周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ432 

2014/02/26
Wed. 22:20

ぼくの働く障害者通所施設が、今年度から地域活動支援センターという障害者総合支援法内事業に移行してもうすぐ1年。

概ね、それまでの共同作業所という無認可法外の施設時代とほぼ変わらない感覚でやれたが、当然変わった点もあり、実務仕事は確実に増えた。

それまでの共同作業所は、一応東京都が運営基準を決め、補助金額も決めていたが(実際の負担は、市区町村との定率割合負担)、地域活動支援センターになると、それら諸々がすべて市区町村の裁量で決めてよろしいということになったからさぁ大変。当然の如く自治体間格差が生まれかつ広がった。
つまり地域によっては、「隣の町には地域活動支援センターがあるが、オラの町には1個もねぇ」という事態になったのだ。
国の法内事業なのになぜ?と思うだろうが、国が義務的経費を負わない事業は、その行政単位が小さくなるほどその単位(自治体)の財政状況と胸先三寸で設置と基準が決められてしまうのだ(それゆえに、地方自治体への事業移管を進める介護保険改悪への反対の声も上がっている)。

そんな地域間格差の象徴となった地域活動支援センターだが、それでも現在全国で2000ヶ所近くはあると思われる(全3224ヶ所の内、元生活支援センターと日割り単価事業との従設を除いた概数。きょうされん全国調査参照)。
かつて共同作業所が全国で6000ヶ所あったわけだから、その3分の1は地域活動支援センターに移行したことになる。
しかし東京においては、ぼくの職場やスペースCのような地域活動支援センターは30ヶ所にも満たないと思われる(前出のきょうされん調査では、調査回答数1007ヶ所中東京は14ヶ所であり、その中にぼくらも含まれる)。

障害者自立支援法が出来てからずっと、地域活動支援センターの存在は「なるべく行ってはいけないもの」とされ、まったく相手にされてこなかった(要するに補助金が安いし、存在が自治体次第で危ういので)。
共同作業所の多くは、国の定めた金額で確実に日割り単価報酬のもらえる事業に移るべきと考え、その基準を満たすべく、ある者は嬉々として、またある者は自治体の担当課に半ば脅されながら断腸の思いで、ある者は生活不安を訴える同僚たちにせっつかれ、そして中には「何となく」事業移行して行った者も少なくなかったと思われる。

そんな嵐が障害者福祉の現場に吹き荒れてから早8年。すべての事業移行が落ち着いたからか、それともぼくらが孤独に訴えて来た“地域活動支援センターこそ共同作業所を継承する事業”論への理解が広まって来たのか、これまで顧みられなかったが、実際は全国に2000ヶ所近くもあった地域活動支援センターの消えない燎原の火の如き活動が、無茶な事業移行に多くが疲れ出した今やっと気づかれ出したのか、にわかに地域活動支援センターについて注目され語られ出した気がしている。

その証左として、全国初の地域活動支援センターの全国実態調査結果を発表したきょうされん(元全国共同作業所全国連絡会)が例年大々的に行っている国会請願の、今回の請願項目にある障害者総合支援法見直しの細目に、地域活動支援センターへの公費拡充が明記されたのだ。さすがはきょうされんである(もっと早くやってくれという野暮はあえて言うまい)。

散々負け続けた挙句に、周囲からウルトラCみたいに言われて地域活動支援センターとして生き残ったぼくらだが、いつかこういう日が来るだろうことは格好つけでなく何となく思っていた。もちろんそれがいつかなどは知る由もないし、まだいつ潰されるとも知れない。けれどあまりに極端過ぎた法の押し付け(死ぬまで言うがby村木厚子氏である)に対する反動、揺り戻しが絶対来ることは、運動がどういう展開になろうとも自然の法則の如く確実だろうと感覚的に理解していた。

結局、何事も遅きに失したとしても、間に合わない事はないだろうと思う。そう思わなければ庶民は、下々はとてもじゃないがやりきれない。遅れをとったって良い、あせり急ぎ過ぎるより1000倍良い事は、最近の出来事でもハッキリ示しているではないか。それはきっとどんな問題であってもそうに違いない。これからしばらくは、ずっと新しき民衆(ニュー・マルティチューズ)は厳しい情況に試され続ける日々が続くと思う。

今宵のBGMは、そのバンド名が大好きな「ニュー・マルティチューズ」のウディ・ガスリーの遺稿曲アルバム。
彼らの音は決して新しいわけじゃないけれど、そのウディ・ガスリー精神の継承の仕方が斬新であり、この現代にしっかり根を下ろして鳴らしているのが素晴らしい。これぞ抵抗の音楽(ロック)。

BG酒はキリン澄みきりでした。ではまた、ロケンロール!




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