周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ240 

2012/08/11
Sat. 23:07

今はしっかり夏休みを満喫しているが、ぼくの職場の現状とこれからの展望&課題についてもう少し書いておきたい。

と言うのも、この2日間のこのブログへのアクセス数は開始以来最多であり、音楽&バンドというカテゴリーでありながら、福祉関係者の人もけっこう読んでくれているらしいので、乗りかかった舟でもあるし、厳しい状況にある同業者への今後の参考になればそれこそ本望だからだ。

8日に突然出された、大田区からの我々への現行作業所補助金額をほぼ維持した地域活動支援センターへの事業移行試算と、ぼくらが提出した文書を、その日のうちに長年お世話になっている同業者にして先輩であるM氏(小規模通所授産施設という、もっとも反自立支援法思想的法内施設のあり方を貫いて来た人)にFAXとメールで送り、すでに翌日S嬢が伺った後ではあったが、さらにその翌日にぼくもM氏に電話を入れ見解を伺った。

M氏の見解は、本来ぼくが意見書に書いたように、職員3名規模の作業所基準からは大きく引き下げられている地域活動支援センターの基準そのものが変えられなければいけないところを、区はその基準はそのままにして、まるでパズルのごとく他の事業(相談支援事業、生活サポート事業)を組み合わせることで、あまのはらの両作業所を一見救済する形を示した(これが、そもそも巨大福祉法人運営の地域生活支援センター救済のための策であったことはすでに述べた)。

しかし、そもそもこのいくつかの事業の安易な組み合わせそのものが「違法」であり(ここでは、障害者自立支援法(次年度から総合支援法)に反することを意味する)、認められるものではない。
相談支援事業を担う事業所は、本来は国が定め都が主催するところの相談支援事業者研修を受けなければならないし、事業指定を受けるためのハードルがある。
今回区が出して来た試算はそれをすべてすっ飛ばして、ある意味区が勝手に「加算を付けられる」と判断してぼくらの作業所に当てはめてきたものだ。事実、ぼくとS嬢がS係長等に「本当にぼくらにこの事業が当てはまるのか?」と問うたら「他所に対しても当てはめているから」という答えであって、事業の正当性は明らかに無視している言いぶりであった。

つまり、そういった極めて正当性の低い区の言い値の事業加算で救済されて良いのか?というのがM氏の意見であり、それを電話で伺ったぼく自身、「まったくM氏の言う通りだ」と思った。
ぼくもS嬢も、ぼくの提出した意見書(基準そのものを上げろ)の要求とは違ったものの、その場では補助金の総額において確保されたことにのみ囚われ(それ自体が奇跡的であったので)、「本当にこの加算が成立するのか精査をして欲しい」という要望はしたものの、本当に成立するのなら文句なく受け入れると返答したのだった。

それは確かに浅はかだったかも・・・という一抹の苦さを感じたが、ぼくらはこの間調べられる限りで、都内の無認可共同作業所が地域活動支援センターに移行した例を調べ(残念ながら統計的な資料は作られていないので、直接施設に聞いたり、ネットで補助要綱を取り寄せたりした)た結果、そのすべてが大田区同様劣悪な基準額(ほとんどの自治体が、一番初めに国が(例)として全国に示した基準額を基にしている。これは全国の自治体間格差の激しかった無認可作業所補助金額を無理やり平均化したもの。従って比較的規模が大きく補助金額も良かった東京都などは厳しくなる)にされており、大田区が何かとライバル視して、現在革新脱原発区長の誉れ高い世田谷区でさえ、作業所から地活に移行したら700万円も減額になったと言う。

きょうされん東京支部にも問い合わせたが、すでに劣悪な基準がある中で、地域活動支援センターに移行して現行を維持するのは極めて難しいと言われた。

そういう現実を知り、絶対絶命的な状況の中で臨んだ懇談の場で、現行規模の維持が区から示されたことは、何度も言うがやはり奇跡的なことと言わざるを得ない。

けれど、この組み合わせ自体が法的に無効であったらまったく意味が無い。
だが、現実的に大田区において多年に渡りこれで認められている事業所があるのも事実。正直っ言ってぼく個人はそもそも法外でやって来た人間だし、悪法に当てはめられるのは逆に好まないので、法への合致にはあまり頓着しない性質でもある。

そもそも自立支援法は、本来作業所の行き先であった地域活動支援センターもそのカテゴリーの中に入る、地域独自の事業“地域生活支援事業”というものを設定している。そしてこの地域独自の事業がまさに曲者で、結局いまだにどこまで自治体が勝手にやって良いのか、都や国の縛りを受けるのかがあいまいなのだ。だから、地域間格差を失くすのが題目の一つだったはずの自立支援法において、地域間格差のオンパレードを皮肉にもこの地域生活支援事業は生み出している。

法内事業にはなるが、自治体の裁量に任される事業を、どこまで区が(都や国に対して)その手前の独自裁量に責任を持ってくれるのかがあいまいなままに結局来てしまい、それが今回ぼくらに適用されようとしている。
とっとと地域活動支援センターの基準そのものを変えれば良いのに、それを変えない大田区は、やはり我々を心底認めたわけではないだろうし、結局何も考えずにただ“他並に保障してやった”ということなのだろう(そこまで行くのがなかなか大変なのではあるが)。

であるならば、大田区が本当にそういうパズル加算で、我々を地域活動支援センターとしてくれるのなら、大田区にとことん責任を取ってもらうまでだ。
ぼくがM氏と話しながら考えたのは、“区の独自事業である、あまのはらの両地域活動支援センターの補助金決定については、大田区が一切の責任を負います”という正式文書を作成してもらうか、初めからそんなパズル加算をせずに基準額を変えるかだ(これについては意見書を渡してある)。

今回の件に対するM氏の指摘により、「どうも区のやることは分かんねー!」で済ましてしまいそうだった部分を、区の考えなぞそもそも知る必要も確認する必要もなく(どうせ我々とは別価値観だろうし)、ただ責任だけは担ってもらうという方向がこれではっきりした。
夏休み直前の忙しい中を、いつもながら丁寧かつ誠実に対応していただいたM氏にあらためて感謝である。

どこの都内自治体も、これだけ多くの法外無認可作業所が、市区町村の支出を削減する自立支援法内個別給付事業(国が金を出す)に移った今、自治体の独自裁量の範囲(つまりそれに使える金)はそれなりにあるはずだ。彼らに財源の責任を持たせつつ(もちろん事業の責任はこちらで持つ)、東京都が作業所の廃止を決定した今、名を地域活動支援センターと変えて今までどおりの無認可共同作業所事業が維持出来る今がチャンスかもしれない。
もし、本当にそれを続けたいのなら。

一応これでこの話は一区切りをつけて、続きは夏休み明けに。

今宵のBGMはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの4枚組大作「ソングス・オブ・フリーダム」。
これCDで持っていたのに、10年近く前になぜかぼくは売却してしまった。いつか買い直そうと思っていながら、その後長らく廃盤となり実に悔やまれる。ボブのデビュー曲「ワン・モア・カップ・オブ・コーヒー」から「リデンプション・ソング」まで、彼の歴史を丁寧に追った逸品。MDに落としたもので聴いてます。
今日、娘達をぼくの実家の千葉県旧関宿町へ送る車の中で、ピーター・バラカン氏のラジオ(ウィークエンド・サンシャイン4時間スペシャル)でジャマイカ特集をやっていて、これがサイコーにゴキゲンな番組だった。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、明日は新宿中央公園でロケンロール!PM6:00~です。お時間ある方はぜひ!雨天決行ですぞ!!




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