周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ755 

2017/01/20
Fri. 23:18

目まぐるしかった1週間の終わりは、職場である施設の新春恒例映画鑑賞会で川崎のチネチッタへ。いつものように観たい映画毎に別れ、今年アタシが観たのは一番希望者の多かった(6人)アニメ映画「君の名は」であった。

この映画、娘2人は友達とすでに観ており、家で話題にしてはあの「ぜんぜんぜんせ~♪」とのたまう主題歌を、父の歌を蹴散らすように2人で唄っているので内心しゃくに触っていた。「ふん、子どもだましの恋愛映画のまんまとカモとなりおって」と、口には出さねども思っていたのだが、まさかその映画を観る羽目になろうとは。それでも、愛する娘たちと話題を共有出来るのもまぁ良いかもしれんくらいに考えて、朝一番9時15分の回を、おっさん6人アタシと同世代の女性1人というグループで観る。

平日の朝一番の回なのでさすがに中高生等の若者は居らず、意外にもおっさん多しでちょっと驚く。おかげで我らの集団は浮かずに済んだ。
本当は映画館で最低毎月は映画を観たいけれど、実際この施設の行事とせいぜい他に年1回くらい映画館に足を運ぶくらいで、もっぱら近所のGEOで108円の旧作映画DVDを借りて観る生活。月の呑み代を1800円削るのは、まだまだ現役で呑みたい今のアタシには出来ない相談なのです。

さて、昨年のビートルズのドキュメンタリー映画以来の映画館のスクリーンで観る映画「君の名は」でしたが、正直観る前は何の期待も持たず、ただ娘との会話のツマになれば良いとだけ思っていたのだけれど、観出したら映像の美しさもあってグイグイ引き込まれ、何と都合3か所で泣いてしまいました。隣でポップコーンをこぼしまくりながら、ムシャムシャ食って観ている良くライブにも来てくれる利用者氏に気付かれないよう必死にこっそり涙を拭っては、「こら、おっさん何泣いとるんじゃ!」と自分を戒めるのだけれど、どうにも泣けてくる。
と言うのも、彗星がどうのこうのとかそういうのはどうでも良くて、主人公2人の男女が会わねばならぬ人と出会って行く過程、探していた人とやっと出会えたという感覚がまさに自分の経験とドンピシャで重なり感情移入して泣けてしまったのであった。帰宅後、2人の娘たちから一斉に「どうだった?」と感想を求められ「まるで父ちゃんと母ちゃんみたいで泣けちゃったよ」と応えたら「ありえな~い!」と大ブーイングを浴び、「全然違うから!」と全否定され、説明もさせてもらえずイジけてホッケをアテに麦とホップを呑むしかなかった。

人にも良く言っている話だけれど、アタシは20歳になる直前の春、バイト先の工場で母ちゃんと初めて逢った瞬間に、これまでの一方的な片思いの恋愛感情とはまったく次元の違う感覚に包まれた。それは「やっと逢えた」という安堵であり、その安堵の中身とは自分と同じ人間とついに出逢えた、自分の探していたもう半分と出逢えたという喜びであった。そんな経験は後にも先にもこの時以外にない。
しかし、映画と決定的にかつ絶望的に違うのは、それをその時感じたのはぼくだけであり、母ちゃんは別にアタシと出逢った瞬間は特に何も感じなかったということである。その後、多分の勘違いを含んだこちらの猛アタックに対して、母ちゃんからの「はぁ?」という反応がしばらく続いたのも歴史のまた事実である。要するに一歩間違えれば(間違えなくても)たんなる思い込み野郎のストーカーであったのだ。

なので、それを冷静に考えれば全く自分だけの共感と感情移入で「君の名は」を観て泣いただけであり、娘たちの「ありえな~い!」というブーイングは間違っていないのであった。
けれど、あの時の勝手な思い込みがあるからこそ、その後何人もの女性に対して心トキメキ、「あぁ1分でも長くこの女性とご一緒出来たら幸せ~」等としょっちゅう思っても、「暮らせるのは母ちゃんだけ」とあっさり心に歯止めがかかるのだ。どうにも家に帰りたくなるのだ。我ながら、ずい分都合の良い言い草だとは思うがこれ本音である。

でも、本当に母ちゃんと出逢ったあの時の安心感と言ったらなかった。嘘でなく「あぁ、これで俺はこれからも生きられる」って本気で思ったもの。「分かってたまるか!」と世界を睨みつけてツバ吐き生きることから、「分かってくれる人が居る」という気持ちを芯に置いて世界と対峙することへの、ぼくの人生の大転換がその時起こったのだから。

さぁ、そんな1週間の締めの明日は、今年最初のスタジオに入って5時間バンド練習。
メインは28日のあるぽらんライブのリハだけれど、新曲やるのもメチャクチャ楽しみなのです。今年は曲の多さを生かして、ライブ毎に選曲もガラリと替えてみようかと思っている。なので新旧織り交ぜてライブで出来るレパートリーを増やしておきたい。って、年に数回しか練習入れないのに毎月新曲作ってたらまず無理だわな~(泣)。

今宵のBGMは、ザ・ウォーターボーイズの「フィッシャーマンズBOX」CD5。
BG酒はトリスクラシックお湯割りでした。ではまた、ロケンロール!
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この記事に対するコメント

そんなに良いのか?8年は映画観ていないな。
夫婦そろっての競演はカミサンが仕事で実現しなかったけど、ウクレレサークルの仕事のコネ?で何か所で1人で歌ってます。アンプもあるし、ミキサー持って施設もあるし。もちろん歌は全部パクリ。事前調整はコンセントあれば良いんでと強気の発言はしますが、下手だし、喋れないしダメダこりゃあの反省ばかり。まだ何か所でもないけど、永六輔はやはりすごい。知らない人がいない。

ソウルタイガー #- | URL | 2017/01/22 13:25 * edit *

永六輔氏は確かにすごい。ライブでたまたまウケたのではない掴み方を身につけるのは大変。でもそれがその人ならではの味になる。ただその味が好かれるかどうかは分からない。むずかしいね~。アタシもいまだに分かりません。

五十嵐正史 #- | URL | 2017/01/23 22:55 * edit *

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