周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ208 

2012/05/16
Wed. 23:50

今日は午後から、作業所の利用者一人と連れ立って参議院会館で開かれた「国は基本合意・骨格提言を無視するな!全国一斉集会」に参加した。

先月から、断続的に連日続けられている、審議無く今国会で通ろうとしている「障害者総合支援法案」に反対する国会前路上集会&議員要請行動の集大成として、障害者自立支援法違憲訴訟原告団を中心とした「基本合意の完全実現を目指す会」が、同時期に全国6ヶ所で一斉に声を上げる集会を企画したのだ。

ぼくは先月末の、法案が衆議院本会議を通過してしまった時以来の参加だったが、この日もたくさんの参加者が集まり、会場は第3会場まで用意され600名の熱気に包まれた(会館入り口の受付には、きょうされん事務局長の小野さんが居て、先日の東京大会ライブへのねぎらいの言葉をもらい、会場でもきょうされんの人からうれしい言葉をかけてもらった)。

ぼくは連日の国会前行動の様子を「目指す会」のHPでチェックしているが(4月26日の行動の時の写真には、横断幕を持って路上に立つぼくが写っている)、毎日毎日、少ない時で150名から多い時には700名!もの人が国会前の路上に立ち続け、行動を続けている。
その人たちの願いは、障害者自立支援法を本当に廃止し、国は新たな法を作れということ。そしてそれは、訴訟団が国と交わした基本合意文書にはっきりと明記されていることである。

その国と司法の場で交わした合意文書が反故にされ、障害者自立支援法の中身を変えずに名前だけを変えたものを、政府民主党は「新法を作った」と強弁し強行採決しようとしている。
このことに怒りを覚えないで福祉で飯を食っている人間が居るとしたら、ぼくはその人間を同業者とは決して認めない。

今回の一斉集会の目玉は、まさにこの違憲訴訟の基本合意が守られないという異常事態を改めて多角的に考察するというもの。
示威行動を続けて来た上で、このような参加者みんなで経過と情勢を確認し合う場を設けたことは大正解だったと思う。
しぶとく集まり続け声を上げ続けるには、同時に考えることでその行動原理を強固にすることが不可欠だからだ。
その意味でも、今日の一斉集会はとても勉強になったし有意義だった。

特に2部のパネルディスカッション「国が『基本合意』をやぶっていいのか!?合意違反の責任を問う」は良かった。
今回の集会は、ぼくが知っている限りのすべての薬害訴訟団や、ハンセン病、原爆症認定から中国残留孤児国賠訴訟団まで、あらゆる訴訟団が共催者と共同アピールに名を連ね、パネラーには薬害肝炎訴訟、原爆症認定集団訴訟、中国残留孤児国家賠償訴訟、全国B型肝炎訴訟のそうそうたる弁護団の事務局長および副団長が席に着いた。

そのそうそうたる弁護団のみなさんが、口々に言ったのが「これは絶対に見過ごせない」「他人事ではない」「絶対にあってはならないこと」という言葉たち。
ぼくも当初、この政府と官僚の裏切りを前代未聞の事だと憤ったが、時間の経過と共に「奴等ならこれくらいの事やって当然」的な受け止め方をしてしまいそうになっていた。

そんな時に、今日改めてこれだけの国を相手取って闘われた訴訟団から、事の異常さ重大さをそれぞれの訴訟の経験と照らし合わせて聞けたのは、実に目からうろこであり、特に厚労省が「納得していないのは一部の少数派」と切って捨てようとする詭弁を、いかに権力側が弄しているとしても、原告団を相手に交わされた正式文書を無効にする理由にはまったくならないことを心強く再確認出来た。

しかし、どの訴訟団の方も「言葉では覆されるから」と、和解の拠り所として必ず締結して来た合意文書が、この自立支援法違憲訴訟では反故にされてしまったことについて、率直に驚きを隠さず「正直どうしたら良いのか分からない」と語り、「だけど、絶対にこれは認められないし、認めてはいけない」と連帯の意志を強く表明してくれた。
要点は、やはりいかに自分等の利害をこそ優先し、政治家をも操る官僚達を縛るかということと、世論を喚起するかにかかっているとのこと。この間、東京新聞を始めいくつかの地方紙の社説で「国は基本合意を守れ」という論陣を張ってくれたが、大新聞は無視か、その真逆の内容である毎日新聞の「障害者だけが贅沢言うな」的な論調のクソ社説もあった。

原発問題ほど国民的世論になりにくく、福祉業界でも結局分断が進み、すっかり取り込まれて福祉の商品化にまい進する営利団体と堕した所も、実際かなりの数居るこの障害者自立支援法問題。
しかし、違憲訴訟原告団はぶれずに媚びずに、分裂することなく立ち続け発言し続けている。
今回の全国一斉集会では、2,000人以上の参加者と共に「基本合意」を守り「骨格提言」を尊重した障害者総合福祉法の実現を強く求めるという共同アピールを採択した。

思えばぼくも、もう足かけ8年こいつ(障害者自立支援法)と戦い抵抗し続けていることになる。もちろん、これからも抵抗し続けることになんの抵抗もない。

それにしても実に参加した甲斐のあった良い集会だった。何度か目頭も熱くなった(おっさんになってさらに涙もろくなった?)。

今宵のBGMは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの74年発表の「ナッティ・ドレッド」。
先日、荒川のカフェワイズで、吉浦さんとボブ・マーリー話になった時、断然「ライブ」バージョンの“ノー・ウーマン・ノー・クライ”が良いと主張する吉浦さんに対し、ぼくは断然この「ナッティ・ドレッド」収録の安っぽいリズムボックスが鳴るバージョンを推した。
だって、両方を沖縄の58号線を走る路線バスの中で一人聴きながら、20歳のぼくはこの「ナッティ・ドレッド」バージョンで涙が止まらなくなった経験をしているから。
このアルバムのバージョンは、ぼくには「女よ泣かないで」ではなく「女よどうか俺を忘れないで」と懇願しているような、男の弱さをさらけ出している風に聴こえてしまうのだ。そこに今でも猛烈に共感する。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!


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