周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

10月20日の三鷹バイユーゲイトからスタートした、毎週末7週続いたライブも、昨日(2日)で一段落ついた。

まずは、体調も崩さず無事にやり切れたことを喜びたい。

仕事と音楽活動の両立は、年々慣れて来る面がある反面、明らかに体はしんどく無理が効かなくなって行く。
うれしい悲鳴だが、ライブの数は年々増えている。一方、仕事量も増えているが、こちらはそれで1円も給料が上がらない(泣)。

1日は、店とは長い付き合いだけれど、ライブはまだ数えるほどしかしたことがない国立のかけこみ亭で、ここの常連のマリオさん(本名を知らないことに今頃気付いた)のシリーズ企画“魂(マブイ)に唄う”に出演。
2年以上前に、確か高円寺のライブハウス稲生座での、ぼくらのもう一人の師匠知念良吉さんのライブの時に、マリオさんから「一緒にライブやりましょう」と言われ、その時にすでに「タイトルは“魂に唄う”にしましょう!」とマリオさんは決めていたと思う。

その後、東日本大震災と原発事故があり、脱原発のデモでマリオさんとは何度か顔を合わし、その都度「必ずやりましょうね」と言われていたから、ぼくの中でもこのライブはいつか必ずやるものだと思っていたのが、いよいよ実現したのだった。

ソウブラ以外は、かけこみ亭ではお馴染みの出演者で(突風さん、旧王女さん、黄秀彦(ファン・ス・オン)さん、マリオさん)、その誰もが個性なんていう生易しいものじゃない“魂性”を持っていて、それが一堂に集って(ソウブラはトリを指名された)これまたかけこみ亭ならではの“楽しみ方”を知っている常連客の前で歌うのだから、どれだけ濃いライブになるのか見当もつかなかった。

果たして、どの出演者もそれぞれの“魂”を存分に開陳して強烈なパフォーマンスでぐいぐい攻めて来た。
ぼくはマリオさん提供の一杯100円の泡盛をジョッキでいただきながら、そのパフォーマンスを楽しんだが、PM8:00過ぎとゆっくりめにスタートしたライブはどんどん時間が過ぎて行き、ソウブラの出番がやって来たのは何と11:00であった!

しかし、恐るべきかけこみ亭常連たちはまるで疲れを知らない子どものように、ソウブラのライブを熱狂で迎えてくれて、地べたに布を敷いた宴会状の客席でみんな踊るは歌うは鳴り物楽器を持って演奏に加わるはで、スゴイことになった(これがかけこみ亭ならではのライブの楽しみ方である)。
結構ソウブラを知ってくれている人が居たのはうれしい驚きで(このブログを読んでくれていたり)、長くやっていると自然に色んな所と繋がって知ってもらえるのだなと実感。かつて(15年以上前)感じたようなアウェーな感じはまったくしなかった。

それにしても、生まれて初めて終電車を気にしながら歌い、それでも求められたこれもかけこみ亭独特の「残業」という名のアンコールに、やっぱり応えなきゃと“周辺暮らしのロケンロール”を歌い終わった時点でもう11:45!

大急ぎで荷物を片付けているぼくらの傍で着々と進む打ち上げの準備!
思わず「みんなどこからやって来てるんじゃぁ!?」と突っ込みたくなったが、近所に住む人&店に泊り組なのは分かりきっていた。

マリオさんにゆっくり「お疲れさん」を言えなかったのは心残りだったが、存分にソウブラはソウブラらしくその魂(マブイ)に唄えたと思っている。ねぇ、マリオさん。

南武線の終電で帰った翌日は昼の12:00に、今度は恵比寿のスリランカレストランぱれっとに集合。
以前ここに書いた通り、この日がこのぱれっとでの最後のライブ。
ぼくはどうしても、京都山崎の大好きなライブが出来る店だったキッチン「ゆいかじ」の、閉店ライブの時を思い出してしまう。実感は全然湧かないけれど、もうここで歌えないのだと思うとどうにも喪失感と寂しさを禁じ得ない。
歌うたいにとって、歌う場所には特別な思い入れがどうしてもある。それが「好きな」場所だったりしたらなおさらで、そこで歌えることの喜びはひとしおだ。

けれど、それは考えてみたらとても不思議なことだ。
外とはただ壁1枚隔てただけなのに、そのお店の中でこそ歌えば、歌い手にとって(もちろん、聴く側にとっても)濃密で親密な特別な空間が生まれるのだから。

そんな場所との別れを惜しみ、噛みしめ味わうように、それでもいつものように東日本大震災復興支援チャリティーライブは始まった。
外に面した店内のガラス面には、レストランぱれっとの21年の歴史を物語る写真が展示されていて、ソウブラも2005年から店で始めたセプテンバーコンサートの様子を伝えるライブ写真で登場している。

ぼくはライブのMCで言い忘れてしまったが、レストランぱれっとはスタートがソウブラの結成とほぼ同じであったのだ(ソウブラのスタートは90年末、ぱれっとは91年の1月)。
90年代、00年代をお互い駆け抜けて来て、こうして出会えた不思議さを思わずにはおれない。

今回の出演順は、南山さん→梅人→相模の風theめをと(風来さんと石原さんの夫婦ユニット)→上保君→吉浦隆司→谷藤律子wソウブラ→ソウブラであった。
今更ながら、この面子でライブをやれて良かったなぁと思った。風来さんもMCで言っていたが、確かにここでしか出会えない面子であった(梅人はなんか、このお店でやるために結成された)。

いつもはソロで歌っていた風来さんが、ついに夫婦で相模の風theめをとで出演してくれてその軽やかな身のこなしと息の合ったパフォーマンスを堪能しながらも、ぼくは複雑な気持ちをずっと持て余していた。何を歌ったら良いのだろうと思っていた。ただ1曲“結風”だけ歌えればそれで良いとさえ思っていた。

りっちゃんと楽しい演奏をした後(しかし、いつも本番はわりとちゃんと決まるなぁ)、そのままソウブラのライブへなだれ込む。
途中、「青い一輪車」(前の晩のかけこみ亭もそうだったが、最近この歌が良いと言ってくれる人が多い)の前に、初めてぱれっとで歌った時のことを少し話してから、ぱれっとで初めての震災チャリティーライブの時に思い切って歌ってみた「廃炉!」を(南山さんはこの日のライブのMCで脱原発を語った)、そして最後に「結風」を歌った。2007年からここでのライブの最後に必ず歌って来た歌。最後の最後に歌えて良かった。

ありがとう!レストランぱれっと。お疲れ様でした。そして、お世話になりました。

ライブ後は、いつものようにライブの打ち上げはせず(どうしても湿っぽい感じになってしまいそうだったので(ぼくが)、しないで良かったと思っている)、みなさんと握手を交わし別れを告げて吉祥寺へと向かい、大橋さん主宰の劇団(ペンネームは左観哉子さん)、ドラマチック・カンパニー・インハイズの公演「遠雷」を、森田、梅ちゃん、りっちゃん、浅田君と観に行く(劇場で江上さん、スズキさんにも会えた)。

波の音が通奏低音のごとく鳴るその劇に身を委ねながら、ぼくはようやく気持ちが落ち着いて来るのを感じた。
呪文のごとく、祈りのごとく繰り返される「すべては終わる…こうして、手を叩くその一瞬に」というセリフが、どこまでも人肌で、この世界から落っこちていないので、じんわりと心身に沁みて行きぼくは満たされ癒された。
この日のライブは、この演劇まで一連なりであったと思えた。

吉祥寺の居酒屋で、劇団の人も合流して総勢10人で飲んだ時にぼくはほどけ、気が付くと主演の素晴らしい二人の女優に挟まれただのおっさんに戻って至福の一時を過ごしていた(大橋さんの劇団員はみんな素晴らしい若者たち、ぼくはみんな大好き)。「五十嵐さん、セクシー」と確かに言われたような…。

取りあえず、今日母ちゃんと子どもらに思いきり自慢してやった(笑)。

ソウブラ&シスター、2012年の秋~初冬ライブお疲れさんでした!

今宵のBGMは、ジョン・ハイアットの95年発表の「パーフェクトリー・グッド・ギター」。
11月30日金曜のマンダラ2での勇造さんライブ後の打ち上げで、勇造さんからソウブラのCDをほめていただき(むちゃくちゃうれしかった)、ジョン・ハイアットの曲が元歌の収録曲「古い河」を「ジョン・ハイアットが聴いたら喜ぶと思ったわぁ」と言ってくれて、これまたうれしくてたまらなかった。
この金曜日の勇造さんとピアノ続木徹さんの至極のライブを観たおかげで、土日のライブを自分たちらしくやり切ることが出来たとぼくは思っている。師匠のライブこそぼくが一番ライブらしいと思える理想のライブだから。

BG酒はホワイトハイボール(肝臓疲れてるけど)でした。ではまた、ロケンロール!

12月1日かけこみ亭セットリスト
①新しい日々
②さよならバビロン
③反対ロック
④青い一輪車
⑤ゴールウェイ・ガール
⑥残された場所で
⑦廃炉!
~アンコール~
⑧周辺暮らしのロケンロール

12月2日レストランぱれっとセットリスト
①新しい日々
②さよならバビロン
③青い一輪車
④廃炉!
⑤結風
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