周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ312 

2013/02/17
Sun. 22:00

昨日、千葉の実家から待望の親父お手製の梅干しがどっさり届いた。

昨年夏に大きな瓶詰でもらったやつは、職場におすそ分けしたりしている内に年内で底を尽き、正月休みに実家に行かなかったのでもらえず、ぼくが同じく梅干し好きの茜を出しに使い、親父に「爺ちゃん梅干し送って~」と電話でおねだりさせたのを、弟の嫁さんのKちゃんが送ってくれたのだった。

大きなタッパー3つにそれぞれぎっしり詰まった梅干しを、一粒取り出し早速かじってみると、口中に問答無用の余計な雑味の一切ない、まさに梅干しとしか言いようのない酸っぱさが広がり、思わず目を細め口をすぼめて「美味い!」と一言。この味を待っていた!

幼少期よりぼくは梅干し大好きで、家にはいつも親父の実家の栃木県矢板市で農家をしていた祖母お手製の梅干しがあり、ぼくはおやつ代わりに毎日3個は食っていた。18歳で家を出るまで、ずっとその梅干しを食べていたと思う。

親父の梅干しは、そんな懐かしい祖母の梅干しを思い出させる田舎風の、しっかり塩分を含んで天日干しされたまさに“これぞ梅干し”なのだ(最近塩分控えめが流行りだが、ちゃんとした塩で摂取する塩分は実は体に良いのだ)。

家を出て市販のものを食うようになってから、塩以外にいろんな味付けがされ、しかも肝心の干し時間を省いてただ梅酢を似せたアミノ酸だらけの添加物に漬けただけの、梅干しを名乗った“梅漬け”が多いことに気付いて嫌になり、次第に相当高価な梅干しを奮発して買うか、たまに農家が露店で自家製の梅干しを売っているのを、まるで宝物を見つけたみたいに狂喜して買うようになった。

しかし、我が家の家計が徐々に厳しくなる中、そうそう高級梅干しも買っていられない。
そんな時に親父が梅干しを作り出し、それが年々腕を上げてゆくのを倅として応援しない手はない。以来、たまに実家に行く度に親父と酒を酌みながら「いやぁ、親父の梅干しは最高だぜ。あれを食ったらスーパーの梅干しなんか不味くて食えたもんじゃねぇ」とおだて続け、「そうかぁ」と、まんざらでもない表情で梅干し作りのコツやら塩加減の妙やらを語る親父の話を「ほー」とか言ってテキトーに相槌打って聞くのが常となった。

親父が言う所の「お前は口で金を稼いでいる」息子のまさに本領発揮である。

それにしても、このしっかり味も存在感もある梅干しが食卓にあるだけで、不思議と何かいつもと同じ食事がさらに豊かになるような、食事の楽しみが一つ増えたような気になる。
これからしばらく、ぼくのお弁当のご飯の真ん中に、この2月で72歳になった親父(気づいたらもう誕生日過ぎていたが)の梅干しが乗ることになる。

明日からまた弁当が楽しみだ。今度はいつおだてに行こうか…。

今宵のBGMは、ボブ・ディランの91年に出た公式ブートレッグシリーズ3枚組Vol1~3。
特に2枚目の弾き語りからバンド編成になり、「血の轍」の頃までのを愛聴している。
「ブルーにこんがらがって」等の別バージョンや、パティ・スミスのことを歌ったという「ウォール・フラワー」(息子のジェイコブが、自身のバンド名を親父のこの歌から取ったのは有名な話)など聴きどころマンチクリン。
今日から「血の轍」収録曲の意訳にボチボチ取り組み出しました。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!


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この記事に対するコメント

このこと話したら喜ぶかな?だまされたと思うかな?
まだ梅は咲きませんね。梅の花は好きです。やっと寒い時期が終わるのかなと思えます。
桜の花が苦手です。綺麗だけど、なにか始めないと、と焦燥感にあおられます。
昔っからです。

五十嵐  仁 #- | URL | 2013/02/19 15:59 * edit *

それにしても今回もらった梅干しは良く出来てるね(お世辞じゃないよ)。
俺も桜に対しては微妙な感情。梅の方が落ち着いていて好き。
でもキレイな女性と共に花見をすると、それは素晴らしいと毎年思う(笑)。

五十嵐正史 #- | URL | 2013/02/20 00:12 * edit *

桜は冬を過ごした褒美みたいで好きな花です。
節分過ぎて春めくと毎年,北国育ちは雪に埋もれずに春を迎えるのが嫌でソワソワ(^^;)
今年はたっぷり雪の2月を堪能し,白鳥の姿や声を拝んで,さらに一関で行きつけバーのマスターが素敵すぎて…なかなか帰京できません(笑)

自宅を離れてる方の我が息子も口で仕事する営業マン,こだわり職人気質の編集者である相方は今いち気に入らないみたい(笑)母としては,こちらの遺伝子活用も嬉しく,メールやり取りとかして応援です(^^)

スズキ #f3g/b1UA | URL | 2013/02/20 00:56 * edit *

スズキさん、北国の冬景色を直接見たことがないぼくは、コメントを読んで中村正義の雪景色の絵を思い浮かべました。白鳥さぞやキレイでしょうねぇ。

親父の事は、ある時を境に「男として実におもしろい」と思うようになりました。それからは、酒を酌み交わしながら彼と話すのが楽しみで。

北国の話、今度ゆっくり聞かせて下さい。

五十嵐正史 #- | URL | 2013/02/20 23:58 * edit *

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