周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ410 

2013/12/18
Wed. 23:07

昨夜は、ぼくの働く施設恒例の裏行事(?)であるプロレス観戦に後楽園ホールに出かけた。

東京善意銀行という所から、もうかれこれ10年以上福祉施設対象の招待をいただき、自他共に認めるプロレス好きのアタシが率先して通所者に声をかけ引率し通い続けている。
そのおかげか(?)、職員含めていまだ少数ではあるものの、我が施設にプロレスをこよなく愛する人が確実に増殖しつつある。

これまで女子プロレス含めて色んな団体の試合を観に行ったが、今年は1年を通してZERO1という団体の招待を受け5回は行ったはずだ。と言うのもこの団体のプロレスが今最高に面白く、また熱いファイトを見せてくれるのでぼくはもちろんのことみんな大ファンになってしまったのだ。

特にZERO1は、社長兼トップレスラーの大谷選手がぼくと同世代(ぼくより少し下)で、そんな彼が中年の悲哀を背中に見せつつも体を張ってプロレスならではの豪快な技と、お客さんの心をつかむ絶妙のパフォーマンスで楽しませてくれる姿に、毎回ぼくは目頭が熱くなるほどの感動を覚える。
しかも、団体の長らしく自分の試合だけではない、その日の興業全体の流れをちゃんと意識して組み立てている様子が垣間見え、比較にならないほど小さな組織ではあるが、同じく長の立場であるアタシにはむちゃくちゃ共感するのである。

ぼくは中学生までは野球少年だったものの、以降ギターとロックにハマってから一切スポーツに興味が無くなったが、唯一プロレスだけは大好きでい続けている。
施設の通所者から「五十嵐さんはプロレスのどこが好きなんですか?」と聞かれる度に、ぼくは「プロレスには愛があるからだよ」と答えているのだが、その後実際にその人がプロレスを観に行くと、たいてい「五十嵐さんの言っていた意味が何となく分かりました」と言ってくれるのだ。

言わずもがなのことだが、プロレスはただ勝敗を決めるためのスポーツや格闘技ではない。
わざわざスタミナが奪われるような動きやパフォーマンスをして相手に技をしかけ、相手の技をお客さんから見えやすくあえて受けて、技をかけられる時もその技がきれいに決まるように、かけられる方も暗黙の「協力」をすることで成り立つ。

もちろん、技をかけられたら痛いし時に怪我もする(残念ながらまれに命を落としてしまうこともある)。選手がマットに叩きつけられる時の衝撃や胸板に“バシッ!”とチョップがさく裂する時の音と迫力は、間近で観たら絶対誰もが度肝を抜かれるはずだ。

けれど、そんなプロレスならではの、いやプロレスでしかあり得ない技の受け返しの応酬を観ていると(強い選手はその応酬が見応えあり、必殺技も見事に決める)、毎回興奮と共にある種の感動が湧いて来て、この技と技の応酬で展開し創られるプロレスという試合から“愛”としか言いようのないものを感じるのだ。

相手を攻めながら、それは決して相手を撃ちのめすためでなく、相手の攻撃を受けつつ相手を生かし、そして自分も技を繰り出し生かすという、他のどのスポーツや格闘技などがとうてい及ばない深淵な世界観が、多くの汗と血反吐の染みついた後楽園ホールのリング上に広がる。
結局勝負がつくことが全てのあらゆる競技に、歳を取る毎にどんどん興味が失せて行き、そのくせ資本の論理がそのスポーツの裏にどっかり腰を据えているのが見えると、興業という分かりやすい世界を丸出しにしながら、選手全員が雑用から試合まですべて関わって成立させているプロレスの方が、よっぽど清廉潔白に見えて来る。よっぽど人間社会のあるべき姿を体現しているようにさえ見えて来る。

大げさに書いているようだけれど、ぼくは至極本気でそう思っている。プロレスさえあればぼくは他の競技なんか無くて良い。五輪なんかもちろん要らない。ワールドカップも知らんがな。プロ野球も大リーグも好きなだけない金積んでいれば良い。

昨夜、初めてプロレス観戦したという通所者氏が、施設では見せたことのない楽しそうな興奮の様子で、最若手選手である橋下大地選手(亡き橋本真也選手の息子)のまだ青くも熱い試合中大きな声で「立て~大地!立て~!」と叫んでいるのが聞こえて、観る者を自然とそんな気持ちにさせるプロレスがまた好きになり、我が施設の大事な裏行事として来年もまたZERO1に通いたいと思う。ZERO1の選手のみなさんに、今回も熱いみんなからのお礼状を書かなくちゃ。

今宵のBGMは、タイのスーパーバンドカラワンの貴重な1994年来日ライブの2枚組LP!
豊田勇造師匠から譲り受けた大切な宝物の一つ。ぼくはこの時の日仏会館でのライブで初めてカラワンを観、やはり初めてライブを観たばかりの勇造さんがカラワンと共演する勇姿を観た。それは日本のバンドがライブをする時にあるお約束的な雰囲気や、行儀よく聴く姿勢のまったく無い、けれど全然物騒でも無礼でもない至極自然な気分の良いノリに支配された衝撃的な空間だった。ぼくもまた、このライブ空間をあれからずっと追いかけているような気がする。

BGドリンクは無調整豆乳でした。ではまた、ロケンロール!


スポンサーサイト

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://soulbrothers.blog137.fc2.com/tb.php/623-01dbf808
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-06