周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ775 

2017/03/26
Sun. 22:31

最高気温が8度の冷たい雨の日曜日。今年の桜はかなり早いぞという予報に、それでなくても気忙しい春に先回りを強いられたが何のことはない。近所の桜(ソメイヨシノ)も良く見て数輪咲いてるのが分かる程度。これではまだ一部咲きとも呼べまい。それでも団地主催のお花見は予定通り決行で、花より団子の次女と長男は無料で提供されるおにぎりやフランクフルト、ささやかな景品のもらえるゲームを目当てに仲良く雨中、かの仮面ライダー旧1号の怪人ヤモゲラスの回で科学研究所として登場した団地集会所へ出かけて行った(集会所の外観は、仮面ライダー放映時の46年前とまったく変わっていない)。

今年はライブがコンスタントに入っていて、数週間ライブが続いて何の予定もない週末が入るという理想的なサイクル。で、今週末はゆっくりと半ば引きこもって心身を休めた。
こういう時はたいてい近所のGEOへ行き、映画のDVDを借りて夜更かしするのだが、先週末にジャケ借りして観たイラン映画「ボーダレス ぼくの船の国境線」があまりに素晴らしく(この名画をたった108円で観てしまったことに罪悪感を覚えたほど)、記憶にある限り今まで観た中で最高の映画と言いたいくらいの感動と余韻をもうしばらく身の内に置いておきたくて、息子とGEOには行ったもののぼくは借りずに済ませた。
代わりに、昨夜は先日NHKのこころの時代で放映された辺見庸氏出演の番組「父を問う-いまと未来を知るために」の動画を観た。本放送も再放送も観逃してしまい(最近本当にテレビ番組を観ない。子どもたちが観ているのを横からちょっと観るくらい。ゆえに我が家のチャンネル権は子どもたち3人が所持)、どうにかして観たいと思っていたところ、辺見庸氏の言説を良く紹介している方のブログで動画が観られた。

昨年小田原まで講演を聴きに行ったほど、ぼくにとって今辺見庸氏の書き語る言葉は最も腑に落ち考えさせ、自分の言動の指針となるものだ。その辺見氏の独白と1月末に新宿紀伊国屋ホールでの講演を軸に番組は構成されている。かつて辺見氏の父が従軍した中国における、1937年の南京陥落の裏で行われた日本軍による中国人の大虐殺が、やはり中国へ従軍体験のある武田泰淳氏の短編小説を通して語られ、そういう行為(虐殺)に父も加担したのではないか?加担したはずだという問いから、自分だったらどうか?拒否出来たか?という自問へと思考は掘り下げられて行く。そうして辺見氏の大著「1★9★3★7(イクミナ)」は短期間で3度の増補を経て、最近完全版が上下巻の文庫で上梓された。番組もこの大著に沿う内容であったが、番組終盤1月末の講演会の結語的な場面で語った辺見氏の言葉は、ぼくにとって組したくないものだらけの現代社会の実相を見据え、それでも変革をあきらめずに生きて行くためにぼくを力づけるものであった。

「混乱に混乱を極め動揺に動揺を重ねてどうなるか分からない、来たるべき戦争をも予感させる今の世界を最も低い視線から眺めたい。その視線というのは現代において無用なもの役立たずとされるもの。その視線から考えたい」「生活のリアルな視点から世界を見上げること。それが最も正確な世界の見方である」
この言葉たちが刻まれた心で、ぼくもまた明日からのどうにもリアルな現場に立ち、まだ当面逃げることなくその現場から世界を見上げ言葉を紡ごうと思う。無力、非力、それがどうした。そこからひたぶるやれば良い。

今宵のBGMは、インターFMバラカンビートの録音音源。
BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!

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