周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ795 

2017/05/31
Wed. 23:39

ここ数日は西村亭のことばかり思っている。

高槻南風楽天ライブの翌日は必ず山崎のサントリー蒸留所に行き、バーコーナーの外のテラスで何種類ものウィスキーを飲むのがソウブラの至福コース定番。実際ここで山崎の風と水の流れを感じながら飲むウィスキーほど美味い酒はない。ソウブラメンバー全員とさいたまの江上さんに聞いてもみんなそう言うはずだ。

そして、今年は2年ぶりに蒸留所からほど近い旧西国街道沿いの西村亭で昼食を食べた。再びこの店で食べられるなんて夢のようで、持ち込みのビールを買い込んで店の扉を開けて、前と何一つ変わらない店内で先にビールを飲んでぼくらを待っていたカンチ兄貴とお好み焼きを焼く準備をしているおばちゃんを見たら、もう「それで十分」胸が一杯になってしまった。
去年の1月に、いつものように店を閉めた後の店の中でおっちゃんが急逝された後、一度は店を閉める決意をしたけれどみんなの熱い要望もあって、おばちゃんは予約したお客さんに店を開けてくれ、以前と変わらぬお好み焼きを焼いてくれる。今回のライブ翌日の打ち上げはそんな西村亭以外にないと、近所に住み西村亭を愛しソウブラに教えてくれたカンチ兄貴とさくらさん夫婦が企画してくれたのだった(さくらさんは直前に入院されてしまい参加出来ず残念だったけれど、さくらさんの分までソウブラがたっぷり食べて西村亭を満喫しましたよ!)。

何べん来てもここほど落ち着くお店の中は他にない。昭和6年に建てられた当時とほぼ変わらぬ内装。手書きのメニュー。今も残るガス灯!そして生前のおっちゃんが寿司を握っていた小部屋のような厨房。回数にしてみたらまだ6回くらいしか来てないのに懐かしくてたまらない気持ちになる。楽しくステキな何より美味しい時間しかここで過ごしていないからだろうか。そう言えばここでミニライブもした。奥の厨房からおっちゃんがニコニコしながら観ていてくれたっけ。

おばちゃんが鉄板で美味しそうな匂いをさせて焼き上げたお好み焼きを順々にテーブルに持って来て、ぼくらはフーフーしながら2年ぶりのお好み焼きを頬張ると、ふわっとやわらかくてキャベツがしっかり詰まった生地の食感が優しく口の中で広がる。口々に「美味いなぁ」という声がもれる。ホントに美味い。これなら何枚でも食えそうだ。やたらソースやマヨネーズをギトギト塗りたくった最初の2口3口で早々に飽きてしまうそこらのお好み焼きとは次元が違う。

ご近所の方が差し入れしてくれたおでんや酒もいただきながら(すでにウィスキーもずい分飲んでいるけれど)、ぼくらはこれ以上ないリラックス状態でいろんな話をした。短い関西への歌の旅でこの一時も欠かせない。
お好み焼きを焼きながらおばちゃんも昔のこの辺りの話をしてくれる。かつて紡績工場が在った頃はとても賑わい、銀座と呼ばれていた旧西国街道。ずっと昔から今の「寿し、麺類、丼物」のお店だったと思ってしまう西村亭も、最初はモダンな女給さんの居るカフェーとしてスタートし、いろんな変遷を経て(料亭旅館の時もあったとか!)現在に至ったことを知る。
そして、おっちゃんが急に旅立った夜のこともおばちゃんは話してくれた。いつものように店を閉めて店内でテレビを観ながら一杯飲むのが日課だったけれど、その夜はなかなかおばちゃんが先に上がった二階へやって来ないので心配になって様子を見に下りてみたら、お店で亡くなっていたという。いつものようにお酒があったけれどそれを飲めたのか飲めなかったのかは分からず仕舞いで…という話を聞いたらぼくは涙腺が決壊しそうになったので慌てて上を見てコップを持ち上げるようにしてビールを飲んだ。

そんな風に気さくに話してくれたおばちゃんの姿がぼくの頭にすっかり焼き付いて離れなくなってしまった。
仕事の最中も電車の中でもふと、おばちゃんの姿を思い出してはジーンとしてしまうのだ。あのふんわり優しいお好み焼きの美味しさと共に。
今夜は、西村亭のある島本町の素晴らしいフリーペーパー「しまもとノート第2号西村亭特集」を枕元で読んで眠ろう。

BGMは、ハンク・ウィリアムスの4枚組CD。どこか西国街道を思い出させるマンドリンやスティールギター、そしてハンクの弾くリズムギターの音。カンチ兄貴が「西村亭でまたライブせな!」って言ってたなぁ。

BGドリンクはレモンアロマオイルを垂らした水でした。ではまた、ロケンロール!

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