周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ439 

2014/03/17
Mon. 23:06

食料品店で働く団地のママ友から家の母ちゃんが聞いた話だが、4月の消費税増税を前にして、商品の表示価格がにわかに税抜き価格となって「分かりにくい」と不評を買っている件について、それは店側の判断でそうしているのではなく、政府からのお達しにより半ば強制的に税抜き価格表示に替えられたそうだ。

狙いはもちろん、8%に増税されることへの負担感を少しでも誤魔化す為で、まさに庶民を愚弄する子どもだましであるのだが、ぼくはそれが政府からのお達しと聞き、先日ここにも書いた、ぼくの働く民間の零細福祉施設にまで今年は届いた、3.11での黙とう&日の丸弔旗掲揚通達を思い出した。

折しも、沖縄県の八重山諸島にある風光明媚な竹富島の竹富町(17年前に一人で訪れたことがある)教育委員会に対して、中央政府が前例のない教科書使用を強制するお達しを出した一件が話題になっており、ぼくはそれらが全て現安倍政権の特異さ異様さを特徴付ける同じ根っこの現象に思える。
きっと原発推進や、放射能被害の矮小化に関する通達等も、秘密裏大っぴら問わずバンバン出されていることは想像に難くない。それらの中には当然秘密保護法に抵触する通達もあるはずで、この安倍政権が今までの政権以上に通達(命令)好きであるがゆえに、特定秘密保護法みたいなものが必要でもあるのだろう。

そんな政府による一連の強圧的行為に対し、昨日(16日)付の東京新聞に載っていた慶田盛竹富町教育長の、文科省からの是正要求という名の恫喝(と言って良いだろう)を拒否する毅然とした態度には、胸のすく思いを抱かせると共に、それを支えるこれまでに積み上げて来た実践とぶれない信念と理想が、ぼくらに闘いのヒントをも与えてくれている気がして胸が熱くなった。

竹富町は、石垣市と与那国町とでつくる八重山地方の教科書採択地区会議が、2011年に教員達の推薦しなかった育鵬社の教科書を採択したことに反発し、教育委員全員で複数社の教科書を読み込み、「軍事力に基づかない平和に重点を置いている」東京書籍版を独自採択したという。
それは、太平洋戦争末期に、軍の命令による強制移住で3千人以上がマラリアで死んだ歴史を持つ八重多摩諸島において、あくまで「平和の大切さを伝えるのが教育の役目だ」という信念に依る。そのことは、石垣市と与那国町がその歴史が教える平和教育よりも、政府が推す愛国を刷り込む教科書を上意下達で受け入れたことに対する明確な批判でもあろう。その平和を希求する歴史から学び正しく引き継ぐ精神の真っ当さは、この国において容易に優先し陥りがちな、ムラ社会のしがらみや利害関係を超えることも指し示す。
しかも、竹富町は国の強制による教科書を使用しないために、無償配布制をあえて受けずに、寄付を募り自分たちで東京書籍版を購入して生徒たちに配布するという。

東京新聞によれば、この竹富町の決断に対して沖縄県も黙認の姿勢であり、竹富町が拒否し続けても罰則はなく、国がたとえさらなる恫喝を強めても、法的に違憲訴訟を起こして勝ったとしても使用は強制出来ないという。
それでも政府が異例の恫喝を、この土壇場の時期、すでに新年度中学生への46冊の教科書配布が準備される竹富町にわざわざした理由について、文科省幹部は「保守色が強い安倍政権のパフォーマンスの意味合いが強い」と語ったとのこと。

こんなパフォーマンスに効果があると思っていること自体、相当国民を歴史をなめている証拠だし、その政権をいまだ半数近くの大人たちが支持していることが本当に恥じ入るばかり。

しかし、大人はその恥を上塗りしないためにも、それぞれの現場で闘う責任があると思う。
理不尽な上意下達を一々すべて拒否するのは難しくとも、「これだけは譲れない」という点について、普段から現場で培った実践を下敷きに準備をしておけば、現場のゲの字も知らない上面のお達しを跳ね返すことは案外にたやすいかもしれない。なにせお達しを出す方はたいてい本当に知らないのだから。これほど人をバカにしたこちらの尊厳を踏みにじる行為はないのだから。

14日午後に記者会見を終えた慶田盛教育長は、静かに「やはりわれわれは正しい」と言ったという。
サウイフモノニワタシハナリタイと、ぼくは切に思う。

今宵のBGMは、まだまだ聴いてますイアン・マクナブの2000年発表のソロライブ盤CD「ライブ・アット・ライフ」。
たくさんUPされているユーチューヴがホンとカッコイイ。この歳になって思春期とは違う「しっくり感」を感じながらハマっています。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!


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