周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ318 

2013/03/04
Mon. 22:23

先週末辺りから、花粉症の症状が酷くなって来た。

確かに昨年の5倍の花粉飛散量というだけあって、早くも自分の目玉を取り出して洗いたくなるほどの猛烈なかゆみに襲われている。
鼻水とくしゃみは、先週U診療所でもらった薬で何とか抑えられているものの、頭皮もかゆいし耳奥も喉までかゆいのには閉口する。目薬もたいして効かないので、とにかく一日何べんも水道水で目をジャブジャブ洗う。洗うと少しスッキリする。

昨日の日曜日は、そんな体調だったが、娘二人にかねてよりせがまれていた川崎市民ミュージアムで開催中の「昔のくらし今のくらし展」を観に行く。
毎年この時期に開催されるこの企画展示を、我が家の娘二人はなぜか大好きで毎年必ず観に行く(これで4年連続)。
展示品も毎年そんなに変わり映えしないのにもかかわらず、飽きもせず団地の近所の掲示板に宣伝を見つけると「行きたい、行きたい!」と騒ぎ出すのだ。ひょっとしたら、入場無料なのでこれなら父に連れて行ってもらえるとふんでのおねだりなのかもしれない。

確かに、父は無料だとわりと機嫌が良いし(何年か前に割引券をいただいて、一度だけサンリオピューロランドに行ったことがあったが、父は終始不機嫌で子どもより楽しそうな周囲の親たちに悪態をつく始末であった)、歴史ものが好きだし、市民ミュージアム自体が好きな場所なので嫌がらずに毎度連れて行く。

今年も少しレイアウトが変わったが、相変わらずの展示物を、茜はいつものように無料配布の目録と首っ引きになりながらじっくり観て回る。
生活の道具を、分野別に縄文時代から現代まで展示されているのは実に比較して見やすく、子どもの学習にはもってこいだと感心しながら、こちらもやっぱり見入ってしまう。
しかし、つい最近まで我が家で使っていた二層式洗濯機や、アルマイト製の湯たんぽ(これはまだ我が家で現役)、1970年代の冷蔵庫なんかが「昔のもの」として展示されているのを見つけた葉生が「これ、家のと同じだね!」なんて大きな声で言ったりすると、さすがにちと恥ずかしい父であった。
今年も最後に、現物のつるべ式の井戸、足踏みミシン、石臼挽きを実体験させてもらって娘たちはすっかりご満悦。

そして、ここに来ると必ず寄るのが、階続きでずっと常設展示されている、川崎の歴史が縄文から現代までジオラマと模型で観ることが出来るコーナー。こういうのを時間かけてじっくり観るのが父は好き。
特に最後の近現代の川崎市のコーナーで、ちょうどぼくが生まれた前後の高度経済成長期の川崎市の様子を写した写真やニュース映像を観ると、毎回実に興味深くて惹きつけられる。

今回も、ちょうどぼくが生まれた1969年当時の、埋立地の工業地帯からぼくが住んでいた川崎区辺りの上空写真の前に立ち止まる。それはモクモクと煙を吐く煙突群と共に、排煙ともスモッグともつかないもやにすっかり覆われて、青空のまったく見えない街の写真だ。
そしてその風景は、ぼくが幼い頃母の背から観たこの世界の原風景でもあり、つい先日職場の昼のテレビニュースで観た現在の北京の街の様子とも似ていた。

つい40年近く前の日本では、こんな空が工業地帯の至る所にあり、子どもたちはぜんそくにに罹り、罹っていない家の親も怯えていた(我が家もそうであった)。しかし、時の国の生産力は右肩上がりで、その結果がつかの間の「ジャパン・アズ・No1」になるわけだが(考えてみるとホントに虚しい栄光ではある)、片や現代の中国は、日本を筆頭に名ばかりの先進国(実に胸糞悪い呼称だ)が生産拠点を中国にさんざん移したがために、かの地の公害を発生させているとも言える。

もちろん、経済の事情はお互い様の渦巻く私利私欲の果てに形成されるものだから単純には言えないだろうが、少なくとも中国だけが、分別なくめちゃくちゃな工業生産をして公害を世界に垂れ流しているとは言えないだろうと、ぼくは思う。なにしろ、放射能を垂れ流している日の本の罪業とは比べるべくもないことは言うまでもない。

そんな思いにかられたりしながら、縄文時代から現代まで一堂に展示される歴史資料の常設展を観つつ、つかの間あらゆる時代に思考を飛ばし、来し方行く末を思うのは実に楽しく有意義であるとあらためて感じた。

少なくとも、ハリボテファンタジーに視界も脳内も埋め尽くしてしまうよりはよっぽど。

今宵のBGMは、ボブ・ディランの78年発表の初来日ライブを収めた2枚組LP「アット・武道館」。
このライブに収録されている「イズ・ユア・ラブ・イン・ヴェイン」が大好き。地味だけど実に美しい歌。この時のライブ、バンドが豪華すぎる(11人編成)とか言ってあんまり評価されていないけれど、音楽としてすごく多彩で、やっぱり何よりディランの歌がどんなアレンジでも生きているので、個人的にはすごく楽しめる好きなアルバム。そして、なぜかCDで聴くより断然LPの方がこのアルバムは良い。全22曲約2時間たっぷりの聴き応え!

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、花粉に負けずロケンロール!
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