周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ23 

2011/03/22
Tue. 00:22

今日(21日)は朝からの雨。こんなに警戒し恐れられる雨が降ったのは初めてだろう。
9時過ぎに娘に起こされて食卓に着くと、早速カミさんが「今日はなるべく外に出ない方が良いみたいよ」と言う。
東京新聞を見ると、確かに「特に降り始めの雨には気を付けて、日中は外出しない方がいい」とある。

放射能物質を付着させた雨が、しとしとと、団地の前の芝生にも向こうの森にも降り続けている。

今までと、ぼくを取り巻く世界が変わってしまったことを確かに感じる。
そう、あの震災と原発の爆発からこの世界は変わり、これからさらに激しく変わろうとしている。天災が人災を呼び起こし、人智が試され追い詰められているが、ぼくらの小さな日常は、変わらないために変わってしまったような、なんとも捉えがたい不確かさの中。
茜の通う小学校は、今後雨の日は自主登校となり、親の判断で休ませても欠席にならないと言う。
巷では、関東は危ないと、買い占めの次は遠くへの移住が始まる兆しも見せ始めている。
すべては放射能次第のこれからの生活。
考えるとなんだかやりきれず腹立たしい。

平日の夜、とっても気晴らしになるので好きで聴いているFMラジオ番組のDJは(アシスタントの女性も実にイイ!)、震災前の軽妙なトークをなんとか取り戻そうとするかのように「普通に行こうぜ!」「そんな重たくならずに!」と、震災特集をしながら喋る。そこには軽薄さよりある種の誠実さを感じる。自分の役割への覚悟も。みんなこの現実を捉えて、新しい日常を築こうと戦っているのだと思った。

今日も煙を上げた原子炉すべてを、一刻も早く廃炉にして放射能を閉じ込める。そして、何万年も誰も手を付けられない残骸となった廃炉を、人類のエネルギー政策の失敗と汚点の象徴として、人は折にふれ思い出し、見つめて、それほど明るくない街で、開発も成長も微々たる街で、オートロックや過度のセキュリティや監視カメラなどの無駄な電力の要らない街で、隣家の夕げの魚の焼く匂いがして来る街で、つつましく暮らす夢が叶う可能性が、今あるのではないか?などと、ぼんやり降りしきる雨を眺めながら思った一日だった。

BGMは、ボブ・ディランの80年の3枚組海賊版ライブCD。キリスト信者となったディランの、実に評判の悪いツアーの後半編。当初はキリスト賛美曲以外歌わなかったが、この頃には結構古い曲もやっていてうれしい選曲。
この時のバンドはゴスペルを意識した実に重厚な、女性コーラスも入った聴き応えあるサウンド。
このままでは世界は破滅だと思ったディラン(折りしもスリーマイル島原発事故の後)の、危機感がこの頃の歌には色濃く出ている。ゴスペルに敬意を表し、自らのゴスペルロックを創ろうとしたディランの心意気やよし。
結局今のようになったのだから文句なしです。ありがとう、ボブ・ディラン!
BG酒は、トリスハイボールでした。ではまた、ロケンロール!
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