンサーサイト

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://soulbrothers.blog137.fc2.com/tb.php/671-210d4ce5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-11