周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

今では点としての記憶の断片が、それでもはっきりと残っている飛騨高山を再訪して、点の記憶を線にして繋げたい思いが残った昨夜のあるぽらんであった。

アナアキソングスとは、命名者である中神さん曰く文字通りの「穴開き」と「アナーキー」をかけた言葉という、アナーキストを自称しているぼくにもそのゆるさと遊び心含めてビンビン共感出来るライブタイトル。そんな中神さんと、夕方のあるぽらんで13年ぶりに再会すれば記憶は一気によみがえり佐々木さん交えて懐かしい話に花が咲く。2004年の初秋、ぼくにとって初めての飛騨高山ライブと高山市を巻き込んでのあるぽらん出張無声映画ライブ。何とも濃い2泊3日であったことか。まだよちよち歩きの長女と共に、14年乗り続けていたスズキのアルトで中央高速を飛ばし飛騨の山道を登って行った。今や海外でも活躍する活動写真弁士の片岡君はまだ新人であった(それでももう今に通じるキャラはしっかり立っていた)。

今やぼくの頭はすっかり白くなり、ライブでも100均老眼鏡が手放せない身となっておそらく13年ぶりの中神さんにはずい分くたびれて見えたと思うけれど、お互いやり続けて来たからまたこうして再会出来た。そのうれしさこそは、続けて来た者にしか味わえない特権だ。

この夜のあるぽらんも良い感じで客席が埋まって、ぼくらがオープニングで5曲歌った後の、中神さんと山田さんのデュオ「やまだとたかお氏」のライブは、まるで飛騨高山から良い風を運んで来たかのように昨夜のあるぽらんを満たした。
朴訥とした中神さんの語りと歌、この日がまだ2回目のステージだというやまださんの、これまた飄々とそれでいて芯のある言葉は、ぼくにあらためて「力は要らんなぁ」と思わせてくれた。13年前も今も、中神さんは自身の絵本屋ピースランドで、ゆるくけれど確かに人と人を結びつけ続けている。やまださんのような自分の言葉を持つ若者たちが、中神さんを慕って出会ってやって来る(中神さんとやまださんは親子と間違えられるそうな)。これ以上の確かさ、強さがあるだろうか?こんな素敵な大人が居るだろうか?

今日、そんな昨夜のことを思いながら、ぼくはなぜか昨年のいつだったか本屋で平積みされていたシールズという団体の中心人物だった若者の書いた本を、時間つぶしに立ち読みしたことを思い出した。パラパラと読んだその本の中でぼくに強く違和感として残ったのが「勝たなければ意味がない」という言葉だった。その為にあらゆる戦略を練り、スタイリッシュにやることを自らに課した彼のそれこそやり方、スタイルにぼくは強い違和感とキュウクツさを禁じ得なかったのだ。それこそ負け続けて来た47歳のぼくは、勝ち負けを無効化する価値観を築くために働き歌っているようなものだから。
まぁ、それよりも何よりも大手広告会社の協力があってこその反体制としての宣伝力と、タレント本と見まがう出版物の在り方にぼくはもう踵を返すしかなかったのだ。

ライブ後、楽しく呑んで打ち上げた帰り際に中神さんとハグした時、中神さんが「あんまゆっくり話せんかったけど、魂で会話しとったもんなぁ」と言ってくれて、ぼくもまったく同じ気持でうれしく、それよりなにより絶対にまた会ってゆっくり心行くまで語り合える気マンチクリンであった。13年前に共演して昨夜も一緒に唄った友部正人氏の大名曲「一本道」。何の打ち合わせもしていないのに、ぼくも中神さんも一緒にやるつもりであるぽらんに来たこと自体、すでに魂で会話しとったんですよ。

やまだとたかお氏、ステキなあるぽらんの夜をありがとうございました!ご一緒出来て楽しかった~!

今宵のBGMは、ピーターバラカン氏DJのバラカンビート録音音源。
BGドリンクはトマトジュースでした。いやぁ、今夜家族みんなで観たNHKBSプレミアム「東京ディープ」阿佐ヶ谷特集。思っていた通りのヨッパライモード全開のアタシでしたね。あるぽらんマスター佐々木さんの超若い!30年前の写真も映ってなかなか観応えある番組でしたぞ~!阿佐ヶ谷バンザイ!!
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2017-03