周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ186 

2012/03/29
Thu. 23:48

昨日(28日)は、PM5:00と同時に振り向きもせず職場を飛び出して、新木場へと向かう。

齢43を前に少年の如く胸は高鳴り、いつもとスピードの変わらない電車にイラつきながら、それでも気持ちを落ち着かせようとMDウォークマンのスイッチを入れる。
流れる音楽は、今まさにこれからそのライブを観ようとしているアイルランドの愛すべき酔いどれバンド、ザ・ポーグスだ。

狙い通り、開場時刻のPM6:00前に新木場に辿り着けたぼくは、駅前で待ちあわせた、今回この1回こっきりの来日ライブの抽選チケットを見事GETしてくれたMちゃんと、その奥方Jちゃんと無事落ち合う。
今日仕事を休みにしたというMちゃんは、会うなり「五十嵐さん胆石大丈夫っすかぁ!?」と、ブログネタで声をかけてくれる。「いやぁ、大事に体ん中に置いておくことになったよ」と答えれば「体の中までライク・ア・ローリング・ストーンっすね!」と来た。まったくうまいねぇ、Mちゃん!

海からの強い風に吹きつけられながら、会場のスタジオコーストに行けばちょうど開場したばかり。
ぼくらも先に物販コーナーでTシャツを購入して、早速会場内へ。
バーカウンターでビールを交換して、まずは「乾杯!」う~ん、胆石騒動が一段落した後のビールは美味い(笑)。開演までの時間をMちゃん、Jちゃんとポーグス話に花を咲かせつつ、居心地、見晴らし共になかなか良いスタジオコーストで過ごす。

開演時間を過ぎて、それまで空間の多かったライブ会場内を人が埋め、遅れてやって来たTさん(彼もMちゃん夫妻も、みな阿佐ヶ谷あるぽらんの常連飲み仲間)も合流した時には、もう熱気があふれんばかりになった。
ぼくはMちゃんの隣でステージ上を凝視しながら、Mちゃんに「メンバー登場の時のSEは、前回と同じクラッシュのストレート・トゥー・ヘルだったら良いなぁ」と言っていた矢先に、暗くなった場内に流れ出したのはまさにその曲!印象的なベースとバスドラムの音が流れ出すと、「ウォーッ!」とどよめきが起こり、ビートに合わせて「オイ!オイ!」と叫ぶ。あぁ、ポーグスの中にジョーストラマーは生き続けているのだなと思うと、もうそれだけでぼくの涙腺はゆるみ出し、登場してきたメンバーの最後に、ボーカルのシェインが前かがみながらもしっかりした足取りで出て来て、トレードマークである酒の入ったグラスを持ってマイクスタンドの前に立った時には、絶叫と共に涙がこぼれた。

生きて歌ってくれるだけでこんなにうれしい、愛しいミュージシャンはそう居ない。

6年ぶりに観たシェインは、相変わらず肥えてやっぱりヘロヘロしていたが、楽しそうに身振りを交えながら歌い出す。
本当に酒でボロボロのヨレヨレになってしまった男が、それでも自分が作った最高の飲んべぇソングを、最高の仲間達が奏でるアイリッシュロックサウンドに乗せて“どんどん進んで行くのさ 風の向くまま気の向くまま どんどん進んで行くのさ ウィスキーの川が流れるところへと”(ストリームス・オブ・ウィスキー)と歌えば、もうスタートから会場を埋めるぼくらを含めたポーグスファンは、ビールを飛ばしながら踊りまくり、ステージの前の方は早速ダイブの嵐が始まる。
そして、その誰もが実に幸せそうな顔をしている。そう、ポーグスの音楽の素晴らしさ、ライブの素晴らしさは、観に来た者達を最高にハッピーにさせてくれること。それが、新曲を一切出していなくても愛され求められ続ける理由だろう。

それにしてもシェインは、たいていの曲で2番の出だしは遅れるし、歌詞は出て来ない曲がいくつもあったりで(その度に隣でティン・ホイッスルを吹くメンバーのスパイダーが、歌詞を教えてあげたり「頼むよ~」ってな仕草をしたりでみんな笑った)、普通の基準で見れば「悪い出来」とされてしまうライブかもしれないが、何度も中指おっ立てながら、何度もあの「シッシッシッ・・・」という独特の笑い声を振りまきながら(ぼくも酔うと良く真似している)、観る者を集中させ、しっかり歌心を伝えて来る。技術に頼り、完成度だけを求める凡百のパフォーマーには逆立ちしても出来ないライブだ。

2杯で我慢していたビールだったが、いつもの如くぼくは途中で尿意を催し、最高の位置だったMちゃんの隣を離れトイレに行けば、あちこちから「シェイン調子良いじゃん!」「シェイン声出てるよ~!」という客の話し声が聞こえて来る。しっかし、シェインはホンとに愛されキャラだなぁ。

長めのアンコール2回を含めて約90分のライブは、オーラスに大お祭りソングである「フェスタ」をみんなで歌って踊り狂って、それでも止まないアンコールの嵐(あんな地鳴りのようなアンコールを求める声を聞いたのは初めて)の中、大団円を迎えた。
途中何度も冷や冷やさせて、笑わせてくれたシェインは、結局最後まで、他のメンバーが歌う2曲とインスト以外ずっと出ずっぱりで歌いきった。ステージを下がる度に酒のカップを大事そうに持って行き、戻って来る時に必ずなみなみ注がれたカップを持って出て来た。その仕草がまたおもしろい。
ライブ後にTさんが「見所一杯のライブだったね」と言った、まさに言葉通りのライブだった。もちろん、TさんもMちゃん&Jちゃん、ぼくも幸せそうな顔をしていたことは言うまでもない。

ありがとう!最高のロケンロールバンド、ザ・ポーグス!!

“みんな来いよ 道楽者の男どもも のんびり楽しみたいご婦人たちも さあ アディオス!って言うんだぜ またアルメニアへ戻るその日まで”(フェスタ)

当然、このままじゃ終われない4人は、一路新宿へ向かい、ションベン横丁へと流れ着いて、“岐阜や”で杯を重ねながらこの夜の最高のライブについて語り合ったのだった。

同い年のTさんの「明日仕事行きたくね~!」といういななきが、深夜の新宿ションベン横丁に響いた。

睡眠時間4時間で、今朝必死に起きて出勤したが、最高にハッピーなライブを観たおかげか、けっこう切れ味良く仕事出来た。それはまた明日にでも・・・。

今宵のBGMは、ザ・ポーグス2005年発表の、再結成記念ベスト&ライブ2枚組の2001年ライブ盤の方。
このアルバムのライナーノートには“亡きカースティ・マッコール(名曲「ニューヨークの夢」をシェインとデュエットした素晴らしい女性シンガー、2000年事故死)とジョー・ストラマーに捧げる”と書かれています。
今も結構中古盤で出ていたりするので、ザ・ポーグス入門編として最適の逸品です。

BG酒はホワイトハイボール、俺もウィスキーの川の流れる所まで行くぞ~!
ではまた、ロケンロール!
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この記事に対するコメント

Yさんの大体40周年拾得にゲストで出るんですね!
お借りしていた「祝の島」DVDお返ししに、
行ってみようかな?

総経理 #- | URL | 2012/03/30 08:32 * edit *

ポーグス。本物観られたんだ。DVDでしか観たことないけど、あの一直線にならび、クネクネしながらは格好良いとしかいえない。インタビューとかはベロベロだったけど。
石ころ親父落ち着いてる様子ですな。大事にしてな。

五十嵐 仁 #- | URL | 2012/03/30 11:21 * edit *

総経理さん、ぜひぜひ拾得でYさんの40周年を祝いながら、美味い酒飲みましょう!でも、その前に6月9日にも高槻南風楽天で、カンチ兄貴とガチライブやりますよ~。

石ころを体内に飼っているのは、何とも不思議な感じだけど、なんとなく自分の体に対する見方が変わったような・・・。
31日は、家で退屈している茜を連れて美術館に行ってきます。
関宿にも、5月には行こうと思ってるので、よろしく。

五十嵐正史 #- | URL | 2012/03/31 00:37 * edit *

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