周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ388 

2013/10/08
Tue. 23:26

川崎・阿部市制黒書(2013年版)を読んでつくづく思ったのは、川崎市の子育てに関する制度のあまりの劣悪さだ。

まず、東京のお母さんたちが立ち上がって話題となった認可保育園不足(待機児童数の比率)は、川崎市は全国の20政令市中ワースト1位で(ワースト2位はさいたま市、3位熊本市)、公立保育園を激減させ民営化を絶賛推進中。
公設学童保育は完全廃止し、学校内の放課後の子ども居場所機能として全児童対象の「わくわくプラザ」に集約(自主学童保育はあるが、市からの補助はなし)。

小児医療費助成は、東京23区の多くが中学卒業まで無料なのに比べて、川崎市は小学1年生までしか助成してくれない。これはかなり大きい。
そして、学校給食は小学校までで中学校からはない。これは神奈川県全体の傾向(全国平均82.4%の実施率に対しわずか16.4%)だが、全国20政令市中で未実施は川崎市と横浜市、堺市だけ。食材の放射能問題もあり、弁当持参の良さがあるにしても、親の負担は子どもの数だけ単純に倍化する。

そして、ぼくが一番身につまされ腹立たしいのは、川崎市の就学援助制度(給食費、修学旅行費の免除、および学用品の支給援助等)のひどさ。
昨年東京新聞で報道されたが、都内の就学援助受給率は年々上がっており、足立区は小学生で36.6%、中学生で46.6%の家庭が就学援助を受けている。

ぼくは自分で23区や横浜市などの就学援助基準を調べ、そのすべての自治体の基準に我が家の所得は就学援助対象となることが分かった。それも多くの自治体基準をかなり余裕でクリア(自慢する話ではないが)。
しかし、川崎市では基準ギリギリであるものの、今まで申請が通っていない。
それにどうも、ご近所さん感覚でも川崎市では就学援助を受給している人が少ない感じがしていたのだが、案の定、黒書によれば川崎市の就学援助受給率は小学生でたったの6.58%、中学生でも9.55%であった。全国的に20~30%台が多い中、異例の低さである。これには、我が家も経験した川崎市独自の申請の面倒さ煩雑さが影響していた。

ぼくに限った話でなく、まったく昇給の可能性がなく手取り額は年々減り続ける労働者が多くなっているこのご時世で、共働きでない世帯の多くが就学援助受給対象者になる可能性が高いと言って良い。
実態を知れば知るほど、残念ながら川崎市は、共働き世帯にとっても、妻が家事労働を引き受け自らの努力不足のせいでもないのに給料の上がらない夫の勤労者世帯にとっても、かなり暮らして行くのに厳しい街である。

しかし、これは阿部市長の自慢するところだが、川崎市の人口は実際増えている(阿部市制12年で20万人近くも増えた)。市長得意の大規模マンション開発で呼び寄せた分もかなり大きいだろうが、東京で仕事をしているぼくの実感と周囲の様子から、初め東京でアパートなどを借りて暮らしていても、所帯を持ってその後家など持ちたいと思い出したら、東京ではなかなか家やマンションを買うのは難しい。そういう東京に住んで家族が出来た者達が、そのまま職場を変えずに住める街として川崎を選び流入して来るのだろうと思う。

そんな風にして川崎にやって来た人たちも、ローンに追われ、意外に厳しかった共働き子育て事情に日々疲れ果て、考える余裕も考える事もなく、ただ休日に子どもたちと混み合う大規模レジャー施設に出かけて、CMや周囲と同じリアクションと笑顔作って、稼いで他所よりわずかに余裕のある金をアベノミクスが喜びそうな所にばかり落とすだけじゃ、余計なお世話と無礼を承知で言わせてもらえば、それはつまらん暮らしだろう。
せめて、市長選の投票率を落とす愚行だけは、くたびれていてもどうでもいいやと思っていても止めてもらいたい。それじゃまったくただのカモ人生だ。カモにされたらカモにされてしまった大人としての果たすべき責任がある。考えて生きよう、同世代諸君!

今宵のBGMは、盟友「碧」のニューアルバム“亜細亜スープ”。う~ん、前作よりさらに洗練された音。かと言って生演奏の良さも楽しませてくれる。自分にこんな技術があったらと思わずにいられない。楽曲もとても聴きやすく佳曲多し。特に必殺フォークメロディラインの「碧い月」や、碧流ハードロックとも言える「バンコク」が好き。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!



スポンサーサイト

[edit]

CM: 3
TB: 1

page top

この記事に対するコメント

こんばんは。選挙ですか〜!
保育園の待機児童がワーストで就学援助の規準も厳しいなら,マジ子育てに優しくない街なんですね。給食も中学無しは厳しいですねぇ…(ウチも地価高い23区に粘って住んだのは中学給食アリの条件が大きく〜苦笑〜)。
いずれ就学援助はクリアできるよう祈ってます(^^;)
あれないと中学の修学旅行とかキッツイ!(中2から毎月積み立てできるのに,ウチの上の息子なぞ申込みプリント出さなくて知らず…中3で一気に払わされ激怒しましたから!〜笑〜。就学援助は年末に還付金みたいに後で入金される形でした)

スズキ #f3g/b1UA | URL | 2013/10/09 00:08 * edit *

五十嵐さん!ブログの内容と全く関係ないのですが、フィリップ・シェブロンが昨日亡くなってしまいました。。。悲しい。56歳、癌です。まだ若いのに。。
http://www.rollingstone.com/music/news/philip-chevron-pogues-guitarist-dead-at-56-20131008

前田ゆうへい #- | URL | 2013/10/09 13:02 * edit *

スズキさん、ありがとうございます。
川崎の就学援助申請は、年に一度学校から説明書が子どもを通して渡され、まず担任に申請し、校長の審査を経てやっと教育委員会に提出されます。我が家は校長まではスムーズに行き、教育委員会でダメ出しでした。

足立区などは、学校を一切介さず家庭から直接教育委員会に申請する仕組みで、川崎のような子どもを通すやり方は申請率を下げさせる意図が見え見えです。そして基準の細かさも(単純に年収だけでなく、給与所得控除後の額にも基準あり)。子どもが大きくなるにつれてホンと頭痛いですね~。飲み代これ以上削りたくないなぁ。

前ちゃん知らせてくれてありがとう。フィリップと親交のあった日本人のブログで、彼が今年の5月に末期がんであることを公表して、夏にアイルランドでフィリップを讃える大きなライブがあったそうです。出演したかった本人は体調のためギターを弾けず、舞台に立って挨拶したとのことだけど、その時の写真がUPされていて、もう涙です。そのライブには、シェインも駆けつけ良いライブしたそうです。

五十嵐正史 #- | URL | 2013/10/10 00:02 * edit *

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://soulbrothers.blog137.fc2.com/tb.php/588-336daa91
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ケノーベルからリンクのご案内(2013/10/09 09:04)

足立区エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

ケノーベル エージェント | 2013/10/09 09:04

page top

2017-09