周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ442 

2014/03/26
Wed. 22:59

毎年のことだが、年度末は思わず笑ってしまうほど忙しく慌ただしい。

法人内施設と、お手伝いしているスペースCの予算決算。特に次年度予算申請は4月4日提出との達しが区から来た。例年よりさらに早い期限であり、それでも早く申請するだけ補助金も早く入金されるわけなので、あまり借入金を大きくしたくないこちらとしては何としても間に合わせたいところ。かと言って、今年度決算を無視したいい加減な予算は作れない。人件費も変化する社会保険料に対応したものにしないといけないし、通勤手当も消費税UP額に合わせないといけない。
さらにこの季節は体調を崩す人や落ち着かなくなる通所者も多く、必然相談も増える。ぼく自身もやはりこの時期は、何とも浮き足立つようなそわそわした気分になる。まさに木の芽時というやつだ。

それでも今日は、そんな山積みな実務を放って、午前中川崎の東扇島で働く施設利用者の職場訪問に、障害者職業センターのジョブコーチ(障害を持った人が働く職場に訪問し、会社側と働く障害者の双方の支援に入る専門家)と共に出かけた。

今回は一応ジョブコーチ派遣の期限である3ヶ月が経ったので、派遣終了の報告とこの間訪問してくれていたTジョブコーチの退職のご挨拶、今後は一緒に協力体制を作って来たぼくが単独で引き継ぎ、何かあったら職業センターとも相談して行くことの確認のための訪問であった。

障害者の雇用率UPと、厚労省からの働きかけにより一定規模以上の企業の障害者雇用の求人はずいぶん増えたが、それは決して職場に障害者を受け入れる環境や体制が用意されたことを意味しない。
実際はほとんどの企業が、障害について何の理解もないまま雇用を開始しているのが現状だ。

それでも自己流の障害者観(ほとんどがスパルタ式の根性論)でなく、我々のような支援者を快く受け入れ一緒に環境作りをしてくれる会社はありがたい。今日も、働く現場の雰囲気マンチクリンの作業現場に併設された休憩室で、現場責任者の方と有意義な話し合いが出来た。

帰りは川崎駅まで小一時間かかる市バスの車内で、Tジョブコーチと実際に支援に入った障害者雇用の現場について色々話を聞く。ぼくにしてみれば、何とかシンポジウムだとか何とかネットワーク作りだとかの講演や集まりに参加するより、こうした現場の声を直接聞く方が1000倍役に立つ。ぼくの経験値と共に彼ら現場の人から実際に聞いた話が、何ら資格を持っていないぼくの唯一の武器である。

T氏と話し合って意気投合したのは、とにかく障害者の就労支援はその働く現場によってケースバイケースで、やたらなマニュアル化は出来ないということと、自立支援法以降急増している規制緩和による障害者就労支援株式会社の参入で、働ける状態でない人への無責任な就労支援も増え、実績稼ぎ(雇用達成人数が事業者への報酬を左右する)のためのやたらと細かい日報などの報告義務が、働く障害者にとってさらなる負担となっていること等々で、それはまさにぼくが常日頃にらんでいた問題点であり、それが証拠立てて一つ一つ立証されたような気分であった。

就労支援会社は、就職させたらそれで自分たちの手柄は終わりとばかり、後の職場定着支援は職業センター等のジョブコーチ派遣に丸投げしてしまうことも多いらしい。さもありなん、先日まで企業の営業などをやっていた人が突然「これはビジネスチャンス!」と障害者就労支援会社を起業するご時世なのだ。

T氏からしてみれば、ぼくのようにいつでもどこでも出かけてきて一緒に働く施設職員は珍しいらしく、「五十嵐さんのところの就労支援は、責任もってちゃんとやってくれるとハローワークでも評判ですよ」と言われる。ぼくはきっぱりと「それは成果をまったく気にしていないからですよ」と即答した。
ぼくらの施設の在り方がそういった成果の縛りを一切受けないものであり、あえてそれを選んだことを話すと、T氏は「なるほど!」と得心された様子であった。

職業センターを退職され(ジョブコーチの平均就業年数は残念ながらかなり短いと感じるが、障害者職業センターのジョブコーチは良い仕事をする方ばかりだ)、Tさんともう一緒に仕事が出来ないと思うと何とも名残惜しい気持ちになりながら、川崎駅で別れた。一緒に仕事が出来たことは、また一つぼくの金では買えない大事な財産となった。
ありがとう、Tさん。お疲れ様。またどこかで会いましょう。

今宵のBGMは、JBルノアーとサニーランド・スリムの1963年のライブ盤。
これかなり貴重で、シカゴの小さなブルースクラブでの濃密な演奏がめちゃくちゃ良い音で収録されている。曲によっては若きマイクブルームフィールドがギターを弾いている貴重な音源も!聴く者をあの時代のシカゴに連れて行ってくれる名ライブ盤。

BGドリンクは無調整豆乳でした。ではまた、ロケンロール!
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