周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ727 

2016/11/01
Tue. 23:06

昨夜(10月31日)は、我がNPO法人の理事会であった。

いつものように、上半期の活動報告と会計報告をやり、相変わらず二つの地域活動支援センターⅡ型という事業所を綱渡りよろしくカツカツながらも運営している実情を、理事と監事のみなさんに開陳する。
そして、今回は津久井やまゆり園の殺傷事件について議案を設け、みんなで意見交換をしつつ、我々が実際どんな障害者福祉の現状の中で、二つの事業所を運営しているのかをあらためて共有した。それはとても意義あるテーマであり、やるべき意見交換であったと思う。

個人的には、すべての社会福祉団体が、施設が、それぞれでこの事件について議論をすべきだと思っている。答えなど出なくて当然で、お互いのモヤモヤを、試行錯誤の逡巡の現状を出すだけでも大いに意義があるだろう。上意下達で「何事もなかったのように」とか「普段通りに」などと言う達しを出すだけの愚の骨頂が続けられる限り、何にも変わりはしないしこの手の事件は規模の大小を違えてもまたぞろ起きる。事なかれ主義では結局何にも守れやしないのだよ。

2005年の指定管理制度導入により、それまでの県立県営で県の福祉職(公務員)が職員であったやまゆり園が、相当の大変貌を遂げたことが段々明らかになって来た。それは、ぼくが拙文の参考に引用させていただいたやまゆり園で36年働いた太田顕氏による発言(と言うより告発だろう)に負うところが大きい。
植松容疑者が凶行を犯した時点での、やまゆり園夜勤非常勤職員の時給は905円。つまり最低賃金であった。夜勤で最賃である。常勤職員の給与額は現在かん口令が敷かれて分からないという。そんな所が、運営団体(かながわ共同会)はそのままで施設を建て替えて再始動すると言う。呆れて言葉も出ない。これがあの凶行後の現実だ。

理事会では、そんな話から大田区にもガンガン参入している株式会社福祉事業所についても、実際のパンフレット等を提示しながら意見交換した。理事会の前日にも、アポなしで五反田に出来た新しい障害者就労移行支援事業所が挨拶&営業にやって来た。聞くと利用者はまだ0人!だと言う。そんな施設の立ち上げは、小規模作業所ではあり得なかった。ところが、現在は株式会社の実態と書面上の設備やスタッフの人員配置基準(かなりゆるい)さえ満たせば、利用者が0でも東京都は事業指定してしまう。つまり、どんどん参入させて増えすぎたのなら神の見えざる手で淘汰されればそれで良いということなのだ。

情報を共有すればするほど一同ゲンナリして来る。出るのはため息と「福祉はいったいどうなっちまったんだ」という嘆き。それでもこれが紛れもない現実。そんな中で化石のように大田区にある二つの小さな施設。
最後に議長のぼくから、それでもNPO法人化して10年が過ぎたことを報告すると、みな口々に「早いね~。あっという間だったね~」と言い合う。そんな中、ぼくの親父より2歳年上の我らが理事長(定年まで大田区の生活福祉のケースワーカーとして働かれたぼくが唯一尊敬する大田区の元公務員でもある)が、まじまじとぼくを見て「本当にここまで良くがんばりましたね。私は本当にそう思います」とあらたまって言うので、ぼくはどぎまぎしてしまった。ぼくはほめられるのが苦手なのだ。どうして良いか分からなくなり、必死で照れ隠しをしてしまう。親にあまりほめられた経験がないからかもしれない。理事長の眼差しが、何だかお袋みたいだったので余計にぼくは照れてしまった。
ぼくの言動にほとんど口出しすることはなく、けれど常に関心を持ってくれていて要所要所で助言をくれる。大田区行政に公然と反旗を掲げるぼくに、元大田区職員だけれど賛同し理事長として前面に立ってくれる。ぼくが区役所内で係長に向かって怒鳴り散らした一件が耳に入った時も、窓口担当をしていた理事長の元同僚に「彼は彼なりの真剣な思いがあってしたことだから」とわざわざ言いに行ってくれた。あぁ足を向けては寝られません。

こんな理事会を、こんな活動を続けて行くこと、小さな施設の灯りを当面絶やさぬことが、やはりぼくには一番しっくり来るやり方であり、確かな抵抗、在り方なのだと、またまたあらためて再確信した昨夜であった。

今宵のBGMは、ヴァン・モリソンの74年発表の大傑作ライブアルバム「魂の道のり」。実は有名ライブ盤のほとんどが後から音を修正しているのだが、このアルバムはヴァンの意向で一切それをやっていない。そのせいか、大変生々しいバンド演奏とヴァンのボーカルが熱く迫る。特に2枚目のグングン盛り上がって行く感じはサイコー!特に大好きな曲でもある「リッスン・トゥ・ジ・ライオン」は珠玉。ヴァン・モリソンを聴いているとものすごく芳醇な音楽体験をしている気分になれる。

BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!
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