周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ135 

2011/12/17
Sat. 23:54

今日は、午前中みんなで恒例の部屋掃除をして(といっても子どもらはほとんど手伝わないが)、昼から車でぼくの職場に行く。

ぼくの働く小規模作業所では、利用者へのボーナス捻出のために夏と冬に物品販売を行っていて(元々労働組合などで取り組んでいた資金集めの購買活動で、名古屋のユニオンサービスという会社が担っている。ちなみに、ぼくが20年以上前に働いていた名古屋の作業所でも取り組んでいた)、我が家で買った分をいつも年2回車で取りに行くのが恒例行事となっている。

それにしても、家の子どもらはなぜかぼくの職場が大好きで、「明日父ちゃんの職場に行くぞ」と言った日にゃ前の晩から大はしゃぎで、次女の葉生なんか夢に出るくらい楽しみにする。
はっきり言ってぼくの職場はおもしろいものは何もない。しかも汚いし広くないしなんだか臭いし(おっさん臭で)で、わざわざ休日に出かける場所ではない。
だから、ぼくとしては荷物を取りに仕方が無く行くだけなのだが(実はライブの機材も置きっぱなしにしてしまっている)、子どもらにしてみたら、久しぶりに家族みんなで車でお出かけのピクニック気分なのだ。
まぁ、要するにそれだけ父が子どもらをどこにも連れて行っていないということなのであって、考えるとなんとも切なくなってちと胸が痛む話ではある。

思えばぼくの親父も、良く仕事場(工場)に幼いぼくを連れて行った。
独立前はいくつかの工場で現場長みたいなことをしていた親父は、腕利きの機械職人だったが、人使いは下手だったようで良く日曜出勤をして一人で仕事を進めていた。それに幼いぼくは付き合わされたのだった。
しかし、親父はおそらく寂しいからぼくを連れて行ったのだろうに、仕事に取りかかるとぼくのことなどすっかり放ったらかしになり、ぼくは独りさび臭い鉄骨とやかましい親父の溶接音に囲まれて遊ぶのだった。

ある時なんか(きっとぼくが小学1年くらいの頃)、いつものように放ったらかしにされたぼくが、鉄骨にぶら下がって遊ぼうとしたら、手が滑って後頭部を背後の鉄骨にしたたか打ちつけて大流血してしまい、血だらけになって仕事中の親父の所に行き、びっくりした親父が工場に併設した寮みたいな所に住んでいた同僚を呼んで治療してもらったこともあった。

行ってもつまらなくなり、そのうち親父に付き合わなくなってしまったが(仕事を手伝わされることは家を出るまであった)、おかげで親父の仕事の内容は小さい頃から良く分かっていた。だからその仕事が絶対自分には向いていないということも早いうちから分かった。

果たして我が家の子どもらは、父の仕事をどう理解するだろうか?

晩酌の時良く「父ちゃんはなんのために働いてるの?やっぱり家族のためにでしょ?」なんて娘らが聞いてくるのだが、ほろ酔いの父は決まって「違う。父ちゃんはそんな小さいことのために働いているのではない。世界革命のために働いているのだ」とのたまい、いつも娘らに呆れられる。
けっこう父は本気なんだけどな。

川崎市の多摩区の我が家から東京大田区の職場までは、空いていれば車で1時間かからずに行ける。ひたすら多摩川沿いを走るので、道も簡単だ。
その道を、3月の震災後最初の月曜日の14日に、電車が動いていないので自転車で職場まで行ったことを思い出す。その日、春の花粉を運ぶ風と共に放射能が降り注いでいたはずだが、そんなことには気付かず2時間半かけて行ったのだった(その日のことはこのブログにも書いた)。

今朝読んだ東京新聞には、昨日政府(野田サンショウウオ首相)が発表した「事故収束」宣言の記事が怒りをにじませて踊っていた。
「冷温停止状態」なる実際の「冷温停止」とはぜんぜん違う都合の良い造語。政治の世界でとっくに日本語は死んでいるが、それにしたって史上最悪の人災に対して死んだ言葉を駆使して責任を逃れようとはあまりにも非人間的な野郎共だ。原発を推進して来たのはそもそも自民党だが、事故後の対応を見れば、結局民主党共々手前ら同じ穴のムジナであることをさらして余りある。

そうして、ぼくはあらためて先日の役所とのやり取りを思い出す。「作業所を廃止するとは言っていません。しかし区は歳出削減しなければいけない。それでこのまま補助金を出し続けるのはむずかしいので、出来たらみなさんに事業移行してもらいたいという話」「つまりそれは作業所を廃止するということですよね?」「いえ、作業所を廃止するとは言っていません」・・・。

言葉はもう至る所で死んでいる。死んだ言葉でいくら話し合ったって、議論を交わしたって時間の無駄だろう。
親父の仕事を遠く離れて、ぼくは作業所で毎日毎日言葉と格闘して、それを人に伝え、行動化し、それで糊口をしのいでいる。

今宵のBGMは、ジミー・クリフの新作5曲入りCD「セイクリッド・ファイヤー」。
ボブ・マーリーと共にレゲエミュージックの創始者にして今も現役のジミー・クリフ。ボブ・マーリーとはその音楽性は明らかに違い、ボブ・マーリーの重たいビートに比して、ジミー・クリフはスカのビートを維持した軽やかなサウンド。80年代以降はディスコサウンドっぽくなってあまり好きでないが、90年代以降は中南米で活動し、なんともおもしろい「サンバ・レゲエ」なるサウンドを作り上げたなかなかのミクスチャー男。
しかも、彼の書く歌詞はボブ・マーリーに負けじ劣らずの抵抗の詩。
このCDは、クラッシュやボブ・ディランのカバーが収録されていてこれがまた秀逸!スカっぽいディランの「激しい雨が降る」、生々しいサウンドが最高のクラッシュの「ブリクストンの銃」。しばらく聴きこみそうです。

BG酒はホワイトハイボールでした。では明日は陽和病院でロケンロール!



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