周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ252 

2012/09/13
Thu. 23:47

昨日(12日)、毎夏のイベント“リッカリッカ”を一緒にやっているI垣さんから、お手製のTシャツが送られて来た。

ピンク地のTシャツの表には、大きな象形文字っぽい書体で「陽風水地 超有効自然発電」と大きく書かれ、両肩にはそれぞれ「サヨナラ原発2012」の文字と太陽の絵、そして背中には我が名(迷?)曲「廃炉!」の全歌詞が描かれているという、世界に1枚しかないスペシャルデザインのTシャツだ。

今年の“リッカリッカ”でI垣さんが着ていた反原発オリジナルTシャツを、「それ良いなぁ」と言ったら、「“廃炉”Tシャツを作ってあげるよ」と言ってくれたのだった。
その後I垣さんとは官邸前デモでも会って、あらためて「作ったらライブで着てね」と言ってもらっていた。
同じ作業所職員であり、大学(日本福祉大夜間学部)の先輩であり、アーティストとしてライブで何度か共演させてもらっているI垣さんのセンス爆発のオリジナルTシャツは(ぼくは彼の描く渦巻きや螺旋などのどこか縄文的なデザインが大好き。かつて、彼が無数の指紋で人の顔(だったかな)を描いた「みんな同じ」という作品に触発されて「君と同じ」という歌を書いた)、何よりうれしいプレゼント。ライブと言わず、官邸前にも着て行こう!

そんなI垣さんからのプレゼントがことさらうれしく感じたのには理由がある。

つい先週(5日)の東京新聞の川崎版で、川崎市長である阿部孝夫が4日の会見の席上、横浜市や鎌倉市では給食に出すのを止めたセシウムが検出された県産の冷凍ミカン等を、川崎市では今後も出し続けることについて、「危険の中で生活していることを子どもたちが知ることが大事だ」と、教育的側面から子どもに食べさせるのだとほざき、基準値以下のセシウムを子どもに摂取させることを交通事故の完全な危険回避の困難さと同一視し、横浜や鎌倉の姿勢を「このレベルでビクビクする教育をすることが間違い」と非難し、そういう川崎市の姿勢に納得せず、教育委員会に「給食に出さないでほしい」と要望している我が家のような親に対しては、「ビクビクしなさんな」という傲慢な言い方で切って捨てたのだ。

ぼくも母ちゃんもこの記事を読み、怒りでトサカに来ると同時に「ケンカを売られたな」と感じたのだ。
それにしても、この男の論旨のすり替えはひど過ぎる。
確かに、もうこの国でだだ漏れ続ける放射性物質から完全に安全な場所などないことは分かっている。しかし、そのことと、セシウムが明らかに検出されたものを、基準値以下だからとあえて放射線に対する感受性の高い子どもに食わせることは同意義ではない。「子どもを守る」大人の役割を完全に無視した安直かつ、ここまで原子力発電を放置して来た手前達(もちろん、我々も含む)の責任の安易な放棄だ。

ぼくらは、このもう汚れていない所がない国で、それでも出来る限りの手段を講じて子どもを(当然、これから生まれてくる子も含めて)守らなければいけないはずだ。
そして、危険を身を持って教えるための教育的側面を言うのなら、基準値以下であろうと県産の農産物でセシウムが検出されている事実を子どもにも親にも伝え、給食には出さず大人がなるべく食うことを教え(市の給食の食材は、市役所や区民館など他の公共の食堂などと共通)、放射能汚染について文科省の作ったファッキンな副読本など使わずに、きちんと教える(教師も共に学ぶ)ことが筋だろう。
ただ、“大丈夫だから食え!”と言うだけのどこが教育だ!?バカヤロウ!!

「基準値以下なのだからビクビクするな」という発想は、時に基準値以上の所での生活を余儀なくされている人に対する擁護の仮装をまとい、あたかもビクビクする者の勝手なエゴを突くように思わせ、説得的に聞こえる場合がある。実際ぼくも個人的にはこの発想をしがちだし、大人(40歳以上)は積極的に食うべきだと思っている。

けれど、子どもは絶対にこれに当てはまらない。
もう当然の常識のはずだが、放射線に閾値(しきいち)は無い。つまり、基準値以下は安全ということはないのだ。自然界でも散々放射線を浴びているから平気だなどと言っている学者もいるが、こんな大事故で大量に飛散拡大した放射能汚染を、人類はいまだにほとんど経験していないのだ。すべてこれからなのだ。

早くても4~5年後に現れる子どもの甲状腺異常、それよりずっと後に子ども達が親になる時、遺伝子にどんな影響があるのか?それを市長が、ただ「基準値以下」(この基準値だって当然完全に安全ではない)という根拠だけで「ビクビクするな」と言ってしまう心根は、いまだに原発事故さえ反省出来ない原子力ムラの人間たちとそっくり同じだ。

聞けば阿部市長は東大出身だそうだ。だからだろうか?最近良く読んでいる安富歩氏が著書で名付けたところの、原子力ムラに多い東大出身者が常用する「東大話法」に、この人の語り口もぴったり当てはまる。
つまり、自身の理屈を無根拠に公平と断言し、スケープゴートを侮蔑し(批判する保護者)、聞き手を恫喝し、いい加減でつじつまの合わないことでも自信満々に話す。まさにこれだ。

今日の給食に出た冷凍ミカンを、茜も葉生も残したと言う(母ちゃんらの同時多発ゲリラ的な教育委員会への要望で、毎回学校から選択の自由を保障する通知が来るようにはなった。しかし、家に持って帰ることは許されず、相変わらず茜の担任は欲しい子に余計に食べさせている。この事には胸が痛む)。

茜の話では、茜を含めて今まで3人だった食べない子が、4人に増えたそうだ。

今宵のBGMは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの80年発表の「アップライジング」。死の直前のジョン・レノンも愛聴していたという、ボブの生前最後のアルバム。
“リデンプション・ソング”をしんみり聴いています。吉祥寺、渋谷、銀座で今公開中のボブ・マーリーのドキュメンタリー映画を何としても観に行きたいなぁ・・・。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、原発いらないロケンロール!



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