周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ393 

2013/10/23
Wed. 22:55

一昨日の夕方、同じNPO法人で働く同僚であり我が同志でもあるS嬢が、産休の挨拶にやって来た。

思えば11年前、ぼくは新卒で求人に応募して来た彼女を面接した面接官の一人であった(と、アタシは職場の飲み会で毎回酔って語る)。その彼女がいよいよ母親となる。思わず目を細めてしげしげと大きくなったお腹を眺めてしまう。

就職してからのこの11年間は、まさに彼女にとっても激動の11年間ではなかったか?
おそらく大田区の施設職員史上、最年少で施設長となり、直後に障害者自立支援法が出てきて障害者福祉の在り方が根底からくつがえされる中、ぼくの職場と共にNPO法人立ち上げをやり、それからは文字通り自立支援法と刺し違える覚悟で誰もやらなかった(やれなかった)法への移行拒否を貫き今日に至った。

彼女がもし保身の人で、「悪法でも法だからな」と、郷に入れば郷に従え、長い者に巻かれろ的なごく普通の日本人勤労者だったらぼくは共に働いて来れなかったろうし、信頼関係はとっくに壊れていただろう。
お互い孤立をまったく屁とも思わない(アタシは逆に孤立を常に望む傾向があるが)、経済的な生活保障(大切だが)を第一義とは考えない性質だからやって来れたに違いない。これはかなり奇跡的なことであろうと思う。

正直に言えば、ぼくはかつて自分の仕事が嫌でたまらず、自立支援法が出て来た時は「これで迷わず玉砕することが出来る」とさえ内心思ったほど、自分の職場を終わらせたがっていた。
10年やっても仕事に意義を見出せず、徒労感と虚しさばかりが降り積もるような日々をごまかしごまかしやり過ごしている自分が、どうにも嫌になるばかりであったのだ。
それで当初法人を立ち上げた後、自立支援法により人員削減に追い込まれたあかつきには、真っ先に職場からさっと消えるつもりでいたぼくの目算は結局崩れ、法との闘いはやればやるほど引っ込みつかなくなり、いつしか生き残ることに全力を注ぎ、気が付きゃ札付きの抗議者として、役所との交渉に単独でガンガン臨んでいた。何だか初めて仕事が面白くなった。法と闘えば闘うほど「俺の職場は必要じゃないか」という確信が不思議と増して行った。

そんな激動の日々を共に働いた同志の、しばしの休息と、出産という人生のこれまた大仕事の無事を心から祈りたい。
この数年間で、やっと訪れた凪のような(いつまた荒れるか知れないが)年に。

少なくともぼくは、S嬢が職場復帰するまでこの法人を潰さないよう、まだまだここで働こうと思っている。小さいままで、事業拡大は絶対にしないというポリシーを堅持しつつ。
「居ない間に潰しちゃうかもよ」と言ったら「それでも別に良いですよ」とのことだったが(笑)。

今宵のBGMはヴァン・モリソンの2005年発表の名作「マジック・タイム」。ものすごい秋を感じさせる逸品。
ヴァンの声って、なんでこんなに深く心を包むのだろう?!1曲目の“ストランデッド”が大好き。
“世界の果てで 私は座礁したのだ ここは私の知らない世界 行くあても無く 座礁したかのような思い ~中略~ 来る日も 来る日も それは慌ただしい 慌ただしい時間 慌ただしい時間 いつの日も どこから見ても また一つ 登るべき山がまた一つ ~ストランデッドより~”

BG酒はホワイトハイボール。今年も健康診断が近づいて来たので、ロケンロール!(なんのこっちゃ)
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