周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ728 

2016/11/03
Thu. 22:42

今朝の東京新聞1面は、10月26日に撮影された沖縄県東村高江で訓練場に入る米軍車両の前に座り込む人たちと、対峙するマスクに多くがサングラスもした機動隊員らが対峙する写真が大きく掲載され、日本国憲法が発布され70年が経ったこの日の特集記事となっていた。

大見出しは“沖縄 誰が守る”で、写真の右側には縦書きで“私たちの「ヒーロー」どこへ”とある。
1972年まで米軍支配下に置かれた沖縄は、銃剣とブルドーザーで土地を奪われ人権が守られることなくむき出しの暴力にさらされていた。その沖縄にとって、憲法は人権が保障され平和な暮らしが保障される「正義の味方」であり、その憲法下に置かれたはずだったが、1面の写真が示すまでも無く今なおむき出しの暴力にさらされ、「土人」と吐き捨てるように言われ人権を踏みにじられている。

ぼくは新聞だけでなく、沖縄の友人からの言葉や、こちらから高江に支援に駆け付け報告会を定期的に開いているONE LOVE高江のみなさんからの情報から、沖縄の現状を見ているのだが(ネット上ではそれこそ無数の情報が拡散されているが、ぼくは新聞と上記の友人知人の言葉を自分の情報源にしている)、見る度に「今日もまた暴力に晒されているのか」と暗たんたる気持ちになり、正直辛い。が、それはまったく沖縄の所為ではなく、沖縄の民意を無視し沖縄に暮らす人々の普通の暮らしを奪う本土の権力と民意の100%所為なのであるから、ぼくら本土の人間が目を背けることは決して許されないはずの現実である。ましてや、本土から駆けつける反対運動支援者たちの素行を批判し、あたかも反対している側こそ「暴力的」であるかのような偏向報道に溜飲を下げたりするのは、自分にも向けられた告発をセコくかわしてチャらく自己正当化する、出自怪しき大和民族のめんめんと受け継がれて来た恥知らずな自己保身精神を晒すばかりで、醜くてならない。もし、本土から駆けつける運動支援者に誤った意識の者が居たとして、それで全国から駆けつける500人以上の機動隊の文字通り力づくの暴力(排除)が何ら免罪されるわけもない。米軍基地を新たに造らせず減らすと何度も示された沖縄の民意を踏みにじり、だまし討ちを続けて豊かなヤンバルの森(ぼくも数回訪れたことがあり、冬でも常緑の森の景色を忘れることはない)を壊す行為の何一つ正当化出来ない。

ぼくは沖縄から遠く、こんな風に考えてはこうして書いたり、歌にその思いを乗せて唄うばかり。もどかしく他のあらゆる問題に対して同様、無力かつ非力に途方に暮れかかる日々だが、怒りと思いだけは友人と共有して行きたい。ぼくの日常の中でも、沖縄が晒されている暴力と同じ構図ではないかと思える場面に出くわすことがある。その時、その構図に抵抗する時、ぼくは確かに暴力に抗う沖縄と繋がっている気もするのだ。

現日本国憲法が発布された70年前の今日、皇居前広場に10万人が集まって新憲法を歓迎し祝ったという。
今朝の東京新聞はその日のことも紹介しているのだが、現憲法は、昭和天皇の勅語という形式で発布されたことにあらためて驚いてしまった。集まった10万人の万歳が繰り返され、感極まった人々が皇居に戻る天皇、皇后の馬車を追いかけるなど熱狂的な空気に包まれたとある。もちろん泣く者も多かった。いやぁ強烈な違和感である。これは1946年11月3日の出来事である。いまだ廃墟はたくさん残っていたろうし、愚劣極まる侵略戦争の敗戦からまだ1年ちょっとしか経っていない。その大元締めの元大元帥は腹も減らさずピンピンしてござる。その大元締めが今度は当時の立場上(一応形式上はまだ帝國憲法下だったのか)とは言え、「自由と平和とを愛する文化国家を建設する」と宣言し、その言葉に飢えた国民たちは数年前と全く同じく万歳を繰り返し泣いたのだ。何だか怒りが全皮膚の下からムズムズ湧いて来る。どんだけ日本人は皇居で泣くんだ?泣きたいんだ?己の情けなさをこそ独り泣けよと言いたくなる。

金子光晴の書いた「寂しさのうた」や「奴隷根性の唄」そのものじゃないか。

これが2016年11月3日の、文化の日、日本国憲法発布の日に川崎市多摩区在住の一非国民の抱いた感想である。

今宵のBGMは、ヴァン・モリソンの最新アルバム「キープ・ミー・シンギン」。今年聴いたアルバムの中のベスト決定の素晴らしい作品。“俺に歌い続けさせてくれ”なんて、カッコ良すぎてチビってしまう。サウンドは相変わらず芳醇。ブルーズもラテン風もジャズもバラッドも、もう超自然体で奏でられる。余計なアレンジも過剰なミックスもない。たぶんほぼスタジオライブだろう。そしてそのスタジオでヴァンとレコーディングメンバーは奇跡を当然のように起こしたのだ。いやぁ大傑作!

BGドリンクは野菜ジュースでした。ではまた、ロケンロール!

※11月19日(土)新大久保労音会館R`sアートコートでのSTOP!教育の貧困2016ライブ&トークイベント
14:30開場 15:00開演 入場無料(個人賛同費1000円)
出演 中川五郎、よしだよしこ、ちくわ朋彦、広瀬波子、五十嵐正史とソウルブラザーズ、上里ゆたか
ソウブラはトップで歌います。ソウブラのライブ後にONE LOVE高江のメンバーによるトークがあります!
とっても豪華でお得&有意義なイベントです。大きい会場で入退場自由ですのでどうぞ気楽にお運び下さい。お待ちしてます!!
阿佐ヶ谷あるぽらんも出店します!




スポンサーサイト

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://soulbrothers.blog137.fc2.com/tb.php/1108-47dc9c92
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2017-11