周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ374 

2013/08/27
Tue. 22:54

今日は一日仕事で出ずっぱりであった。

午前中は、同じ法人の同志S嬢が所長を務めるY工房へ行き、10月後半にめでたく産休に入る予定のS嬢の代わりに働いてもらう旧友と会い、S嬢共々3人で具体的な話をした。

長く共に仕事をしていれば、間接的にそれぞれの人生上の節目に居合わせることになり、それを経てまた共に仕事を続けて行く。
これまでも結婚があったり我が家の出産があったりと、障害者自立支援法との文字通り明日をも知れぬ死闘(これ大げさでなく)の中でも、ぼくらはそれぞれの人生を臆することなくひたぶる謳歌し、らしく生きて来れたのは、個人的に自慢するところである。多くが消費するミドルクラス人生の保障を求めて法に付き従った(ことを今更批判する気はないし、それぞれの諸事情、諸条件があったことも分かるつもり)ことを思えば、なおさら自慢である。でも、別にそれを誇示するつもりもないし、賞賛を求めるわけでもない。つまり自己充足、自己満足である。

しかし、「この選択でも大丈夫だよ~」ということだけは、これからも大声で伝えて行きたい。
それはスローガンとしてでなく、実践としての障害者福祉の多様性を維持することであるし、変節無き法へのアンチテーゼであるし、福祉従事者の一つの可能な生き方の提示だと思うから。

それにしても、我々は組織力をまったく持たず、権力にも一切近付かないが、人との出会いにだけはかなり恵まれている。今回の困難が予想されていた代替え職員探しも、かつてぼくと共に働き、退職後もぼくらが立ち上げたNPOを応援してくれて来た旧友が、ぶしつけなお願いにもかかわらず快諾してくれたのだ。

一安心してY工房から我が職場に戻れば、留守中に2件の電話があり、折り返しかけたら内1件は精神障害者の就労支援についてと、もう1件は保健師からであった。
最近目に見えて広がりを見せて来た精神障害者の就労だが、残念ながらその人が仕事に就くために身に付けなければならない最低限の職業準備性を無視した、当事者や親の過大自己評価に、文字通り上からの(たいていは各自治体の自立支援協議会から)「精神障害者を就労させよう」という安易なスローガンが手を貸し、結局当事者も支援者も誰も責任を取らない、軽薄なノリだけが蔓延し出している。ぼくはそのような無責任な動きには一切手を貸さない。

保健師からは、彼女が担当しているぼくの施設に通う利用者から、この間施設利用料の請求に関する申請が一切出されていないことについて、「それで良いのか?」と結構ひっ迫した感じで問い合わせて来た。「あぁ、この人はぼくらの法人が出しているニュースを読んでくれていないな」と思い(最新のニュースで、自分たちの施設の特殊性については詳しく書いたばかりであった)、がっくりしながら「我々の施設は、利用料の発生しない区独自の地域生活支援事業の中の地域活動支援センターなので、いわゆる1割負担の発生する就労継続支援B型などの法内個別給付事業とは違うのです」と説明すれば、全然知らないような口調で「でも、利用料取れなくてそちらの施設大丈夫なんですか?」とさらに疑問を呈して来たので、さらに「ですから、我々はそもそもその利用料が発生すること自体に反対して、法内ではあるけれども、利用料を取らなくても良い地域活動支援センターにあえてしたのです」と説明したら、「すいません、もう一度事業名と施設名教えてください。ちょっと調べてみます」だって。あのね~、今アタシが言った事に付け足すことなんて何もないのよ、と思いつつ電話を切った。

ぼくはまだまだこれからやることがあると痛感した。
自分たちの施設形態が取りあえず定まったからと言って、それを知らん人がまだまだ専門家や現場の人間の中で多いのだ。これからももっともっと、悪法の下に一からげではない施設の存在を伝えて行かなければ。
しかしそれにしても、悪法がなし崩しに定着するとはまさにこのことかと思った。「利用料取れなくて良いんですか?」なんて、本末転倒も良いところだ。完全に「金を取る」ことが当たり前になっている。また典型的な日本人を見た気がした。“郷に入れば郷に従え”大嫌いな言葉だ。ファック・オフ!

そんなこんなで午後からの出張が遅れ、慌てて2時間強の道のりを調布のK病院へと向かった。
出張の帰路、切ない思いを抱えて、それでも深大寺方面を走り調布駅に向かうバスに乗るのは、大田区界隈を動くより100倍好きなので、心を無にして夕暮れバスの背中に揺られ、CDウォークマンでザ・バンドを聴いておった。「このままどこまでも行けたら」と思いながら…。

今宵のBGMは、トム・ペティの94年発表の名作ソロアルバム「ワイルド・フラワーズ」。
何か秋に似合う、どこか哀しげで優しいロックアルバム。1曲目の「ワイルド・フラワーズ」に影響を受けて、ぼくは「青い一輪車」という歌を書いた。きっと気付く人は居ないだろう。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!



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