周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

伊藤敬一さんを偲ぶ会ライブ終了 

2012/10/01
Mon. 23:52

台風一過、一日遅れで中秋の名月を見上げながら、夜の読売ランド前駅から団地までののダラダラ坂を上る。

左手の日本女子大側の森からは、MDウォークマンのボブ・ディランの声をかき消すほどに鈴を鳴らしたような虫の声。
足下には、暑さのせいで今年は遅咲きの、ぼくの大好きな彼岸花の群生。赤いのに混じって白い花もある。

10月だというのに30度超えの異常な暑さ。天候だけじゃない、世情もどっから見ても異常だ。そもそも遅過ぎる政府の2030年までの原発ゼロ宣言を戯れ言とはなから無視して、電源開発(Jパワー)が中断している大間原発の建設再開をチャらく宣言したかと思えば、政府も新設の規制庁も「俺達はそれを止められない」と、いともたやすく匙を投げる。

沖縄では、アメリカのお荷物である殺人欠陥輸送機が、またも沖縄の思いと直接行動を踏みにじり、人々の暮らす空を侵し、命を脅かそうとしている。
これが2012年10月の紛れもない現実・・・。

昨日(30日)の阿佐ヶ谷あるぽらんでの伊藤敬一さんを偲ぶ会は、折からの台風もあって参加予定の方が来れなかったりでこじんまりとした会になったけれど、それでも伊藤さんを知る人たちが阿佐ヶ谷内外から集い(さいたまの江上さんや、江上さんの市民運動の師でもある白石さんも来てくれた)、しみじみと温かい良い会になった。

会の主催者で、晩年の伊藤さんと親しかった深澤さんの挨拶と、あるぽらんマスター佐々木さんの献杯でスタートした会は、頃合いを見て参加者がそれぞれ伊藤さんとの思い出を語った。
特に阿佐ヶ谷の、あるぽらん以外で伊藤さんの出入りしていたお店の人が語ってくれるエピソード(もちろん初耳)は興味深く、そのどれもがやっぱり伊藤さんらしい人情を感じさせる話ばかりで、あらためて伊藤さんが、この街に愛されていた人なんだなぁと思う。

生前の、百面相と言える実に表情豊かな伊藤さんのスライド写真を観ながら(梅ちゃんは「顔の筋肉の柔らかい人だったんですねぇ」と言っていた)、料理をつまみ酒を酌めば、ぼくは気持ちがどんどんほっこりして行き、ソウブラと伊藤さんとのエピソードをほろ酔いに任せてみんなに面白おかしく話した。

後半のライブは、まず深澤さんが弾き語りで、明らかに強制された従軍慰安婦のことを歌ったと思われる「満鉄小唄」と高田渡さんの「生活の柄」を歌う。きっと伊藤さんにも歌って聴かせたことがある曲なのだろう。

続いてソウブラが3曲、去年伊藤さんが亡くなった後に作った「残された場所で」と、勇造さんの「いとうくん」、最後に「伊藤さんもきっとNO NUKESなはず」と前置きして賑やかに「廃炉!」を歌った。
「いとうくん」からは、伊藤さんを「あのバカタレ!」と親しみを込めて呼ぶ、あるぽ常連のよっちゃんが加わり一緒に歌う。気持ちを込めて、だけど軽やかに歌った。たぶん、伊藤さんも気に入ってくれただろう。

終わった後は、佐々木さん、手伝ってくれたL君、よっちゃんとソウブラのメンバーで、会にも来てくれていた居酒屋“さや香”さんに移動して飲む。
マスターが会で話していた、晩年の伊藤さんの頭を刈ってあげていたという店の2階の座敷に上がり、うれしいクラシックラガービールを飲めば、お店の実に味のある昭和な雰囲気に安らぎ、外は嵐の様相を見せていても、すっかり心も身体もほどけて行く。
ちょうど、大竹聡さん著の「酒呑まれ」を読んでいるからだろうか(名著です!)?以前よりもさらに、小さな飲み屋の灯りが、佇まいが愛おしくてならない。そこには善も悪もない人の温かい記憶だけが沁みついている。

偲ぶ会の時あるぽらんでハイボールを4杯飲んで歌い、さや香さんでビール→焼酎水割り→ウーロンハイと飲み進み、けっこう良いコンコロ持ちになってしまったが、台風で電車がいつ止まるともしれないので、夜9時頃にぼくは阿佐ヶ谷組と別れて帰宅した。電車はなんとかまだ動いていた。

良い夜だった。

今宵のBGMは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの非正規ライブ盤。1976年と書いてあるが、明らかに「サヴァイヴァル」発表後のライブなので1979年の間違いだろう。大好きな「アフリカ・ユナイト」収録。
後期の脂の乗り切った、ラッパ隊も入った大編成ながらタイトな演奏が素晴らしい。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!



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この記事に対するコメント

ちょっと久し振りになってしまいました。

歌いながら夜を往け注文しました。

なんやかんや、ダラダラとやってます。涼しくなってきたね。

MDウォークマンだよね。今でも沖縄で買ったMDテレコ健在ですよ。

小さいので聴いてるのを見てなんだそりゃと女の子職員に聴いたりしてる、オジサン介護職員してます。携帯電話もワケわからない。デカくなったんだな。

五十嵐  仁 #- | URL | 2012/10/02 12:48 * edit *

「歌いながら夜を往け」勇造さんの40年が詰まった読み応えマンチクリンの歌本です。
110Pチェック忘れずに!

スマホで音楽聴けることがいまだに信じられない。
なに聴いても軽~いサウンドになっちまう気がして・・・。
ほとんど自ら進んで生きた化石状態です。

五十嵐正史 #- | URL | 2012/10/02 23:53 * edit *

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