周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ130 

2011/12/06
Tue. 22:55

今年ははっきりと老化が進んだ(始まった?)一年であった。

数年前から目立って来た白髪化は加速し、全体がうっすら粉雪を被った雑木林のような髪になった。
それに今年になってからは、髪をかき上げた時に見える生え際の白髪化が進み、ここが白くなるとかなり老けた感じがする。

洗面台の鏡を見ながらそんな自分の白髪顔を見やると、なんとも侘しいようなそれでいてどこか甘美な感覚にとらわれる。
思えば子どもの頃、自分がこんな白髪頭のおっさんになろうとは、想像だにしなかった(当たり前か)。
老け出した自分の顔を眺めると、実にいろいろな感慨が湧く。
でも、最近一番感じるのは、中身(というか感覚)はぜんぜん変わっていない気で居るのに、容姿だけが目に見えて変化して行くことの不思議だ。

20代の時は、とにかく早く年を取りたくてたまらなかった。
ソウブラを結成した頃はそのピークで、服もわざとダサい地味な(安い)ものを着て、白の股引と白のジジシャツを愛着し、少しでも自分を老けて見せようとした(ギター森田君もそうだった)。

弾いてたギターも、名古屋にあった時間の止まったような古道具屋のような楽器屋(確か正司楽器だったかな)で、20年以上店に陳列してあるようなラッパズボンにカウボーイハットを被ったお兄さんの色褪せたタグが付いていた、古い型のアコースティックギターヤマハFG280を買って愛用していた(古いギターの方が良い音することをその時知った)。
他にももう一本、当時働いていた作業所に併設していたリサイクルショップで、1,500円で買った白いギター!もソウブラ初期には弾いていた(笑)。

当時のぼくには、ソウブラでこれから地道に音楽を続けて行くのに、とかく華やかさを求め、自尊心ばかりが肥大し、他をけん制しながら競争の中をのし上がろうと志向しがちな若さは、とにかく邪魔で要らないものだった。
だから、ぼくらのダサさと懐古趣味は、狙ったものでも戦略でもなく、自分達の生活&音楽スタイルそのものだった。

ぼくは小ぎれいな学生アパートを出て、共同電話のぼっとんトイレとシャワーなしの風呂が外にある、薄暗い裸電球のボロアパートに好んで引越し(その名も大足荘)、母ちゃんと2年間実に愉快に暮らした。

そんな経験があるから、築40年の今住んでいる団地が快適この上なしなのかもしれない。

そうやって半ば無理やり若さを拒んで当時やっていた事は、今にして思えば実に若気の至りとしか言い様のないことばかり。華やかな事など一つもない、若者が好み遊ぶような所や物とはまったく関わりを持たなかったけれど、確かにぼくは若さを通り過ぎて今に至ったのだろう。鏡に映る42歳の顔はそれを教えてくれる。

そうそう、今年から老眼鏡もかけ出した。

今宵のBGMは、ボブ・ディランの76年発表作品「欲望」。
老成と言えばボブ・ディランです。このアルバム制作時なんとディラン35歳(って、俺より若い!)。差別国家アメリカへの憎悪を吐き出す大名曲「ハリケーン」や、疲れ切った人生を感じさせる「コーヒーをもう一杯」、大叙事詩の「ジョーイ」、ひたすら愛を乞うラストナンバーの「サラ」など、あまりに内容の深い名盤です。このアルバムのディランの声とアコギは、カラカラに乾いていて聴く者の心をギュッと掴んで離しません。
こんな音楽ばかりを聴いていた自分の20代に乾杯!

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!
スポンサーサイト

[edit]

CM: 2
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# |  | 2011/12/07 00:40 * edit *

Re: タイトルなし

> まい ばっく ぺーじず
> 歳とることを歌え
> 最近、僕も感じます。

そして、今の方があの頃よりも自由で若いんだよねぇ。
サンキュー!

五十嵐正史とソウルブラザーズ #- | URL | 2011/12/07 22:33 * edit *

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://soulbrothers.blog137.fc2.com/tb.php/222-c5889798
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-10