周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ263 

2012/10/08
Mon. 22:53

残りの連休は予定通り(?)出かけるのも近所のみ、買い物もいつもの寺尾台生協だけという節約生活。

昨日(7日)は、夕方から娘らの通う小学校の近くの子(ね)の神社に秋の大祭を見に行く。
この地域は、鎌倉街道や府中街道が近いせいもあって、源氏ゆかりの寺社が多い。この子の神社には、義経が父義朝の遺品である矢を納めたという言い伝えがある。本堂は江戸時代の建築で、ここら辺で一番古く、裏の山はあの黒澤映画の傑作「七人の侍」のロケに使われた。

神社の狭い参道に出店がひしめき、それだけでもなんとなく風情がある。
数ヶ月ぶりに髪を切るため、母ちゃんは近所の友人から安いと聞いた美容院に行き、父と三人の子で「絶対買わない」と言い聞かせながら出店を冷やかし、神社へ続く急な階段を登れば、名物の大太鼓を氏子会の人に勧められてバチを持たされ、子ども等が順番に〝ドン、ドン〟と叩く。
秋の夕暮れの少しひんやりした空気に太鼓の音が響く。高揚感と共に郷愁を誘う和太鼓の音は、実に日本の気候風土に合っているとあらためて思う。

神社の境内では、ちょうど江戸の里神楽が上演されるところで、氏子会が石焼き芋を100円で売っていたので、これなら買えると思い、3個買って松と竹の絵が背景に描かれている舞台の前に敷かれたゴザの上に座り、焼き芋を食わせながら里神楽を観る。
笛と太鼓のお囃子をバックに舞うおかめやひょっとこ、ヒゲもじゃの面を被ったの武人らしき役者の舞を、しばらく子供らはおもしろそうに観ていた。一番下の波留は仮面ライダーの怪人に重ね合わせているようで「怖い」と怯えて可愛かった。

1時間ほど祭りを楽しんで、帰り道にGEOに寄り、波留にねだられて何十回観たか分からない仮面ライダー2号の、我が家の団地が舞台になっている怪人アリガバリが出る巻のDVDを借りる。
ぼくはなぜか高倉建の映画が観たくなり、以前さいたまの江上さんに借りて観た「昭和残侠伝」の続編の「唐獅子牡丹」を借り、娘らのと合わせて4本になってしまったので「ちと痛いなぁ」と思いつつ400円を用意したら、店員さんに「ポイントたまっていますけれど」と言われて、条件反射で「使います」と答えたらタダになった。ラッキー!

団地に戻り、髪をバッサリ切った母ちゃんに「若返ったなぁ」と褒めたら、「噂で聞いていたほど安くなかった…」とあくまでお金がかかったことを気にする母ちゃんであった。

明けて連休最終日の今日は、午前中はニューアルバムのマスタリング済CD-Rを家族で聴き比べる。
甲乙つけ難くどちらでも良いとしか言い様がなかったが、最終的に微妙にバンドの音に広がりを感じるAの方を選びコジマ録音にメールで返事をする。

昼食にうどんを食した後は、昨日借りた仮面ライダーに我が家の団地と共に出て来ていた、やはり近所の通称〝コウモリ男〟マンションを、みんなでハイキングがてら見に行く。
今は農業技術センターと名前を変えた川崎市フルーツパークに車を停めて、日テレ生田スタジオと隣接するジャイアンツ選手寮の脇の道を降りて多摩美の森に入り、東映スタジオ跡地からけっこう急な坂を登って、そこだけ昭和な例のマンションに近づくと、葉生が大声で「見て見て、あれがコウモリ男のマンションだよ!」と叫ぶので、ちょうどマンションの玄関に入ろうとしていた家族連れがこちらを見て苦笑しながら中に入って行き、何とも恥ずかしい思いをする。家族で古いマンション見学って、やっぱりちょっと変だよなぁ。

見晴らしの良いマンションそばの高台から、多摩美の森と街並をしばらく眺めてから森に入り、途中葉生のお友達のAちゃん母子と偶然出くわしておしゃべりしながら、木漏れ日の中を歩く。

それから車を停めた元フルーツパークに久しぶりに入り、展望台から遠くにかすむ新宿都庁群やスカイツリーなどを家族でボーっと眺める。
以前借家に住んでいた頃は、毎週土曜日の午前中にまだ小さかった茜を連れてここに来ては、やはりボーっとしていたことを思い出す。ソウブラの3rdアルバム「ハレ」のジャケット写真もみんなとここで撮った。そのものずばりの「フルーツパーク」という歌も書いた。
この寂しげな、それでいていろんな場所から距離があって、遠くに見渡せるこの公園は、ぼくの生活観にとってもしっくり来る場所だった。

子供が生まれるまでの10年近くも、母ちゃんと二人で良くここばかり来た。ここに来ると、なぜか広いこの世界に二人っきりで生きているような気になったものだ。
今の仕事に就いて3年目くらいの頃、自分自身人に疲れて行き詰っていたのに、やりたくもない責任者になってしまい、どうにも辞められない立場になって真剣に夜逃げを考えたのもこの公園であった。この公園で誰にも会わずに、植物の世話をして静かに働けたらどんなに良いだろうと、勝手にひたすら妄想してそれに救われていた。

そんなこんなを思い出しつつ、遊ぶ3人の子らを見るとやっぱり自分が歳を取ったことを感じてならない。
この街でずいぶん長く暮らしていることを今さらながら思う。

高台に吹く乾いた風、キンモクセイの香りにすっかりここでも秋を感じて団地に帰り、ベランダでラジオを流し本を読みながら(安富歩氏著の「幻影からの脱出」実におもしろい!)飲み会をする。
充電したなぁと思える連休だった。

今宵のBGMは、ソウブラニューアルバム「残された場所で」マスタリングCD-RのA。
この連休中、AとBのマスターを2台のラジカセで聴き比べたりウォークマンで聴いてみたり、10回以上聴いた。で、結局どっちが良いんだか分からなくなってしまい、実は最終判断は母ちゃんに聴かせて決めてもらったのでした。嗚呼!

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、秋の夜長をロケンロール!



スポンサーサイト

[edit]

CM: 3
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

生活のブログを読むのがやっぱり好きです。兄が親父であることにまだ違和感があったりして。

写真みたけどちょっと中途半端なポーズだな。ビシッと決めなきゃ。

俺自身にもフルーツパークには沢山思い出がある。

スタジオに行く前に寄って、母が死んで依頼おにぎりといえばコンビニが当たり前だったけど、今カミサンになってくれた彼女が作ってくれたおにぎりを食べてめちゃくちゃに上手くて、こうやって生きていけるのかなぁなんて思っていたらバカに泣けてきて、このままこうして、こうやって、こんな感じで、いきていけたらなぁなんて思ったりして。でも予定なんてのはすぐ変わっちまうもんで変わっちまうとすごく戸惑って目の前の景色は暗くなったりしてしまったりして。

予定が狂うと体調も狂っちまって。

まだ生きている。こんな俺を使ってくれる人もいる。自立ってのは1人でなんでもこなすことではなくて、助けを借りても良いんだと思う。

長生きすることは、時には人に迷惑をかけることなのかもしれない。

ただその迷惑を賄いたい気持ちってのは恐らく数字では表せない。

五十嵐  仁 #- | URL | 2012/10/09 09:07 * edit *

新CD楽しみにしてます!

秋の澄んだ空気に乾杯! 関東も金木犀ですか。
五十嵐さんちの森いつか歩いてみたいなぁ。
岩手は稲刈り9割かた終わり,夜は寒いですよ。

昨夜は高校以来3○年ぶりの盛岡,勇造さんライブへ。
大槌で被災して今は釜石という大久保正人さん尺八とのセッション,凄かった(「満月」etc)。
ソロは「帰郷」「再会」「青函連絡船」など初めてライブで聞けた曲もあり,一言では<生きるチカラ>のライブ(^^)
お客さん同士も語れて,静かに熱い!岩手魂を久々に実感。
終電車でついた一関駅前で,ふと口をついた「残された場所で」を歌いながら帰りました。酔った男性かカップルしか歩かない時間帯…しかも和服(苦笑)


スズキ #f3g/b1UA | URL | 2012/10/09 20:37 * edit *

ちょっとしみったれた生活記を喜んでもらえるのはうれしいこと。
つげ義春氏の作品に若い頃から散々癒されて来たからかも・・・。

素晴らしいパートナーとの日々の暮らし、何よりです。
27日はちょっと行けそうにないのですが(娘の小学校のイベント、いわゆる文化祭みたいなものがあるので)、存分に楽しんで下さい。

一関駅前で口ずさむ「残された場所で」。しかも和服!スズキさん、映画のワンシーンみたいですね(笑)。
和服姿のスズキさんを見て、喜ぶ勇造師匠の顔が目に浮かびます。
尺八とのセッション、凄かったでしょうね。岩手の夜気ときっと響き合っていたことでしょう。
新作CDきっと喜んでもらえると思います。

五十嵐正史 #- | URL | 2012/10/10 00:03 * edit *

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://soulbrothers.blog137.fc2.com/tb.php/396-b800315c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-11