周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ321 

2013/03/09
Sat. 23:58

今日はいつもの土曜日よりも気持ち早めに動いて、掃除を済ませて出かける準備をする。

しかし、花粉症がひどく一時もティッシュが手放さない状態。外は天気も良くて暖かいがなんとなく花粉やら何やらで霞んでいる感じだし、窓を開けただけでくしゃみがひどくなるのでどうにも気が滅入る。

しかし、開催が明日までの、ぼくの先輩であり毎年リッカリッカのイベントを共にやっている盟友石垣浩氏と、同じくリッカリッカ仲間である赤澤洋次氏がやっている二人展を観に行きたいのと、その足で明治公園の“つながろうフクシマ!さようなら原発大行動”にも参加したいと思っていた。

前日も帰宅が遅く(うまかしゅうと中川五郎さんのライブを観に行き、ライブは楽しめたが体調最悪であんまり酒も飲めなかった)、今日はゆっくり明日の準備に取り掛かりたかったが、ここはちょっと気合を入れてポケットティッシュ2個持って外へ出る。

電車内で何度も鼻をかみながら千代田線で表参道へ。
もらったハガキの地図を頼りに、まるで別世界のようで何だか胸糞悪くなってくる有名ブランド店を横目で見ては「死んでもこんな物買うもんか!」と心で悪態つきながら(って言うか、そもそも一生買える経済力など持てない)、根津美術館を過ぎると、急に骨董品屋が軒を並べる西麻布の住宅街に入り少しホッとする。

果たして会場の瞑楼観は、住宅街の中の民家の一室がそのまま展示室になった実に不思議なそれでいて落ち着く場所であった。
背の低い(茶室の入口と同じ)戸を入ると、赤澤さんと先に来ていたやはりリッカリッカ仲間のTさんに迎えられて、4畳半の和室にあがってお茶をいただきながら作品を眺める。

古民家の廃材を集めて造ったというこの部屋は、展示会場というよりはまさに茶室であり、普通の和室であり、瞑想も出来そうな不思議と静かな気持ちになる空間であった。
「月のさかな」と題され二人展の作品達に四方を囲まれて、3人で色々おしゃべりしながらゆっくり流れる時間を過ごす。ミュージシャンでもある赤澤さんが自身で演奏録音して作ったBGMがまた心地良い。

二人の作品はどちらも、赤茶色系もしくは和紙の色で統一され形状やモチーフは明らかに違うのに、作品そのものは不思議と一体感があって違いが際立たない。価値観を共有している感じが観る者を落ち着かせてくれる。
考えてみると、表参道駅から巨大なブランド店通りを歩き、住宅街の中のこの小さな一室に辿り着く道程そのものがなんだかとてもおもしろく思える。実に良い二人展だ。

一足先に瞑楼観を出て、ぼくはまた表参道に戻り、そこから青山通りを明治公園目指して歩く。
ぶらぶら歩くのは楽しいが、なにせ暑いのと花粉とでけっこうツライ。それに目算以上に西麻布から明治公園は遠かった。
それにあまり好きでない街なので、早くも森があって人も多くない我が街に帰りたくなるが、気持ちを奮い立たせてデモ行進の準備で警察隊が集まり出している道を行くと、雰囲気からしてどうも参加者が少ない感じがして来る。
案の定、2年前の最初の集会では6万人が集まり中に入れなかった明治公園内にたやすく入れたばかりか、かなり空間も空いており、後ろの方では若者達がいつもしているのだろうダンスの練習をしている。

所在無げにデモ行進前のスピーチに耳を傾け立っていたら、三郷のWさんに声をかけられてしばし談笑する。知り合いに逢えてなんだかホッとする。Wさんは時折経産省前テントに泊まり込みもされているそうだ。
そのグループに合流するWさんと別れて、ぼくは一人市民グループのデモ出発地点に向かうと、そこまで悠々と行けてしまいあらためて参加者減を実感する。

おかげで?先頭集団の大江健三郎氏や鎌田慧氏、落合恵子氏らの出発を間近で見届けてすぐ後ろにつこうと思ったら、突然小競り合いが起こり、あっという間に人だかりが出来て後続が止まってしまった。
参加者なのか、それとも集会を邪魔する回し者なのか分からん男が周囲を威嚇したり、それに怒る参加者が「暴力反対!」と言いながら向かって行ったりして騒然となる。

ぼくは事態を見極めるために人だかりのすぐそばまで行って見たが、どうやら人だかりの中心は警察と参加者のようだ。時折帽子の脱げた警官がもがいているのが見えたり、数人の警察官で誰かを押さえつけようとしているようにも見えた。

その間もデモ行進は止まったままで人だかりは増えるばかり。ぼくはこれ以上人だかりが増えてもらちが開かないと思い、デモ行進の方に行くことにした。大江健三郎氏らの第一グループはもうだいぶ前に行ってしまったようで、異様に間の空いてしまったデモ行進となってしまった。すると、周囲の参加者が「まんまと警察の手に引っかかって分断されちゃったね」と言う。そんな声はあちこちから聞こえ、それによれば大方、警察側(か回し者)がデモ参加者を巧妙に挑発し、それに怒って手を出した参加者を逮捕しようとする。それで騒ぎになりせっかく大江さんらが拍手で見送られ出発したデモは分断されるという話なのだ。

事の真相は分からないが、何ともやりきれない思いになりつつも、小さなシュプレヒコールを上げながらぼくは隙間の空いたデモ行進を歩いた。ぼくのすぐ後ろでおじさんがシュプレヒコールと関係なく持参の小さなメガホンを口に当てて、自作らしい替え歌「大きなリスクの古原発」を延々歌い続ける声が、なぜか耳に頭にこびりついてしまった。

明日の中原平和公園での「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」も、きっと天気が良くて暑くて花粉も爆裂だろう。
震災、原発事故から2年目をしっかり記憶に残しておきたい。そんな「廃炉!」を明日歌おう。

今宵のBGMは、待望のサン・ヴォルトの新作「ホンキー・トンク」。
これがまたどカントリーなアルバム。しかし、飽きずに聴き続けてしまうだろう名盤と断言。例えて言うならディランの「ナッシュビル・スカイライン」に匹敵する、いやそれを超えるロック的なカントリーアルバム。やけにあったかくてそれでいて哀しい3拍子のオンパレード。CDウォークマンでこれを聴きながら出かけた今日一日の記憶に残るサウンドトラックだ。

BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、明日は中原平和公園でロケンロール!



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