周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ356 

2013/07/09
Tue. 23:17

炎天下の東京都心を歩き、今日は午後から某大学付属の教会の一室で開かれているGA(ギャンブラーズ・アノニマス)に、施設の利用者と共に参加した。

現在日本だけで、強迫的ギャンブラーと呼ばれるギャンブル依存症の患者が200万人居ると言われ、その治療にはアルコール依存症同様当事者同士のミーティングが有効(と言うより唯一の)とされ、首都圏だけでも50ヶ所の会場で、定期的に(だいたい毎週)開催されている。

強迫的ギャンブラーは、他者からどんなに叱責されても、懲罰を受けても、管理をされても、ギャンブルに向かってしまう自身の考え方と生き方を変えなければギャンブルと手を切ることは出来ないと言われる。
そして、やはりアルコール依存症と同じく、適度にたしなむということは不可能で、きっぱり止めるかまた溺れてしまうかしかない。

ぼくが事前に調べた限りで、このGAの方針である匿名性と最大限保障される参加の自由(もちろん退席の自由も)、言いっ放し聞きっ放しで決して意見を挟まない運営方法に共感した(参加費も献金と言う自由意志のカンパのみなのでとても参加しやすい)。
そこで、ぼくはどうしてもギャンブルを止められずにエスカレートするばかりの施設利用者にGAを紹介し、一緒に参加することにしたのだ。

事務室で会場を聞きながら汗かき探し当てた会場は、奥まった所にある小さな会議室で、今日の参加者は総勢20名ほどだった。
そして、初参加はこの日ぼくと施設の利用者の二人だけということもあって、テーマもそれに合わせて急きょ「GAにつながって」という、それぞれの体験を聞かせていただくテーマになり、我々に分かりやすいようにと配慮していただいた。

確かに自由が保障されたゆるやかな空間であるが、テーマがテーマだけに、決して気楽にとは行かない。
少人数と言っても参加者は老若男女本当に様々で、しかもその一人一人の話がそのままそれぞれ1本ずつの人生のドラマであり、不遜な言い方をすれば、ぼくは全く退屈することなく参加者の“GAにつながるまで”に聞き入った。

聞いていて不思議に感じたのは、ギャンブルにより(アルコールと両方の依存を抱えている人も複数居た)ひどい地獄を味わった人ほど、どこかより淡々と自分のことを振り返って語っているように見えたことだ。

そして、誰もが「GAに参加することでなぜギャンブルを止められるのか良く分からないが、ここに参加することで確かに何かが変わった」と言う。「ここに参加するまでは、どんなひどい状況になってもどこかで「自分の意志で何とかなる」と思っていたが、実はそうではなかった」と。

ぼくはそんな話を聞きながら大いに考えさせられていた。
自分一人の非力さに気付き、それを強制されることなくありのまま晒せるようになることで、ギャンブルに(酒に)向かわなくて良い自分に気付いて行く作業。
自分の生き方を変えて行く作業のリアルなプロセスを垣間見た気がして、軽い興奮を覚えると共にこの場に参加している、実に個性的な一人一人の存在がかけがえのないものに思えた。

ぼくはと言えば、どこか自分の意志力(理性)を過信する傾向があり、それを時に他人にも強いてしまうきらいがある。

例え何度スリップしても(GAではまたギャンブルをやってしまうことをこう呼ぶ)やり直せる場所。正月元旦も開催したという、ここは避難場所まさにアジールだ。
ミーティング終了後、とても貫禄のあるリーダー氏に「またぜひ来てください」と言われてお礼を返し、施設利用者と共に会場を後にした(彼も初めての場所で、自分の経験を良く話せた)。

このGAの在り方を自分の職場でも生かせたら…と考えながら炎天下の東京を駅まで歩いた。

今宵のBGMは、ベン・ハーパー&リレントレス7の2010年のモンタレー・ジャズフェスティバルライブ。
ロッキンなバンドサウンドのリレントレス7にシビれます。個人的はこのくらいラフなサウンドが好き。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!



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