周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ382 

2013/09/17
Tue. 23:26

3連休最後の昨日は、台風直撃のため子どもたちと部屋で過ごす。

ふと、こんな日にライブがあったら大変だったなぁと思う。
ホンと天気ばかりはどうしようもないが、何だか年々自然が猛威を増しているような気がして来る。

あれこれ考えると気が滅入るし、子どもらも退屈してそうだったので、思い立って自分の部屋の押し入れの奥から古いごっつい写真アルバムを引っ張り出して、みんなに見せようと持って行った。

それは、ぼくがちょうど関宿町に引っ越した1974年から76年正月までの4歳~6歳頃の写真であった。
なぜそんな写真を出したかと言うと、最近4歳になった息子の波留が、近所の人からやたらと「お父さんそっくりになって来た」と言われるようになり、そう言われてみると、ぼくも何だかかなり似ているような気がして来て、いっぺんみんなで検証してみたかったのだった。

現在と違い、百科事典よりさらに大きく丈夫な古ぼけたアルバムに、色あせたフィルム写真が1枚1枚セロファンにしっかり貼られ、いくつかの写真には亡くなったおふくろの自筆のコメントが書かれている。

そんな珍しさもあって、子どもらが群がって父の幼少期の写真を見れば、すぐに「うわぁ、波留君にそっくり~!」の声。やはりそうであった。特に同じ4歳の時は瓜二つと言って良い。
まず髪質、髪型が同じ(おふくろは坊主頭が嫌いで、好んで坊ちゃん刈りにしていた)で薄く短い眉毛も同じ。そして低い鼻と下ぶくれたほっぺと、イヌ系の鼻の下あたりから口元はまったく同じ形状である。

唯一違うのは、息子はぼくより目がいくぶんパッチリしているくらいか。

我が家は長女が産まれた時からぼくにそっくりであり、ずっと言われて来たのだが、最近成長するにつれてだんだんそれなりに女性の顔になって来て、さすがにそっくりと言われることは減り(気を使ってもらっているのかもしれないが)、何となく寂しいようなホッとしたような気になっていたのだが、やはり倅が自分に似ているというのは、なかなかどうして悪い気はしない。

母ちゃんも一緒にみんなで一しきり大騒ぎしながら、ぼくの写真と波留を見比べた後は、結局「でも、波留君の方が全然可愛い」という結論にあっさり落ち着き、それぞれまた別の遊びと用事に戻って行った。

残されて一人でアルバムを繰りながら、ぼくはいつしか自分の写真よりおふくろの書いた文章に読み浸っていた。
メモ程度の言葉が多いが、いくつか長文もあってそこには息子であるぼくへのメッセージだけでなく、母としての不安や自身の無力さを率直に吐露したりしていて、思わず泣けそうになった。

若い頃は、自筆の自作短歌集をハードカバーの本状に製本したり、日記もずいぶんつけていたおふくろ。
今さらながらに気付いたのは、彼女も自分の思いを書かずにおれなかった人であり、それはそのままぼくに遺伝したということだ。

やがてぼくがオリジナルの歌を書き、バンドを組んで人前で歌い出すと、おふくろにはどうにも理解出来ないようで、ずい分色んな反応を示したが結局は亡くなるまで賛成することはなく「いつまでやるつもりだ!?」と病床で言っていたのだが…。

アルバムの最後のページは、6歳のぼくがかつて栃木の親父の実家にあった大きな鶏小屋の前で佇む写真で、そこに書かれたおふくろの文章の後半には、“かつて私の味わってきたことのない、ゆとりと伸びやかさを君に与えたい”と書かれている。
その母の願いのおかげだろうか、ぼくは今自分を伸び伸び生きていると実感している。そしてやっぱり、子どもたちにもそうあってほしいと願う。

今宵のBGMは、さっきまではインターFMの藤圭子特集を聴いていました。カバー曲をたくさんやっていたのですが、実に沁み入りました。こんなに酒を飲みたくさせる歌い手だったとは…。最後のマイ・ウェイのカバーは何とも切なかった。余計なしゃべりを排したシンプルな男性DJも非常に良かった。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!

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この記事に対するコメント

うーん、いい話をありがとうございます。
さて、ようやく秋らしくなってきましたね。
今年もクーラー無しで乗り切った事、讃えあいましょう(笑)。
そちらはさぞかし秋の虫の音が心地よいでしょうね。

あるぽサトー #- | URL | 2013/09/18 01:49 * edit *

あるぽサトー君、お互い乗り切ったね~。
家の娘なんか「今年はそれほど暑くなかったね」だって(笑)。

団地の周りの森は、まるで鈴を鳴らしているような虫の声。
ホンと落ち着きます。
森の上に浮かぶ月もなかなか。今日(19日)は中秋の名月ですね。
無声映画の音楽付けもいよいよ大詰めです。

五十嵐正史 #- | URL | 2013/09/19 00:42 * edit *

東京五輪のこと以前にも書いてか。スマンスマン。
僕は今でも関宿旧宅の夢をみます。1976年は僕の生まれた年です。
ある意味凄い家だった。井戸水でボットン便所で脱衣所も無く、洗面所も無い。兄貴は音楽に夢中で姉貴は映画に夢中だった。親父は強くて母親は厳しかった。僕は?何の取り得のない坊ちゃんだ。ぬるま湯に浸かり砂糖汁すすって生きてきた。自立なんてほど遠い。
そんな、おじさんの所へ遊びに来てください。

五十嵐  仁 #- | URL | 2013/09/20 14:55 * edit *

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