周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ745 

2016/12/24
Sat. 23:15

今日は冬晴れ(と言ってもまだこの数日の変な暖かさの名残はあったが)の中、午前中から3人の子どもたちと共に前々から計画していた登戸研究所資料館のスタンプラリーに参加する。

来年の3月25日までの第7回企画展「『登戸』再発見」の特別プログラムとして、資料館のある明治大学生田キャンパス内に今もある戦争当時の史跡を9つ回り、それぞれの場所でスタンプを一つずつ押して4つ集めると記念品がもらえ、9つコンプリートするとスタンプシート裏の認定証に特別記念スタンプが日付入りで押してもらえるというこの企画。子どもたち(特に息子)は大乗り気で、登戸研究所資料館で学ぶことをライフワークと決めている父にとっても、子どもたちと登戸研究所資料館をたっぷり堪能出来るまたとない機会なので、もう何日も前から楽しみにしていた。

団地から30分近く歩いて生田駅を越して行く明治大学までの道のりは、クリスマスと師走の小さな街の雰囲気を味わえてなかなか心地良い。前夜、歌友飯浜ゆきこのワンマンライブを観に行った吉祥寺の街の人混みとは大違いで、やっぱりアタシにはどこかひなびた(けれど、戦争を含めた歴史がきっちり刻まれた)街の空気がどうにも心地良く性に合っているなぁとあらためて思ったりする。なにより、子どもたちとのんびり歩くのにとても良い。

明治大学のキャンパス内に入ると、まずはスタンプラリーの用紙をもらいに資料館に行く。朗読劇でいつもお世話になっている研究員のTさんが居り、挨拶してスタンプラリーをしに来たことを告げると大変喜んでくれて、登戸研究所史跡MAPにもなるスタンプシートを配ってくれる。廊下に館内を1周する感じで展示されている今回の企画展「登戸再発見」も実に見応えありそうで、父はすぐにも見学モードに入りそうになるが、早くスタンプを集めたい子どもたちに引っ張られるように、一たん資料館を出ていざ明治大学キャンパス内の探検へ。

スタンプのある史跡は、ちょうど資料館を起点にキャンパス内を1周するように配置されており、なかなか歩きでがある。最初のポイントである登戸研究所跡碑(元研究所所員たちの思いを綴った句が、裏面に刻まれている)のある弥心神社に行くと、資料館の人たちが設置したであろうスタンプ台がちゃんとあり、悪天候でも大丈夫なようにスタンプはちゃんとタッパーに入れられている。スタンプも凝っていて、それぞれの場所の遺構をあしらったデザインになっており、子どもたちはキレイにスタンプを押そうと一生懸命。
それですっかりエンジンのかかった3人は、回るコースをワイワイ話し合いながら決めると父を置いてスタスタと行ってしまう。
冬休み中もあって学生も少ない大学内を、3人の子どもと親父が駆け回る姿は我ながら面白いと思いながら子どもたちの後を追う。

史跡は朗読劇の中にも出てくるものが多く、これまで見学した所も多いが、このスタンプラリーで初めて知った史跡もいくつかあった。特に存在は知っていたものの、今日初めて訪ねた昭和18年に建立された大きな動物慰霊碑は、確かに動物慰霊碑にしては異様な感じがするほど大きい(高さが3メートル近くもあり、動物慰霊碑としては国内で最大規模らしい)。細菌兵器等の研究開発の功績を称えられて(技術有功章)東条英機からもらった報奨金で建てたというこの碑には、当時の研究所員が中国で実際に行った人体実験に対する後ろめたさや慰霊の意も込められていたのではとも言われており、この大きさを見ると確かにそう思えてくる。石碑裏面の「陸軍登戸研究所」の文字が何とも生々しい。

他にも当時のままの防火水槽や、陸軍の名前の入った錆び付いた消火栓などを巡り、毎回この大学内を歩いて感じる不思議な時空の交差を今日も感じる。歴史が現代も生き延び続けているのを感じる。実際9カ所もそんな場所を巡ると誰もがそう感じるのではないかと思う。ぼくは、スタンプラリーといういかにもキャッチーなこの企画が、登戸研究所を皮膚感覚で体感出来る実に敷居の低い好企画であると確信し感心した。やるな登戸研究所資料館、素晴らし過ぎる。しかも無料なのである。

最後の9つ目はやはり、資料館そばにある倉庫跡と呼ばれる当時のままの建物の所(一度資料館スタッフ同行で内部を見学させてもらったことがある)で見事コンプリート(時間にして50分くらいか)。そのまま資料館に戻ってコンプリートを告げると、登戸研究所史跡探検全制覇認定証と共に、スタンプシートと同じ史蹟MAPがデザインされたクリアファイルがもらえた!文房具好きの子どもたちは大喜び。アタシももちろんうれしかったけれど、やっぱり日付を入れた認定証がうれしかった~。

館内で休憩兼ねて企画展をじっくり観る。当時の生田や向ヶ丘遊園、登戸あたりの街がいかに登戸研究所関連の施設だらけであったかが良く分かる。所員たちの居住する住宅が整備され、所員たちは当時1時間に2本しかなかった各駅停車の停まる最寄りの生田駅(当時は東生田駅)よりも、急行の停まる向ヶ丘遊園駅(当時稲田登戸駅)で降りて歩いて通っていたこと等、残されているわずかの写真や現在と場所の対比の出来る資料等を展示して分かり易く見せてくれる。ある者は国際条約違反の毒物や細菌兵器を作っていることを自覚しながら、ある者は偽札を作っているらしいという噂を耳にしながら、それでも黙々と、無残な敗北の日まで嘘まみれの聖戦に加担させられ続けた。いつもいつもここに来て感じる。市井の者達が、いかに普通の暮らしを営みながら戦争の加害者でもあったかということを。

意見交流として、自由に掲示板に思いを書いて貼り出すコーナーがあって、意外にも娘2人がなにやら熱心に書いて投函したので、後からぼくも書いて先に入れてあった2人の書いたのを読んでみたら、次女は史蹟が今もたくさん残っていることに驚いたと書いてあり、長女は何度もここに来ているけれど来るたびに衝撃を受けること、そしてこの場所を多くの人に観て知ってもらいたいことが書いてあった。父は思わず目頭が熱くなる。ちゃんと感じることの出来る子どもに育っていることが、うれしいを通り越して感動と幸福感となって胸がいっぱいになる。金なくて塾行かせられなくたって大丈夫だ。流行のライフスタイルなんか追わなくったってなおさら大丈夫だ。

ぼくはこの資料館で、戦争の加害者としての歴史を学ぶことはとても大きく、尽きることはない。それゆえに大切な大切な資料館であると書いた。

夜は夜で、昼と同じテンションで3人の子どもたちが今年も我が家のクリスマスパーティーを企画し、歌ありクイズあり、ジェスチャーげーむありの盛りだくさんな内容で盛り上がった。ただ、プレゼント配布前に、父が父へのプレゼント用に買ってあったヱビスビールを呑んでしまうというフライングを犯し、大ブーイングを浴び「フライングゲット!」なんて詰まらないことを言ったら、さらにブーイングを浴びる(次女なんか「黙れ!クソジジィ!なんて言うのです(涙)」)というオチがあった。

まぁ、とにもかくにも文句なしに充実した素晴らしい休日であった。

今宵のBGMは、ボブ・ディランの最近出た1966年のイギリスでのライブを収めた2枚組「リアル・ロイヤル・アルバート・ホール」。

BG酒はトリスクラシックお湯割りでした。今宵はこれから、近所のGEOで108円で借りた93歳のリリアン・ギッシュが主演した映画「八月の鯨」を観ます。ではまた、ロケンロール!

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みなさん、ぜひぜひ宜しくです!!


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